こうゆうが運営する花まる教育研究所は2026年3月25日、全国の小学生以上の子どもを持つ親219名を対象に実施した「子どもの行き渋りに関する実態調査」の結果を公開した。本調査は2026年3月4日〜20日の期間、インターネット調査にて行われた。調査の結果、子どもの行き渋りを経験した親の多くが、自身の就労形態や家庭環境に大きな影響を受けている実態が浮き彫りになった。
行き渋りをきっかけに6割が働き方の変更を検討
子どもの行き渋りを経験した親に対し、退職や勤務時間の調整など働き方の変更を検討したか聞いたところ、「検討した」が60.0%にのぼった。
さらに、検討した親のうち72.8%が実際に働き方を変更したことが明らかになった。
具体的な変更内容は、「勤務時間を減らした」(62.7%)が最多となり、次いで「在宅勤務へ変更」(37.3%)、「退職し専業主婦・主夫になった」(15.3%)と続いた。子どもの行き渋りが保護者のキャリア形成に直結する課題となっていることがうかがえる。
約4人に1人の親が夫婦関係の悪化を実感
子どもの行き渋りをきっかけとした夫婦関係の変化については、「悪化した」(8.1%)と「やや悪化した」(18.5%)を合わせると26.6%となり、約4人に1人が関係悪化を感じている。
悪化の理由として最も多かったのは「相手が理解していないと感じた」(63.9%)であり、次いで「精神的な余裕がなく強く当たってしまった」(58.3%)、「自分ばかり負担していると感じた」(41.7%)となった。家庭内での理解不足や負担の偏りが、保護者の精神的疲弊を招いている実態が示された。
6割超が経験する行き渋り 理由は友人関係や先生との相性
これまでに子どもの行き渋りを経験したことがある親は61.6%に達した。
行き渋りの理由は「友達関係」(42.2%)が最多で、次いで「先生との相性」(39.3%)、「子ども自身が理由を説明できていない」(33.3%)であった。
また、経験者のうち45.9%が「現在も続いている」と回答しており、約半数の家庭で問題が長期化している。
相談しても4割は改善せず 情報不足に悩む親は9割近くに
行き渋りについて94.8%が「相談した」と回答し、相談相手は「学校の担任」(79.7%)や「配偶者」(71.1%)が主流となっている。
しかし、相談した結果「あまり改善していない」または「まったく改善していない」と答えた親は合計で約4割に達した。
さらに、対応について88.2%が「何をすればよいかわからない」と感じており、行き渋りに関する情報が「不十分・足りなかった」と感じる親も80.8%にのぼった。
考察と今後の展望
花まる教育研究所の高濱正伸所長は、行き渋りが保護者の働き方や夫婦関係に影響している現状を指摘し、子育てが家庭内だけで抱え込まれやすい孤立状態にあると分析している。親だけが抱え込むのではなく、社会全体で支えていく仕組みの構築が重要であると説いた。
花まるグループでは、初期段階から保護者に寄り添う支援体制の強化や、「花まるエレメンタリースクール」などのフリースクール事業を通じて、子どもたちが安心して通える居場所の提供を推進していくとのことだ。













