
老後破産しないためには、金利とどのように向き合えばよいのでしょうか。元銀行員の筆者と共に考えてみましょう。
◆金利の基本を知る
金利とは、金融機関でお金を預けたときに受け取る利息の割合のことや、お金を借りるときのコストを指します。ここでは、資産運用における金利に焦点を当てて考えてみます。
金融機関で提示される金利には、大きく分けて固定金利と変動金利の2つがあります。
固定金利は、預入期間の最初から最後まで金利が変わらないタイプです。メリットは、金利が下がる局面でも預入期間中は同じ金利で運用できる点にあります。
一方で、金利が上昇局面に入った場合でも当初の金利のまま運用が続くため、より高い金利で運用できるチャンスを逃してしまう可能性があります。
変動金利は、一定期間ごとに金利が見直されるタイプです。金利が上昇した場合には、預けたままでも金利が上がる可能性があります。
しかし、金利が下がる局面では、預けている間に金利も下がってしまい、想定していたよりも低いリターンになることもあります。
◆できるだけ高金利の金融商品で運用するのがベストだけれど……
金利が高ければ、その分利益が大きくなる可能性があります。そのため、できるだけ高金利の商品で運用したいと考える人は多いでしょう。
しかし、固定金利と変動金利にはそれぞれメリットとデメリットがあります。単に金利の高さだけで判断するのではなく、固定金利か変動金利か、金利が上昇局面なのか下降局面なのか、といった点を総合的に考えることが大切です。
◆自分なりの運用ルールを決めておく
金利について考えるのは難しいと感じる人も少なくありません。そのような場合は、あらかじめ自分なりのルールを決めておくとよいでしょう。
例えば、金利が一定以上下がったら預け替える、元本保証の商品を中心に運用する、といった基準を決めておくことで、判断しやすくなります。
最も避けたいのは、金融商品を選んだあとに預けっぱなしにして見直しをしないことです。
面倒に感じるかもしれませんが、日々のニュースにも目を向けながら金利の動向を確認し、自分に合った運用先を選んでいくことが大切です。
金利は資産運用において重要なポイントですが、金利の高さだけに目を向けると、思わぬリスクを抱えてしまうこともあります。
老後資金を守るためには、金融商品の特徴を理解し、自分に合った運用方法を選ぶことが大切です。金利の動きを確認しながら、無理のない範囲で資産運用を続けていきましょう。
文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
文=飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)