
2021年11月18日の結成以来、固定観念にとらわれない変幻自在な活動で、常に上の音域・領域(OCTAVE)への道(PATH)を追求してきた、OCTPATH。昨年11月結成4周年を迎えた彼らは、5周年に向けてさらなる飛躍をすべく、『Go To 5th Anniversary』プロジェクトを発足させた。
【ライブ写真ギャラリー】『OCTPATH LIVE 2026 -PATH to Dream-』
3月21日(土)にKanadevia Hallで行われた『OCTPATH LIVE 2026 -PATH to Dream-』も、同プロジェクトの一環として開催された公演のひとつ。夢に向かって進んでいく彼らの道のりを、迷い込んだゲームの世界でクリアを目指して困難に立ち向かっていくストーリーになぞらえて表現。これまで応援してくれた人々への感謝と次のステージへ踏み込む決意を詰め込んだ一夜を作り上げたのである。
『OCTPATH魂』と連動した前説映像により、ほのぼのムードになったオーディエンスは、すでに準備がバッチリ。SEの「Showtime」に合わせてサイリウムも揺れ、今か今かと待ち焦がれる想いが、期待に満ちた空気から伝わってくる。
会場が暗転すると、”OCTPATH VILLAGE”に集合したOCTPATHが、ゲームの中にワープしていくオープニングムービーへ。”PATH to Dream”と題したゲーム空間を舞台に、ライブが進行していくことを軽やかに匂わせる。ステージがパッと明るくなり、転移先の世界線にメンバーが降り立つと、いよいよクエストのスタートだ。
まずは《ようこそ 笑顔の舞台へ迷い込め》と告げる「スターライトランデブー」を導き、華やかにショータイムを開幕。ザ・エンターテイナーな世界観、ブライトなエネルギー、息のあったダンスは、”これぞOCTPATH”といったところ。昨年12月にリリースされた楽曲にも関わらず、パフォーマンスには安定感があり、すでに何年もステージを重ねてきたような貫禄すら感じさせる。落ちサビ前に”ナオキ”コールが響き渡ると、思わず古瀬直輝もにっこり。”THme(=OCTPATHファンの総称)と一緒に完成させるライブ”が、1曲目から体現されていた。シームレスに繋がれた「Like」では、メンバーのキラキラオーラがさらに爆発。栗田航兵がアイドルスマイルを煌めかせれば、小堀柊は色気を香らせ、高橋わたるは優しさで包みこむ。同じテーマと向き合いながらも、ひとりひとりが違ったスタイルで昇華する術を身につけてきた軌跡を、アプローチの差異は謳うよう。「Perfect」では自己紹介も挟み、ポジティブ感満載のオープニングを作り出した。
流れに乗ったまま、ハイテンションチューンの「Hands Up」へ。勢いに任せてそのまま駆け抜けるのかと思いきや、なんと曲中で『激闘!! 愛嬌対戦Ⅱ』と名付けられた愛嬌バトルへ突入。スクリーンを真ん中にして両脇に立った太田駿静と栗田が、キメポーズや甘いセリフで戦いを繰り広げていった。続く「Adolescence」になると、雰囲気は柔らかモードに一変。《君は君のスタイルで》と、真っすぐにメッセージを手渡していく。
このまま聴かせる曲が連なっていきそうなテンションだが、そこは遊び心を忘れないOCTPATH。「Sweet」を爽やかに歌い上げるだけにとどまらず、クラップ・パンチ・決めポーズの3コマンドを使いこなす『クラップゲーム』を投入。練習・かんたん・ふつう・むずかしいといった4つのレベルを交えながら、THmeをミニゲームに巻き込んでいく。コーレスやシンガロング以外にも、オーディエンスと盛り上がれる要素を取り入れるのは、隣に寄り添って一緒に歩んでいくOCTPATHらしい。「Sugar Noise」では、しなやかさとキレの緩急で魅せ、大人っぽい色香で虜にした。

©︎武田真和
影を帯びる物語──試練が浮かび上がらせる新たな表情
