差別根絶を訴えるインファンティーノFIFA会長[写真]=Getty Images

 国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は、選手が相手選手と衝突した際に口を覆った場合、退場処分を受けるべきとの見解を示した。イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 以前からサッカー界は人種差別やあらゆる形態の差別の根絶を目指してメッセージを発し続けている。

 そんな中、先日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのベンフィカvsレアル・マドリードでは、レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールと小競り合いとなったベンフィカのアルゼンチン人FWジャンルカ・プレスティアーニが自身の口元を覆った状態で、ブラジル代表FWに対する人種差別的な発言を行ったとの疑惑が大きな話題に。

 この一件を受け、インファンティーノ会長はFIFAワールドカップ2026を前に実施された国際サッカー評議会(IFAB)の場で、選手の行動改善と審判員への敬意向上のための方法を検討するという決定を歓迎するとともに、前述の見解を示した。

 「サッカーの尊重を守ることは重要であり、我々はこの点について議論した」

 「サッカーへの敬意、審判員や審判員への敬意、そして観客への敬意。この点において、選手とコーチの行動は極めて重要だ。彼らは子どもたちや世界の社会にとって模範となる存在であり、敬意ある行動をとるべきです。そのため、人種差別や差別といった事態が発生した場合、選手が相手選手に話しかける際に口を覆うことは今後認めない」

 「選手が口を覆わずに発言したという推定がなければならない。そうでなければ、口を覆う必要はなかっただろう。隠すものがなければ、発言時に口を隠すことはない。まさにその通りだ」

 インファンティーノ会長の見解に対して、IFABのマーク・ブリンガムCEOは、正しい解決策を見つけるにはさらなる議論が必要だとも述べている。

 「より広い視野でサッカー界の現状を把握し、不測の事態を回避する方法を検討する必要がある。選手が相手選手と話している時、対面時に口を覆う必要がある状況は極めて少ないことは明らかだ。あらゆる状況を検討し、ルール変更やペナルティを導入する際には、新たな問題が生じないよう確認する必要がある」

 なお、IFABは今週末の会合で合意に至らなかったものの、4月30日にバンクーバーで開催されるFIFA総会で措置が合意される可能性があるという。これにより、今夏のワールドカップ開催までに規則を改正することが可能になる。