動向に注目が集まっているC・ロナウド [写真]=Getty Images

 アル・ナスルに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、2試合連続でボイコットする可能性が浮上しているようだ。4日、大手メディア『ESPN』が伝えている。

 サウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)では今冬の移籍市場で元フランス代表FWカリム・ベンゼマの移籍が大きな話題となり、当初アル・イテハドに所属していた同選手は新契約を提示されたものの、これが肖像権のみを保証するものでタダ同然でのオファーだったことで不満を示し、同クラブでのプレーを拒否。これを受けて、同じくサウジアラビアの公共投資基金(PIF)が運営するアル・ヒラルへの移籍が決まった。

 しかし、この移籍はPIFがアル・ヒラルの優勝への道を切り開きたいと考えていることを示唆しているとしてC・ロナウドは憤慨。アル・ナスルはPIFが所有する他の3クラブ(アル・ヒラル、アル・アハリ・サウジ、アル・イテハド)と同様の財政支援を受けていないとして、ベンゼマの移籍を阻止しようと、2日に行われたSPL第20節のアル・リヤド戦(◯1-0)をボイコットしていた。

 さらに、ここ数カ月、アル・ナスルのスポーツディレクターを務めるシモン・コウチーニョ氏とCEOのジョゼ・セメド氏(いずれもポルトガル人)はPIFによって職務停止処分を受けており、これによって同クラブの補強が阻まれることになったほか、クラブの経費は大幅に削減されている模様で、これらの状況にもC・ロナウドは不満を持っていると見られている。

 このような状況の改善を訴えているC・ロナウドだが、PIFからクラブ運営に関して変更を行うという具体的な保証を得られなかったため、同選手はリーグ戦2試合連続でボイコットする見込みであると報じられている。

 なお、『ESPN』によると、アル・ヒラルはクラブの支援者の一人であるサウジアラビアの億万長者実業家であるアル・ワリード・ビン・タラール王子から、チーム強化のために多額の資金援助を受けた模様で、ベンゼマを含む今回の移籍市場でのアル・ヒラルの選手獲得はすべてPIFの資金ではなく、王子の資金によるもので、サウジアラビア側はC・ロナウドが引き続き全面的な支援を受けていることを主張しているという。

 また、SPLとしては最大のアンバサダーであるC・ロナウドを失いたくないと考えており、アル・ナスルとPIFは、C・ロナウドに対して、今夏に巨額の投資を約束している模様で、マンチェスター・ユナイテッドに所属するポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスをはじめとするビッグネームの補強が検討されていることも伝えられている。

 一方、イギリスメディア『スカイスポーツ』はC・ロナウドがトレーニングに復帰したことを伝えており、関係者は同選手がストライキを終結させることを期待しているものの、依然として同選手が試合に出場するかは不透明となっており、今後の動向にも注目が集まりそうだ。