「アフォーダブル・ラグジュアリー」なホテル、ハイアット リージェンシー 東京に泊まる

日常を離れ、ゆったりとした自分だけの時間を過ごしたい。日々頑張る自分へのご褒美に、そんな”ちょっとした贅沢”をプレゼントするならどんなシチュエーションがよいだろうかと考えていた。

【画像】昨年、開業以来最大級のリニューアルが行われたハイアット リージェンシー 東京(写真13点)

都会を離れ、スモール・ラグジュアリー・ホテルでエクスクルーシブなサービスを享受してプリンセスのようなホテルライフを送る。そんな最高に贅沢な滞在も選択肢のひとつ。しかし、スモール・ラグジュアリーなホテルに滞在するには、訪れるゲスト側も背筋を伸ばして多少の緊張感をもって臨まなければいけないような気もする。少人数のゲストに対して常に最高のケアを提供してくれる小規模なホテルは、裏を返せば常にゲストの動向に気を配ってくれているということ。少し外出して部屋に戻れば、部屋は美しく整えられている。エレベーターに乗ろうとすれば、顔を見ただけでスタッフが滞在フロアのボタンを押してくれる。まさに至れり尽くせり。もちろん「そっとしておいて」という意思表示をすればそっと見守ってくれるが、ホテルスタッフ全員にDo not disturbが周知徹底されているのも心苦しく、少々気を遣う…こともある。

前置きが長くなったが、今回はもう少し規模が大きめのホテルで、カジュアルにリラックスして過ごしたいなと思案していた。そんな矢先、昨年、大規模リニューアルした「ハイアット リージェンシー 東京」に試泊してみませんか?という、願ってもないお誘いをいただいたのだ。

2025年、開業以来最大級のリニューアルが完了

西新宿・東京都庁の真横にあるハイアット リージェンシー 東京は、ハイアットブランドを冠する日本初のホテルとして1980年に開業した。2001年に改称する前の「ホテルセンチュリーハイアット」の名に馴染みがある人もいるかもしれない。45周年を迎えた2025年に開業以来最大規模のリニューアルプロジェクトを実施し、9月17日にグランドリニューアルオープンした。客室数は712室。ちなみに、リニューアル前の746室から客室数が減っているのは、一部屋あたりの面積を広げた客室も存在するからだ。

今回試泊した客室は、リニューアルで新規導入されたルームタイプの「スタジオ コーナー パークビュー キング 1台」。真横に東京都庁や高層ビル群、眼下は緑豊かな新宿中央公園を望む、64平方メートルのゆったりとした角部屋だ。窓際には2つのソファがあり、ソファベッドとして利用することで大人4名まで滞在が可能。バスルームの洗面台も2台あり、家族や友人とも快適に滞在することができる。窓側に設けられたバスタブからは晴れた日には富士山まで一望でき、まさに絶景だ。

タイムレスな空間で、五感で味わうレストラン

昨年のリニューアルで大きな話題となったのは、ロビーラウンジ「Nineteen Eighty Lounge & Bar」のニューオープンだ。頭上に煌めくのはホテルを象徴するシャンデリア。8階まで吹き抜けた壮大な空間に、約11万5000個のスワロフスキー®・クリスタルをあしらった3基のシャンデリアが輝いている。クラシカルでタイムレスな雰囲気の中、クラブハウスサンドウィッチやサラダ・ニソワーズなど、どこか懐かしい”ホテルメニュー”や、東京秋川牛サーロインのステーキや浅草ハム入りのクロック・マダムなど東京産の食材を用いた料理をオールデイで提供している。日中はピエール・エルメ・パリとのコラボレーションによるアフタヌーンティーを楽しむ女性たちの姿も多いが、夜になると、海外からのゲストを含めた大人たちがバータイムを過ごす落ち着いた空間へと雰囲気が一変する。時間帯により変化するその光景は、新宿の街がもつ昼と夜の二面性にオーバーラップする。

新宿という地のもつ二面性をあらわす空間は、レストラン「Crossroads Kitchen」でも体感できる。ネオンがきらめく東新宿のナイトライフを彷彿させる、活気あふれるライブキッチンで好みの料理をオーダーし、緑豊かで落ち着いた西新宿の雰囲気をモチーフにデザインされたダイニングでゆっくりと味わう。料理を見て選ぶ楽しみ、食欲をそそる香り、オーダーする声やシェフが腕を振るう振動、目の前で調理され温かい状態で供される料理… ライブキッチンではこれらすべてを五感で楽しむことができるのが嬉しく楽しく心地よい。訪問時のディナータイムは外国人ゲストでほぼ満席になっており、プチ海外旅行に出かけたような気分も味わえた。

自分へのご褒美として、手が届く範囲の贅沢を

”ちょっとした贅沢”としてリラックスするためのラグジュアリーな空間を求める際、小ぢんまりしたホテルに籠って”隠れ家”気分に浸るのもひとつの選択だが、逆に大規模ホテルで他のゲストに紛れることで、誰にも気づかれず”隠れる”のもいい。今回滞在したハイアット リージェンシー 東京はそんな気分にぴったりのホテルだった。改装したての居心地の良い客室で寛いで過ごすもよし、外出して新宿の夜の街に繰り出すもよし。しっとりしたバーもあれば、賑やかなライブキッチンもある。スタッフはフレンドリーで、押しつけがましいところはないが、必要なときには声をかけてくれる。そして何より、滞在で得られる満足度に対する価格が良心的なのだ。室料は時期により異なるが、滞在した「スタジオ コーナー パークビュー キング 1台」は4月の平日であれば8万8000円(税サ別)~の料金設定となる。まさに「アフォーダブル・ラグジュアリー(=手が届く範囲の贅沢)」という表現が相応しい。そんな魅力あふれるホテルである。

取材協力 ハイアット リージェンシー 東京

住所:東京都新宿区西新宿2-7-2

TEL:03-3348-1234

公式サイト:https://www.hyatt.com/hyatt-regency/ja-JP/tyoty-hyatt-regency-tokyo

文:湯淺央子(オクタン日本版) 写真提供:ハイアット リージェンシー 東京

Words: Chikako YUASA (Octane Japan) Photography: Hyatt Regency Tokyo