なかなか進まない「プロジェクトRS」|『Octane』UKスタッフの愛車日記

『Octane』UK寄稿者による愛車レポート。今回は、錆の問題をなんとか解消した1973年ポルシェ 911カレラRSのその後についてデルウィン・マレットが語る。

【画像】カレラRSの最近の様子。内装は少しずつ仕上がっている(写真3点)

今回のレポートは、「RSが最高のクリスマスプレゼントとして目を覚まし、無事にエンジンに火が入った」という近況報告から始められると期待していた。しかし、残念ながらその待ち望んだ瞬間は、まだ先のことになりそうだ。

朗報としては、大きな問題がなく、必要なのは細々とした作業がいくつかあるだけということだ。以前のレポートでは、使い込んで傷んだ様々なパーツがテーブルに散乱していたが、それらは既に修復または新品交換されている。アンチロールバーには新たな塗装と新品のブッシュが与えられた。まばゆく輝く白のボディカラーに対して貧相に見えたポジションランプのレンズ周りには、小さなひび割れも複数あったので、前後とも新品にした。

新調されたお洒落な”ソルト・アンド・ペッパー”カーペットが敷かれ、再塗装されたハンドブレーキレバーなど、内装パーツも取り付けられた。パワーウインドウのリフトの再装着作業では、頭を抱えてしまうほど時間がかかった。結局、自動車の電気専門技師に丸一日の作業を依頼することになってしまった。配線ハーネスの接続部は、取り外し時に丁寧にラベル付けされていたはず。それなのに、再び接続してもモーターはまったく反応しなかったのだ。

以前にもお伝えしたかもしれないが、私がファクトリーオリジナル仕様から手を加えることに関して、ポルシェ仲間から非難を浴びることがある。彼らは私の車のこととなると、いわば「オリジナル警察」の正会員であるかのように振る舞うのだ。最近、批判されたのは、私のラジオとスピーカーの取り付け方についてだ。私は長年、RSを日常の通勤手段にしていた。そのころの私には良質な音楽が不可欠だったので、ブラウプンクト製の高価なラジオとドアマウント型のスピーカーを装着したのだ(工場出荷時はダッシュボード上に取り付けられ、やや頼りない音質の上向きスピーカーだったからだ)。仲間たちは、新しいスピーカーを取り付けるために私がドアパネルを切断したことを快く思っていない。そして今となっては認めざるを得ないのだが、たしかに少々野暮ったく見えるのは否定できない。

とはいえ当面のところ、ほかに優先すべき作業があるため、これらはそのまま残しておくしかない。願わくば、次回のレポートはRSの咆哮音と合わせて賑やかなにお届けしたいところだ。

文:Delwyn Mallett