
3月23日(月)東京・NHKホール、3月25日(水)大阪・Zepp Nambaにて来日公演を行なうトッド・ラングレン(Todd Rundgren)。再来日を記念して、「ローリングストーン誌が選ぶ歴代最高のアルバム500選」にも選ばれた1972年の大名盤『Something/Anything?』を振り返る。
「僕はたぶん、世界で一番『ホワイト』なシンガーだよ」と、トッド・ラングレンは1972年にローリングストーン誌に語っている。「世間一般で言うところの『ソウル』は持ち合わせていない。でも、驚くほどフェミニンなファルセットなら出せるんだ」
この力作2枚組アルバムで、トッドはそのファルセットを駆使して2曲の名シングル(「I Saw the Light」「Hello Its Me」)を歌い上げている。アルバムの残りの部分では、彼はスタジオを完全に支配下に置き、ほぼすべての楽器を自ら演奏。万華鏡のように移り変わるロックのジャンルを実験的に取り入れ、さらには「質の低いレコードがどんな音に聞こえるか」というモノローグまで披露している[編注:レコードB面の1曲目「Intro」のこと]。
From Rolling Stone US.
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1974年2月8日に放送された音楽番組『The Midnight Special』でも、このアルバムの収録曲にまつわる印象深いエピソードがあった。
この日はアイク&ティナ・ターナーがホストを務めてパフォーマンスも行い、デヴィッド・エセックス、エレクトリック・ライト・オーケストラ、マンドリル、ホセ・フェリシアーノ、フラッシュ・キャディラック&ザ・コンチネンタル・キッズもステージに上がった。しかし、このエピソードでひときわ鮮烈だったのが、「Couldnt I Just Tell You」と「A Dream Goes on Forever」(『Todd』収録)を熱演したトッド・ラングレンだ。
この日の映像では、ティナがマイクの前でトッドを紹介し、彼女の後ろにはアイク・ターナーが立っている(カメラをぼんやりと見つめている)。「私、いつも名前の発音で苦労することが多くて」と彼女は言う。「グラミー賞の授賞式に出た時、名前がずらっと並んだ長いリストがあったの! 本当にパニックになっちゃって、名前を間違えちゃった。だから今回も間違えると思うけど、とにかくやってみるわ。ロッド・サンドグレン──トッド・ラングレンに、盛大な拍手を!」
トッドは、バンドと印象的なアイメイクを背負って、パワー・ポップの至宝「Couldnt I Just Tell You」に飛び込む。この曲は『Something/Anything?』からリリースされた。
「あのアルバムでは珍しく、ギター・カルテットのような楽器編成になっている。『Something/Anything?』の曲作りの多くがピアノ中心であることを考えると、ある意味、例外的な曲なんだ」と彼は2012年に語っている。「アルバム全体にバラードがたくさん入っているなか、あのレコードに『Couldnt I Just Tell You』のようなロックがそこまで入っていなかった唯一の理由は、僕が演奏するのが難しかったからだと思う……。でも、この曲にはかなり満足していた。もし他のプレイヤーを使っていたら、おそらくもっとこういうことをやっていただろうな、と気づかせてくれたから」
『The Midnight Special』では1973年12月7日、「Hello It's Me」のパフォーマンスも披露している。

Billboard Live presents
Todd Rundgren Japan Tour 2026
2026年3月23日(月)東京・NHKホール
開場18:00 開演19:00
チケット料金
前方SS指定席 ¥19,800-(オリジナルグッズ付)
S指定席 ¥16,800-
A指定席 ¥14,800-
U25チケット ¥5,000-
2026年3月25日(水)大阪・Zepp Namba
開場18:00 開演19:00
チケット料金
全席指定 ¥14,800-
U25チケット ¥5,000-
Todd Rundgren Japan Tour 2026 – 特設サイト