2024年12月以来の公式戦出場を果たしたボーヴェ [写真]=Getty Images

 ワトフォード(イングランド2部)に所属するイタリア人MFエドアルド・ボーヴェが、移籍後初出場を果たした。イタリアメディア『スカイ』が同選手のコメントを伝えている。

 2021年5月にローマでプロデビューを飾ったボーヴェは現在23歳。ローマからフィオレンティーナに期限付き移籍していた2024年12月1日、インテルとの対戦中に突如意識を失ってピッチ上に倒れ込み、応急処置を受けた後そのまま病院へ搬送された。

 幸い一命をとりとめたボーヴェは、取り外し可能な除細動器(ICD)を埋め込む手術を受けて退院し、昨年7月にレンタル元のローマへ復帰した。しかし、イタリア国内ではイタリアオリンピック委員会(CONI)の規定により、ICDを装着したアスリートの競技出場が禁じられているため、ボーヴェは1月の移籍市場でローマ退団を決意。ワトフォードにフリートランスファーで加入した。

 そして、14日に行われたチャンピオンシップ第32節プレストン戦で加入後初のメンバー入りを果たすと、86分から出場。およそ1年2カ月ぶりとなる公式戦復帰を果たした。

 2-2のドローに終わった後、「再びピッチに立つことは本当に素晴らしい気分だ。結果は少し残念だけど、僕たちは勝利に値していたと思う。ともかく、ピッチに戻ることができて、本当に感動しているんだ。新天地でのスタイルに順応するのを助けてくれたスタッフとチームメイト全員に感謝しなければならない。できるだけ早くピッチに立つことができるよう、彼らが尽力してくれたことに感謝している。この機会を与えてくれたクラブとスタッフに心から感謝している」と、ピッチに戻ってきた喜びを語った。

「サポーターからの応援は困難を乗り越える力を与えてくれ、再びプレーする力を与えてくれた。僕はいつも、孤独を感じたことは一度もないと言ってきた。ロマニスタや世界中の皆が与えてくれたこの力が、僕がここにいることを可能にしてくれた。そのことに感謝しなければならない」

 ボーヴェは続けて、「正直に言うと、あの出来事が起こったとき、僕はサッカーを見るのをやめていた。子供たちがボールで遊んでいるのを見るだけでも、少し腹が立った」と告白。「その後になって、ようやくサッカーを見始め、友人や元チームメイトたちがプレーする姿を見るようになった。彼らが困難を乗り越える姿を見て、僕もそれができるかもしれないと思い、再び復帰するために闘い始めた」と、復活に至るまでの道程を振り返った。

 自身初の海外挑戦については、「食べ物は違うけど、慣れてきたよ」と順調ぶりをアピールしている。

「クラブのオーナーはイタリア人だから、ワトフォードの食事はとても美味しい。気候は問題に感じていない。サッカー文化が異なるから、ここにいるのが好きだ。たとえば、トレーニングセンターの組織やレベルが高いことなどだね。ここにいることが信じられないほどで、イングランドに来ることができてとても感謝している。僕のガールフレンドはロンドンで3年間勉強していたから、ロンドンについては知っていたんだ」

「僕の主な目標は、できるだけ多くの試合に出場し、以前のレベルに戻ることだ。時間がかかることはわかっている。トレーニングセンターでは、(クラブOBの)トロイ・ディーニーがゴールを決めて喜ぶ姿を多くの映像で見てきた。それは僕にとってインスピレーションの源となる。素晴らしい組織と施設がなければ、あるレベルでの仕事は不可能だ。ここではそれが可能であり、私たちはより良い結果を出すためにプレッシャーをかけなければならない。プレミアリーグに昇格したい。高い目標を維持しなければならない。そうしなければ、モチベーションを見つけるのが難しくなるかもしれない」

 5シーズンぶりのプレミアリーグ復帰を目指すワトフォードは、昇格プレーオフ圏内の6位と勝ち点差「3」の12位に位置している。

【公式画像】ボーヴェ、1年2カ月ぶりの公式戦出場