「安物買いの銭失い」ということわざがありますが、今は「安かろう悪かろう」とは限りません。安くても品質のよい商品は多く、上手に選べば家計の助けになります。とはいえ、安いからといって何でも買ってしまうと、結果的に無駄な出費につながることもあります。※サムネイル画像:PIXTA

「安物買いの銭失い」ということわざがありますが、今は「安かろう悪かろう」とは限りません。安くても品質のよい商品は多く、上手に選べば家計の助けになります。老後破産を防ぐためには、リーズナブルな商品とどのように付き合えばいいか、元銀行員の筆者と共に、「安い物」との向き合い方を考えてみましょう。

◆そもそも「安物」とは何か

ここでいう「安物」とは、安いからと購入したものの、すぐに壊れてしまったり使えなくなったりして、結果的に買い替えが必要になってしまう商品のことを指します。

そうなると、最初は安くても、最終的には余計なお金がかかってしまうことになります。

ただし、「安物」とは違い、安い商品すべてが品質の低いものとは限りません。中には価格以上の価値を持つ商品もあります。

◆安い商品を「お値打ち品」にする考え方

同じ用途の商品でも、価格には大きな差があります。

では、安い商品を「お値打ち品」にするには、どのように考えればよいのでしょうか。

例えば、1回しか使わないものや、その場しのぎで必要なものなら、できるだけ安い商品を選んでも問題ないでしょう。そのときの目的を果たせれば、十分価値のある買い物になります。

一方で、長く使うことを前提とした商品なら、耐久性も考えてある程度の品質のものを選んだほうがよい場合もあります。

ただし、実際にどのくらい長く使えるのかは購入してみないと分からないこともあります。安い商品でも長持ちするものもあるため、判断は意外と難しいものです。

そのような場合は、自分なりに予算を決めて「いくらまでなら買う」「この金額を超えるなら別の商品を検討する」といったルールを作っておくのも1つの方法です。

◆状況によって使い分ける

「これでなければ困る」という商品であれば、多少値段が高くても購入した方がよいでしょう。

一方で、「とりあえず使えればよい」というものなら、安い商品から試してみるのも1つの考え方です。

お試しで安い商品を使ってみて、使い心地がよければ次は品質の高い商品を選ぶという方法もあります。

物にも適材適所があるように、買い物にも状況に応じた選び方があります。価格だけで判断するのではなく、使う目的や頻度を考えながらお金を使い分けることが大切です。

◆「安い=悪い」とは限らない

安い商品はネガティブにとらえられがちですが、選び方次第では十分価値のある買い物になります。

重要なのは、「安いから買う」のではなく、「必要だから買う」という意識です。

そのような視点を持つことで、無駄な出費を防ぎながら賢い買い物ができるようになります。こうした日常の積み重ねが、老後破産を防ぐための家計管理にもつながるのです。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。

文=飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)