JR東日本は10日、今年に入ってから発生した一連の輸送トラブルに対する、代表取締役社長の喜勢陽一氏によるコメントを発表した。
1月16日に山手線・京浜東北線、1月30日に常磐線、2月8~9日に宇都宮線でそれぞれ停電事故が発生。2月2日に京葉線の八丁堀駅でエスカレーター火災も発生している。これらの事象により、通勤・通学時間帯を含む長時間の運転見合わせを引き起こした。中でも3度にわたる停電事故に関して、駅と列車が混雑したことに加え、駅間に停車した列車から乗客に降車してもらうなど、多くの利用者に影響が及ぶ事態になったという。
一連の輸送トラブルに対し、同社の喜勢社長は、「お客さまに多大なご迷惑、ご不便をおかけしたこと、また、日頃よりご利用をいただいております多くの皆様にご心配やご不安をおかけしていることを、ここに、心より深くお詫び申し上げます」とコメント。それぞれの事象について、調査中のものを含めて個別の原因によると考えており、この機会にすべての業務を抜本的に見直すことで、安全安定輸送の強化向上を図るとしている。
とくに鉄道のシステムは車両・線路・電気などさまざまな設備と業務が相互に連関しているため、輸送トラブルの発生防止と対応力向上に向け、業務分野をまたがる総合的な知識能力と技術力を高めていくとのこと。
今後の取組みとして、安全安定輸送に関する業務フロー(作業手順)の見直し、異常時の対応力向上、検査や点検のレベルアップ、設備メンテナンスと事故復旧にあたる第一線社員の技術力の向上・強化、設備の維持管理に関わる修繕費の増額、グループ会社やパートナー会社の体制・技術力の維持などを挙げている。
