4月は株式投資に適した月なのでしょうか。本記事では、2000年~2026年までの株価データをもとに、4月相場の傾向と「買ってはいけない銘柄」を検証しました。※サムネイル画像:PIXTA

◆4月は投資に適した月なのか?

4月は他の月と比べて、株式投資に適している月なのでしょうか。まず、4月の株式市場の傾向を調べるため、下記のような簡単な検証を行いました。

◇検証条件

検証対象:全銘柄

検証期間:2000年1月1日~2026年2月28日

1銘柄当たりの投資金額:20万円

買い条件:3月末の寄り付きで買い

売り条件:25日経過後、翌営業日の寄り付きで売り

全銘柄を対象に3月末に買って25日経過後に売却した場合、どれくらい利益や損失があったかを過去データで調べた結果が以下の通りです。

◇検証結果

全銘柄の損益の推移(出典:システムトレードの達人)

勝率:48.63%

勝ち数:44,246回

負け数:46,745回

引き分け数:1,918回

平均損益(円):3,074円

平均損益(率):1.54%

平均利益(円):18,877円

平均利益(率):9.44%

平均損失(円):-11,759円

平均損失(率):-5.88%

合計損益(円):285,569,636円

合計損益(率):142,784.03%

合計利益(円):835,245,806円

合計利益(率):417,633.42%

合計損失(円):-549,676,170円

合計損失(率):-274,849.38%

PF(プロフィット・ファクター):1.520

平均保持日数:26.06日

勝率48.63%、平均損益率+1.54%と、勝率は5割を下回るものの平均損益はプラスであり、4月は期待値の高い月であることが分かります。

このような結果となった背景としては、以下の点が挙げられます。

・3月末(年度末)に企業が保有する株式や投資信託をいったん売却し、決算書に載らないようにする傾向があるため、それらの企業による買い戻しが4月は起こりやすい点

・年金、生保などの機関投資家が、年度始めのリバランス(株式組み入れ比率の調整)で日本株を買いやすい傾向にある点

そのため、4月は他の月と比べて株式投資に適している月といえるでしょう。

◆それでも「買ってはいけない銘柄」が存在する

ただし、全ての銘柄が上昇するわけではありません。

過去データから、4月相場で特に成績が悪い銘柄も確認されています。

4月の低成績銘柄ランキング(出典:システムトレードの達人)

表では、4月相場で勝率の低いワースト10銘柄をまとめてみました。

「エンバイオ・ホールディングス<6092>」「アズマハウス<3293>」といった銘柄は勝率10%を切っており、株価が下落しやすい傾向にあります。

4月は全体として上昇しやすい有利な月ですが、その中でも下落しやすい銘柄を避けることが重要です。

4月は「何を買うか」よりも「何を買わないか」がリターンを左右します。

過去データをもとに、低勝率銘柄を避けることで、より安定した投資成果が期待できるでしょう。

※このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社および関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします

文:西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー)

国内運用会社にて中小型株式ファンドマネージャー兼アナリストを経て独立。個人投資家に分かりやすく株式投資を伝授すべく、講演や執筆を行う。『夕刊フジ』3年連続 株-1グランプリ グランドチャンピオン。

文=西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー)