先制点決めた三浦弦太(撮影日は3月4日)[写真]=Getty Images

 AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝セカンドレグが11日に行われ、ガンバ大阪(日本)はラーチャブリー(タイ)と対戦した。

 今月4日にホームで行われたファーストレグを名和田我空の後半終盤のゴールによって1-1のドローで終えたG大阪。敵地での勝利でベスト4進出を目指した一戦では直近のV・ファーレン長崎戦から先発3人を変更。岸本武流、美藤倫、奥抜侃志に代えて初瀬亮、安部柊斗、食野亮太郎を起用した。

 互いに前回対戦同様の[4-2-3-1]で臨んだ一戦。立ち上がりからボールを保持して主導権を握ったG大阪は4分に最初の決定機を創出。中谷進之介のフィードで背後へ抜け出したイッサム・ジェバリがボックス左で折り返すと、中央の山下諒也が体勢を崩しながらのシュート。さらに、こぼれ球に詰めたデニス・ヒュメットが押し込みにかかるが、いずれも相手の好守に阻まれる。さらに、8分にも左CKの流れからゴール前の混戦でヒュメットがゴールネットを揺らしたが、これは惜しくもオフサイド判定となった。

 立ち上がり以降は時おりホームチームのロングカウンターに晒されながらも、ボールを保持して押し込む状況が続くアウェイチーム。山下の右サイドの仕掛けやセットプレーを軸にゴールを目指すが、徐々に攻めあぐねる。

 それでも、焦れずに攻め続けると、前半半ばを過ぎた29分にスーパーゴールが生まれる。相手が自陣深くでブロックを構える中、ボックス手前右で中谷から横パスを受けた三浦弦太が短い持ち出しから右足を一閃。無回転気味の鋭い対角シュートがゴール左上隅に突き刺さった。

 ベテランDFの豪快な一撃で2戦合計スコアでも勝ち越したG大阪。以降は引き続きボールを保持し、相手をゴールから遠ざけながら食野らのシュートで2点目にも迫る。前半終盤にはネゲバにボックス中央からヘディングシュートを打たれたが、これはGK東口順昭が危なげなくキャッチした。

 1点リードで試合を折り返したG大阪は後半も同じメンバーでスタート。だが、後半頭で攻撃的な交代策を行ってきたラーチャブリーに早い時間帯に同点ゴールを奪われる。

 50分、カウンターから左サイドを崩されると、ボックス内でダニエル・ティンが上げた浮き球のクロスに対して、GK東口と中谷の動きが重なって味方同士の交錯からボールロスト。これをゴール前のグレイソンにボレーで蹴り込まれた。

 守備陣のミスも重なった嫌な形で追いつかれたアウェイチーム。すぐさまゴールを目指して攻勢を仕掛けると、54分には鈴木徳真の右CKをニアで競り勝った中谷が頭で合わすが、これはクロスバーの上部をわずかに掠める。

 以降はG大阪が主導権を握った一方、ラーチャブリーも追いついた勢いを継続。一進一退の攻防が続いていく。そんな中、64分にはボックス内での空中戦の競り合いの際、ジャンプするために半田陸が振り上げた左手が相手選手の顔面に直撃。微妙な判定ながらこのプレーがファウルと判断され、不運な形でPKを献上してしまう。

 しかし、1失点目で失点に絡むミスがあったベテランGKが名誉挽回のビッグプレー。キッカーのデニルソン・ジュニオールがタイミングをずらして中央付近にグラウンダーで蹴り込んだボールをギリギリまで我慢したGK東口が残り足ではじき出し、圧巻のPKストップでチームを救った。

 守護神の活躍によってイーブンの状況を維持したG大阪は直後の68分に2枚替え。食野と鈴木を下げてウェルトン、美藤を同じポジションに送り込んだ。

 さらに、79分には初瀬、山下、ヒュメットを下げて岸本、奥抜、名和田を投入する3枚替えで交代カードを使い切ったアウェイチームは、90分間で決着を付けるべく積極的な攻めを見せる。とりわけ、途中出場の岸本やウェルトンのボックス付近での際どいシュートに、後半アディショナルタイムにはボックス手前左の好位置で得たFKをキッカーの名和田が直接ゴール左隅へ飛ばすが、いずれも相手守備陣の好守に阻まれた。

 結局、90分間の戦いは2戦連続で1-1となり、準決勝への切符は延長戦に委ねられることになった。

 延長前半は足が止まり始めたホームチームに対して、アウェイチームが引き続き途中出場の選手のバイタリティを活かして攻勢を仕掛けていく。95分にはボックス左で果敢に仕掛けた名和田の折り返しをゴール前のウェルトンが頭で合わすが、これは枠の右に外れる。

 このファーストチャンスはモノにできなかったが、99分に勝ち越しゴールを奪う。ボックス手前左で美藤が粘って中央へパスを差し込むと、相手DFのクリアが名和田の体に当たってゴール左のスペースに。これを狙っていたウェルトンが正確な右足コントロールシュートをゴール右隅に流し込んだ。

 ウェルトンの見事なゴールでリードを手にしたG大阪は、ここから逃げ切り態勢に。延長後半には殊勲のブラジル人FWを下げて倉田秋をピッチに送り込み、カウンターからの追加点を意識しながら危なげなくゲームをクローズした。

 そして、ラーチャブリーとの敵地での激闘を見事に制したG大阪がベスト4進出を果たした。

 なお、準決勝は翌日に行われるバンコク・ユナイテッド(タイ)とタンピネス・ローバース(シンガポール)の勝者と4月初旬に対戦予定だ。

【スコア】
ラーチャブリー 1-2(2試合合計:2-3) ガンバ大阪

【得点者】
0-1 29分 三浦弦太(ガンバ大阪)
1-1 50分 グレイソン(ラーチャブリー)
1-2 99分 ウェルトン(ガンバ大阪)

【動画】ゴラッソ2発に、東口のPKストップ!