“0歳6ヵ月~2歳"の子を誰でも預けられる…4月からスタートする「こども誰でも通園制度」とは?
杉浦太陽と村上佳菜子がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。

2月22日(日)の放送テーマは、「こどもの世界が広がる! こども誰でも通園制度」。こども家庭庁 保育政策課の川端千紗都(かわばた・ちさと)さんから、2026年4月よりスタートする「こども誰でも通園制度」について伺いました。


左から:村上佳菜子、川端千紗都さん、杉浦太陽


◆「こども誰でも通園制度」とは?

子どもが生まれてから小学1年生になるまでの時期は、人生の土台をつくる非常に重要な期間だと言われています。一般的に0歳から8歳頃までの子どもの脳は柔らかく、いろんな刺激をどんどん吸収します。環境の影響を受けやすく、この時期にさまざまな人や文化と出会い自然に触れる経験が、子どもの健やかな成長につながると考えられています。

一方で、近年は祖父母と同居していなかったり、きょうだいがいなかったりする家庭も増え、保育所や幼稚園に通うまで、さまざまな人と関わる機会が限られる子どもも少なくありません。そうした背景を受けて、今年4月1日から全国で本格的にスタートするのが「こども誰でも通園制度」です。

「保育所などに通っていない0歳6ヵ月~2歳の子どもが、毎月、一定時間の範囲で保育所や認定こども園などに通える制度です。子どもの育ちと子育てを応援するために新しく設けられるため、すべての子どもが安心してのびのび成長できる環境を整えるとともに、保護者の働き方やライフスタイルに関係なく、すべての子育て家庭を支援します」と川端さんは説明します。

この制度の特徴は、保護者の就労状況などに関係なく利用できる点です。通常、保育所の利用には「仕事をしている」「近所に頼れる親族がいない」など、保育を必要とする理由が求められますが、この制度は子どもの育ちを中心に考えた制度であるため、対象条件を満たせば、すべての子どもが利用できます。

利用時間は自治体によって多少異なりますが、基本は子ども1人あたり「月10時間」までで、この枠内であれば1時間単位で柔軟に利用できます。なお、1時間あたりの利用料も施設ごとに設定されますが、標準は300円です。

0歳から2歳の子どもを育てるのはとても大変です。特に、相談できる人が周りにいないと、孤立感や不安を抱きやすくなります。この制度を利用すれば、保育士など専門的な知識や技術を持つ人と関わることができ、孤立感や不安の解消にもつながります。

◆「こども誰でも通園制度」を利用するには?

こども誰でも通園制度を利用するには、保護者が住んでいる自治体への利用申請が必要です。申請方法は自治体ごとに異なるため、詳細は各自治体に確認する必要があります。その後、自治体に認定され、利用可能になるまでには一定の時間がかかります。利用を考えている方は早めに申請をしましょう。

認定がおりたら、制度を実施している保育所や認定こども園のなかから、受け入れ可能な施設を探します。利用する前には必ず実施事業所で初回面談がおこなわれ、その際は子どもも一緒に参加します。施設の広さや設備、どのような保育士がいるのかを確認できるほか、施設側も子どもの健康状態や特徴を把握します。

川端さんは「受け入れる側は、子どもの健康に関する情報や特徴を保護者と共有できますし、保護者と子どもが一緒にいるときの様子も確認することができるので、お互い安心ですよね。もちろん、子どもも利用前に通う場所を見たり、保育士さんと会ったりしておくと安心すると思います」と解説します。

初回面談は、利用する施設が初めてだった場合におこないます。ですので、同じ施設を継続して利用する場合、面談はありません。また、毎回同じ施設を利用する必要はなく、子どもが気に入る場所を探すために複数の施設を試すことも可能です。さらに「一時的に実家に生活拠点を移す」などといった場合でも、居住地の自治体で事前に認定を受けていれば、滞在先近くの施設を利用できます。

◆「一時預かり事業」との違いは?

こども誰でも通園制度は、従来の「一時預かり事業」とは目的が異なります。一時預かり事業とは、仕事や通院、冠婚葬祭など、保護者の事情によって一時的に子どもを預けるための事業ですが、自治体によっては、この事業をおこなっていないところもありました。一方、こども誰でも通園制度では、どの自治体に住んでいても利用することができます。

なお、この制度は既に200以上の自治体でスタートしており、「アンケート調査によると『保護者がいない場所でも、保育者や他の子どもと過ごせるようになった』『子どもが新しいことに挑戦する機会が増えた』など、子どもに良い変化が見られたと感じている保護者が多いようです」と紹介します。

受け入れ施設を探す際に活用できるのが、「こども誰でも通園制度総合支援システム」です。スマートフォンなどから地域や条件を入力することで、利用可能な施設を地図上で検索できます。また、住所や連絡先、残りの利用時間を確認できるほか、施設の空き状況をカレンダーで確認し、予約・キャンセルまでおこなえます。さらに、このシステムを導入している自治体では、利用申請や事前面談の予約もオンラインで可能です。施設側も、事前にアレルギー情報など子どもの特徴を把握できるため、情報共有がスムーズにおこなえます。

最後に、川端さんは「子どもの成長は、保護者と共に地域で支えていくものであり、その環境を整備するものが『こども誰でも通園制度』です。みんなで子どもの健やかな成長を応援していきましょう!」と呼びかけました。

番組のエンディングでは、杉浦と村上が今回学んだ「こども誰でも通園制度」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。村上は注目ポイントに“こども誰でも通園制度 子どもの健やかな成長を応援しましょう”を挙げました。続いて、杉浦は“4月から本格実施 こども誰でも通園制度”とスケッチブックに書き、「こども誰でも通園制度については、こども家庭庁のホームページをご確認ください」とコメントしました。


左から:杉浦太陽、村上佳菜子



<番組概要>
番組名:杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、村上佳菜子
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm