ナッジは3月24日、キャッシュレス決済の利用実態に関する調査結果を発表した。調査は2026年3月6日~8日、18歳以上のNudgeカード会員2,850名を対象に行われた。
18歳の約半数が「15歳まで」にキャッシュレスデビュー
初めてキャッシュレス決済を使い始めた年齢は、世代が下がるほど利用開始年齢が早期化しており、10代は40代以上と比較して5年以上早くキャッシュレスを使い始めている実態が明らかになった。18歳の約半数(52.3%)が、15歳までにキャッシュレス決済を利用開始しており、成人(18歳)を迎える時点で既に3年以上の利用経験を有している様子が伺える。
初めて利用したキャッシュレス決済手段
初めて利用したキャッシュレス決済手段は、全年代を通して「交通系ICカード」がキャッシュレスの入り口として最も一般的である一方、30代以上では「クレジットカード」から開始する割合が高い(30代25.1%、40代以上36.4%)のが特徴となっている。
10代では「スマホ決済(35.8%)」が「交通系ICカード(51.8%)」に次ぐ主要なデビュー手段となっており、クレジットカード(5.8%)を大きく上回るなど、世代特有の傾向が見られた。
キャッシュレスの利用頻度
初めて利用したキャッシュレスの利用頻度は、10代から30代の各世代において「週2~3日以上」が約6割(10代59.4%、20代62.5%、30代69.2%)に達した。
特に10代~20代では「月に数日程度」の利用が約2割に留まるのに対し、40代以上では3割以上に上った。このことから、若年層ほど、キャッシュレス決済を特定の目的ではなく、日常的な支払手段として利用している可能性が伺える。
「後払い」におけるメリット、デメリット
クレジットカードの「後払い」機能に対し、具体的なメリットとして「手元に現金がなくても買い物ができる」、「支払いを翌月に遅らせることで家計管理がしやすくなる」と言う回答が上位に挙がった。キャッシュフローの調整や管理における利便性が全世代で評価されていると考えられる。
一方で、「支払いを翌月に遅らせる」というメリットは、一部のユーザーにとってはデメリットとして機能している側面も明らかになった。具体的には、後払いのデメリットとして、「支払日までのタイムラグがあり、使いすぎてしまいそう」という回答が全世代で最多となり、後払いが一概にメリットとしてのみ受け入れられているわけではない様子が伺える。
特に20代以下の若年層においては、管理の難しさが心理的な負担と繋がる実態が伺える。
「思わず使いすぎてしまい、返せるか不安になる」という回答は、20代以下で22.1%に達し、30代以上(15.1%)の約1.5倍となった。
18歳に限定すると、「親や周囲から『借金と同じだ』というイメージを聞かされたことがある」との回答が13.0%に達し、30代以上(7.0%)の約1.8倍となった。
30代以上の層では「利用履歴がすぐにアプリに反映されず、今の支出が把握しにくい(23.9%)」という不満が、20代以下(18.8%)と比較して高くなった(約1.27倍)。生活決済の頻度が高い世代ほど、データのリアルタイム反映という機能性を求める傾向があると考えられる。
クレジットカードの「後払い」の仕組みについて、「メリットの方が多いと感じる」か「デメリットの方が多いと感じる」のどちらであるかを調査したところ、全世代で半数以上の人が「メリットの方が多いと感じる」を選択した。
「クレジットカードがないと不便だ」と感じたシーン
不便さを「感じたことはない」と答えた人は平均4.3%に留まり、全体の95.7%が不便さを経験したことがある結果となった。多様な決済手段が普及した現代においても、依然として「クレジットカードがないと不便」と感じる場面は全世代で共通している様子が伺える。
不便を感じるシーンとして、「サブスクリプション契約」と「ネットショッピング」が全年代で上位に挙げられた。
10代・20代においては、「趣味・推し活」(平均19.5%)が、ネットショッピング(平均19.2%)と同等の主要回答となった。30代・40代以上の回答(平均11.9%)と比較すると約1.6倍に達しており、世代間でのライフスタイルの違いが伺える。
約3人に1人が「ポイント還元」よりも「使いやすさ」を重視
日常的に利用するクレジットカードを選ぶ際、「ポイント還元率(経済的メリット)」か「リアルタイムな支出把握(使いやすさ)」のどちらかを重視するかを調査したところ、全年代で「ポイント還元率などの金銭的メリットの高さ」を重視する人が6割を超え、多数派となった。
一方で、「リアルタイムな支出管理」を重視する層が全世代で約3人に1人に達したことから、経済的メリットよりも、支払いの即時把握などを通じた「安心感」を優先するニーズが一定数存在することも伺える。特に10代では36.7%に達しており、40代以上(29.5%)と比較して7.2ポイント高い結果となった。
クレカを使い続けるために重要だと思う要素
「年会費無料(全体平均19.2%)」は全年代で上位に挙がっており、カードを継続利用する上での重要な基準であることが分かった。
一方で、「アプリへの即時反映(全体平均16.70%)」や「利用後の即時通知(全体平均16.5%)」といった機能性は、カード選びの王道とされる「ポイント還元や利用特典などのメリット(全体平均15.9%)」よりも重視される結果となった。
特に10代では、「好きなタイミングで返済できる(随時精算)機能(18.9%)」が、年会費無料(18.4%)を僅差で上回りトップとなった。若年層にとって、支出を自身のコントロール下に置けることが、継続利用における重要な要素となっていると考えられる。








