「長時間歩くと足が痛い」「すぐに靴擦れしてしまう」「扁平足や外反母趾に悩んでいる」――足に関する悩みは人それぞれだ。だが、その原因は"足に合わない靴"にあるのかもしれない。
今回は、せたがや内科・神経内科クリニック院長で、気圧予報・体調管理アプリ「頭痛ーる」アドバイザー医師を務める久手堅 司氏の著書『自律神経 これ1冊ですべて整える』(東洋経済新報社)より、足を守る靴の選び方についてお届けします。
足を守る靴の選び方
足の骨は意外と数が多いのをご存じでしょうか?
足先の指の骨(趾骨)が14個、足の真ん中あたりにある中足骨が5個、かかとの足根骨7個、親指にある種子骨が2個で、片足で計28個の骨が組みあわさって構成されています。
これは、足にかかる負担が非常に大きいため、それに対応できるように細かく分かれていると言われています。
足は身体の中で唯一、地面と接しており、身体の土台となっているため、とても大事な部分です。その重要な足を守るために、ぜひ見直してほしいのが靴の選び方です。自分に合わない靴を履いていると、身体の土台がぐらつくことになり、姿勢にも悪影響を与えます。自分に合った適切な靴を選ぶために、次の2つのポイントを押さえておきましょう。
自分の足の形に合った靴を選ぶ
日本人の足の形は、3タイプに分かれています。
一番多いのが、親指が一番長いタイプで、エジプト型といいます。日本人の70〜75%がこのタイプだと言われています。靴によっては、親指が外から圧迫されて、外反母趾が発症しやすいとされています。
2つ目のタイプが人差し指が一番長いギリシャ型で、日本人の15〜20%がこれに当たります。先の細い靴がフィットしやすい足の形です。
5本の指の長さがそろっているのが3つ目のスクエア型です。日本人の1割程度しかいないとされています。指幅が広いので、靴の幅がせまいと足指同士で圧迫されて、魚の目やタコができやすくなります。
まずは自分の足の形を知って、自分に合った靴選びをしてみましょう。
足裏のアーチを維持するインソールを使う
足の形以外にも大切なのが、足裏のアーチを維持することです。偏平足が良くないと言われているのは、土踏まずを構成するアーチがなくなるからです。土踏まずには、3つのアーチがあります。ひとつ目が足の内側の縦方向にある一番大きなアーチです。2つ目が足の外側にある縦のアーチです。そして、3つ目が5本の指のつけ根を結んだ横方向のアーチです。
これら3つのアーチが地面からの衝撃を吸収して、足関節や足、ひざ、股関節、腰などでの負担を減らすクッションの役割をしています。その他、バネのように、足を踏み出すときの反発力を生み出す役割があったり、片足立ちでも倒れない安定性にも関係してきます。
アーチ構造がつぶれている(崩れている)と、足が痛くなったり、しびれたり、腫れやすくなったりします。骨や関節に負担がかかります。扁平足や外反母趾、開張足(横のアーチが崩れて、足の指が横に広がっている)の原因となります。
3つのアーチを保つサポートをしてくれるのが、インソールです。インソールを使用するメリットは以下になります。
●身体のバランスをサポートする
●体幹のバランスを安定させる
●足裏の圧力を分散させる
自分にあう靴とインソールを探してみましょう。



