立川パークスクリニックは、全国の20代以上の花粉症患者(男女500人)を対象に実施した「花粉症対策に関する調査」の結果を、2026年2月16日に発表した。本調査は2026年1月、インターネット調査によって行われたもの。
花粉症対策、約7割が「マスクを着用」
花粉症対策として実施していることを聞いたところ、上位は「マスクを着用する」(329人)、「鼻をかむ」(176人)、「帰宅後すぐにうがい 手洗いをする」(174人)、「花粉飛散量の多い日の外出を控える」(138人)、「薬を服用している」(135人)だった。
「マスクを着用する」「花粉飛散量の多い日の外出を控える」といった花粉を物理的に避ける対策をしている人は443人(約89%)、「薬を服用している」など医療的対策をしている人は191人(約38%)だった。また、124人(約25%)が特定の食品や栄養素を意識的に摂るなど、食事による対策を意識していることが分かった。
花粉症は免疫が花粉に過剰反応するアレルギー反応の一種。日常の栄養摂取や生活習慣を通じて免疫バランスを整えることが症状緩和につながるとされる。近年は腸内環境と免疫機能の関連が注目されている。
食事で整える花粉症対策
消化管には「腸管免疫」と呼ばれる防御機能があり、腸内細菌叢のバランスが免疫の働きに影響する。腸内環境が乱れると花粉症などのアレルギー症状が悪化しやすくなる。
発酵食品の活用も有効とされる。乳酸菌に加え、「酢酸菌」にも注目が集まっている。にごり酢やコンブチャなどに含まれる酢酸菌は免疫細胞を刺激し、アレルギー体質に傾いた免疫バランスを調整する可能性があるという。
また、「食物繊維」は腸内で発酵し、酢酸などの短鎖脂肪酸を産生する。酢酸は「IgA抗体」の産生促進や腸管バリア機能の維持に関与し、過剰なアレルギー反応を抑える働きが示唆されている。さらに、魚介類に多く含まれるアミノ酸「タウリン」も免疫細胞の働きを支え、自律神経のバランスを整える作用が報告されている。日常的に魚介類を取り入れることが体調管理の底上げにつながると考えられる。
生活習慣とセルフケアも重要
十分な睡眠と規則正しい生活リズムは免疫バランスを保つ土台となる。睡眠不足は自律神経を乱し、免疫反応を過敏にしやすい。鼻うがいも有効なセルフケアの一つ。生理食塩水で鼻腔内の花粉を洗い流すことで粘膜への刺激を減らせる。薬物療法と併用することで症状コントロールがしやすくなる場合もある。
治療の基本は抗ヒスタミン薬や点鼻用ステロイド薬などの薬物療法。近年は舌下免疫療法も注目されている。症状が強い場合は医療機関を受診しつつ、日常的に腸内環境や睡眠、栄養バランスを整えることが花粉シーズンを乗り切るポイントとなる。