2つ目のVTRになると、茶色いローブを羽織り、地図を片手に森を彷徨うメンバーが映し出された。時には川も渡り、雨でも突き進み続ける描写は、シビアな現実に直面しながらも、夢の実現を信じて歩みを止めないOCTPATHの生き様を彷彿とさせる。多くの人がスクリーンに惹きつけられるのを、彼らはきっと見越していたのだろう。「Carnival」と共に照明がつき、突如として客席に8人が出現すると、場内は大きくどよめいた。しかも、劇中と同じ装いで現れるなんて、まるで映像から抜け出てきたようではないか。各々のポジションに凛として佇み、鋭い表情で硬い声色を刻んでいく。前半パートとは一味違う、どこか影のあるスマートな一面を魅せつけた。ダンスセクションでローブをはためかせながらアグレッシブに舞うと、”OCTPATHらしさ”を全部詰めした「prism」へ。声のハリを際立たせる四谷真佑、ソリッドにバースを蹴る海帆、妖艶さを吐息に乗せる太田と、個々の持ち味も遺憾なく発揮。「数々の試練を越えた先で、今のOCTPATHに辿りついたのだ」と、グループと個々の現在地をまざまざと提示したのである。
このままMCへ入っていってもおかしくないものだが、現実は予想の斜め上を行く展開へ。なんと超特急「My Buddy」のカバーが連結されたのである。先ほどとはガラッと表情を変えて、ニコニコと歌い踊る8人。《一人じゃ見れなかった世界 僕らしか見れない未来》という歌詞は、OCTPATHのマインドとも重なり、新たな化学反応を生み出していた。いざMCが始まると、ストレッチでかけるくらい「My Buddy」が好きなことや『-PATH to Dream-』のコンセプト、『OCTPATH魂』でのティッシュ配りなど、いろいろな話題が矢継ぎ早に転がっていく。ライブ・ビューイングで観ている全国のTHmeに呼びかける場面では、西島蓮汰が「今、何してますか?」と問いかけ、メンバー全員から「見てんだよ(笑)」と突っ込まれる一幕も。和やかかつ賑やかな通常運転のOCTPATHを垣間見る時間となった。「毎日が特別なものでありますように」と願いがこめられた「Hello Tomorrow」をきっかけに、再びパフォーマンスのターンへ。この日限りのアコースティックアレンジも相まって、一段とエモーショナルに言葉が降り積もっていく。語り掛けるように、励ますように、それぞれの想いが豊潤に響いていた。
後半への折り返しとなるVTRでは、修業した力をすぐに手に入れることができる空間の師匠に扮して、コットンの西村真二が出演。ボスを倒して現実世界へ戻るためにはレベルアップが必要とのことで、ワイルド、セクシー、プレゼント(?)の3つの力を手に入れるべく、8人はパフォーマンスへ挑んでいく。細かなモーションにも雄々しさを宿らせる「Wild」、切なさと憂いが混ざり合う「Silhouette」、愛嬌たっぷりでキュートに魅せる「Present」とステージングし、無事に3つの力を手にした8人。新たな能力を携えて、いよいよボスキューバンとの闘いだ。
RPGゲームのバトルシーンのような映像で、勝敗が決定するのかと思われたが、”しんそくおうぎ”である『ヒューマンビートボックスパフォーマンス』へ。海帆が生み出すビートとリンクしたダンスは、彼らがデビュー当時から磨き上げてきたスキルのひとつだが、結成5周年を前にして、さらにクオリティは向上。お互いの呼吸を感じた音ハメはもちろん、「ファイヤー」や「ブリザード」といったワードを用いて、特殊効果とも連動させ、進化し続けるOCTPATHを、まざまざと魅せつけたのである。
勢いのままに「Mind Blaster」へ誘うと、さらにギアを踏み込むべく「Lip Service」「Run」とドロップし、ラストスパートをかけていく。一連の運びは「8人の力を合わせれば、奥義だって繰り出せるし、どんな強い敵(待ち受ける困難)だって越えられる」と物語ると共に、ここからゲームチェンジして駆け上がっていく決意を表すよう。現在の8人を封じた「OCTAVE」で締めくくり、もうひとつ上の領域へと昇っていく覚悟を示したのだった。
アンコールへと接続される幕間では、4月15日発売の新曲「Steppin!!!」のMVがサプライズ公開。会場に集ったTHmeは、しっかりと『Cheering Guide』の予習をしていたようで、まだ発売前にも関わらず元気のいいコールが鳴り響いた。その直後には、MV中の白衣装で「Steppin!!!」をライブ初披露。彼らの持つ明るいイメージとクールなかっこよさの折衷案をいくナンバーは、大人の落ち着きも備えたOCTPATHの魅力がよく際立つ。続けて、9th single『Steppin!!!/まっすぐなまま』に収録されている1曲「まっすぐなまま」が、太田の出演も発表されているMBSドラマフィル「ネタジョ」の主題歌に決定したことも発表された。すでに完成されているコールを耳に、メンバーは嬉しそうに目じりを下げていた。「our Good Time」と「FUN」では、ティッシュを配りつつ会場を練り歩き、丁寧に目を合わせたり手を振ったりしながら、THmeと心を通わせていく8人。《僕ら一緒なら大丈夫だから》と未来へ希望を馳せ、アンコールを結んだのだった。
ゲームのエンドロールのような映像を経て、このまま終幕かと思ったのも束の間、スクリーンには『NEXT STAGE』の文字が。そして、緊急告知として『OCTPATH 2nd JAPAN TOUR 2026 -Ice Cream-』の開催が知らされた。約3年ぶりとなる全国ツアーに、喜びを隠しきれない様子のオーディエンス。たくさんの拍手が降り注ぐなか、改めてステージに登場したOCTPATHは、記念撮影を経て、今の想いをひとりずつ口にしていく。
そして、初めて8人で作詞した未発表曲「Youre my path」を呼び込んだ。オーケストレーションの壮大なサウンドに乗せて紡がれていく、THmeへの感謝や今の気持ち。《これからも軌跡をずっと繋いでいこう》、《離さないから置いていかないから》、《僕達を信じて》。彼らから放たれた嘘のないメッセージが、場内に広がっていく。OCTPATHとTHme、それぞれがお互いを想い合う温かな熱狂で埋め尽くし、大団円のうちに『OCTPATH LIVE 2026 -PATH to Dream-』は幕を下ろした。
結成5周年に向け、『Go To 5th Anniversary』を全力疾走していくOCTPATH。本公演は、個々とグループのアイデンティティが確立されていること、並びに楽曲の充実により一段とコンセプティブなセットリストが可能になったことを描き出していたのではないだろうか。ひとつの節目を迎えた彼らによって繰り出される次の一手が、今から楽しみでならない。

©︎武田真和
「OCTPATH LIVE 2026 -PATH to Dream-」
3月21日(土)東京・Kanadevia Hall
◆セットリスト
M1. スターライトランデブー
M2. Like
M3. Perfect
M4. Hands Up
M5. Adolescence
M6. Sweet
M7. Sugar Noise
M8. Carnival
M9. prism
M10. My Buddy / 超特急 カバー
M11. Hello Tomorrow
M12. Wild
M13. Silhouette
M14. Present
M15. ヒューマンビートボックスパフォーマンス
M16. Mind Blaster
M17. Lip Service
M18. Run
M19. OCTAVE
-Encore-
EC1. Steppin'!!!
EC2. our Good Time
EC3. FUN
-W Encore-
WEC1. You're my path
セットリストプレイリスト
https://youtube.com/playlist?list=PLHXzHO-7Kb3Pox_Q2IvO6pAKN-qPgqczM&si=bVPNUklT3TZy3GXi
◆9th single『Steppin!!!/まっすぐなまま』
4.15 on sale
https://octpath.lnk.to/9th_single_info
◆全国ツアー『OCTPATH 2nd JAPAN TOUR -Ice Cream-』
6月6日(土)16:30開場 17:30開演 愛知・COMTEC PORTBASE
7月3日(金)17:30開場 18:30開演 福岡・Zepp Fukuoka
7月12日(日)16:30開場 17:30開演 大阪・Zepp Namba
7月19日(日)17:30開場 18:30開演 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
チケット詳細