クリニックフォアグループは2月6日、「働く人の花粉症による影響に関する調査」の結果を発表した。調査は2026年1月19日~1月23日、働く花粉症の男女309名を対象にインターネットで行われた。
花粉症の症状は「鼻水」が1位
働く花粉症の人309名に、どのような症状が出るか質問したところ、最多が「鼻水(75%)」、次いで「くしゃみ(66%)」「鼻づまり(65%)」「目のかゆみ(64%)」となった。この結果から、花粉症の主な症状は呼吸や視界に影響を及ぼしやすいものが中心であり、これらが集中力の低下や日常業務への支障につながる可能性が示唆された。
"仕事のパフォーマンス低下"を感じる人が9割超
働く花粉症の人309名を対象に、花粉症による仕事のパフォーマンスへの影響について調査したところ、94%が「仕事のパフォーマンス低下を感じている」と回答した。ほとんどの働く花粉症の人が、仕事への影響を自覚していることがわかった。
さらに、花粉症による仕事のパフォーマンス低下を感じると回答した288名を対象に、パフォーマンスの低下度合いを調査した。通常時の仕事のパフォーマンスを10ポイント、仕事がほとんどできない状態を0ポイントとする11段階で質問したところ、平均は5.4ポイントとなった。花粉症シーズン中は、通常時と比べて仕事のパフォーマンスが半分近くまで低下している実態が明らかになった。
花粉症が原因で「仕事中のミスが増えた」6割超
働く花粉症の人309名を対象に、花粉症が原因で仕事中のミスが増えたと感じたことがあるかを調査した。その結果、66%が仕事中のミスが増えたと感じていると回答した。このことから、花粉症は仕事のパフォーマンス低下の中でも、ミスの増加という具体的な影響としても表れていることがわかった。
特にパフォーマンス低下を感じる業務
花粉症による仕事のパフォーマンス低下を感じると回答した288名を対象に、どんな業務で低下を感じるか調査したところ、最多が「集中力が必要な作業(55%)」、次いで「パソコン作業(資料作成・事務作業)(44%)」「接客・人前で話す業務(26%)」「会議(25%)」となった。
さらに、パフォーマンス低下を感じる業務について主な仕事内容別に分析した結果、職種を問わず共通して「集中力を要する作業」が上位となった。
このことから、花粉症は思考や集中を要する業務に大きな影響を与えていることがうかがえる。また、運転や屋外作業を伴う仕事の人は、上位に「運転」が挙げられ、集中力の低下が安全面にも影響する可能性が示された。
花粉症による仕事への支障エピソード
花粉症による仕事への支障に関する経験を募集したところ、仕事のミスや集中力低下のほか、対人業務での支障、安全面への不安、周囲に迷惑をかけていると感じる心理的負担などの声が多く寄せられた。
症状によるミス・集中力低下などの支障
- 「涙で目がかすんで、数字を読み間違えた」
- 「パソコンを打っている際、花粉のせいで目がしょぼしょぼしてタイピングミスが増えた。
ミスが増えることでさらにイライラが募った」
- 「くしゃみが止まらず、仕事でミスをしてしまった」
- 「屋外での作業でくしゃみや鼻水が止まらず、業務に支障が出た」
- 「試食をする仕事をしていた時に鼻詰まりを防ぐために強い薬を飲む必要があった」
- 「事務処理に集中出来ない」
接客・電話対応中の症状の辛さ
- 「接客中に鼻水が止まらなかった」
- 「電話対応中に鼻水が止まらず辛かった」
- 「電話を出る時のくしゃみや鼻声が辛かった」
ヒヤリハットした経験
- 「運転中にくしゃみが連続してしまい、前方不注意により事故を起こしそうになった」
- 「くしゃみをした時に、よそ見をして足を踏み外しそうになった」
- 「高速道路を運転中に、涙がとまらず危険だった」
- 「涙が出て運転しにくい」
症状があっても仕事を休めない辛さ
- 「どれだけ辛くても、それが理由で休んだり早退したりはできない」
- 「花粉症の症状がかなり酷いのにかわりにシフトに入ることができる人がいなかった」
薬の副作用による影響
- 「薬の副作用で眠気がすごい」
- 「鼻水が酷くて市販薬を飲んでいたら、副作用の眠気に襲われて運転中に危険を感じた」
職場での周囲への影響・心理的負担
- 「くしゃみが止まらず、周りに迷惑をかけた」
- 「咳が増えてしまい、職場で気まずいと感じる」
花粉症の2人に1人が「勤務への影響」を経験
働く花粉症の人309名を対象に、花粉症が原因で、欠勤・早退・遅刻・途中休憩・勤務時間の調整などを行った経験があるかを調査したところ、54%が「勤務への影響を経験」していることが分かった。
特に「早退したことがある(27%)」、「途中で休憩したことがある(22%)」といった回答が多く見られた。
勤務調整をした理由
欠勤・早退・遅刻・途中休憩・勤務時間の調整を行った理由について調査した。その結果、最多は「症状がひどく、出勤・業務がつらかったから(49%)」、次いで「症状がひどく、仕事にならなかったから(40%)」、「仕事のミスやパフォーマンス低下を防ぐため(40%)」、「花粉症の症状による睡眠不足(29%)」「病院受診・処方薬の受け取りのため(26%)」、「花粉症のお薬の副作用(眠気・だるさなど)が辛かったから(22%)」となった。
これらの結果から、勤務調整の背景には、症状によるつらさだけでなく、業務の質や安全性を保つための判断や、通院などの要因があることが分かった。
花粉症による我慢出勤・生産性損失
花粉症で仕事のパフォーマンスが低下すると回答した288名を対象に、パフォーマンス低下を感じる期間について調査した結果、春花粉症シーズン中、1人あたり平均30.6日にのぼった。約1カ月間にわたり花粉症による不調があっても我慢して働く「我慢出勤」をしている実態が明らかになった。
さらに、パフォーマンス低下を感じる1日あたりの時間についても調査したところ、平均4.4時間となった。これらのパフォーマンス低下時間と生産性損失率をもとに試算した結果、パフォーマンス低下による生産性損失は、春花粉症シーズン中、1人あたり約8営業日分に相当することがわかった。









