パナソニックは2月4日、「花粉お困り都道府県ランキング」および「花粉の困りごとに関する実態調査」の結果を発表した。都道府県ランキングは2025年12月12日~12月19日、20~60代の男女の5463名を対象に。困りごとに関する調査は2025年12月12日~12月14日、同条件の550名を対象に、いずれもインターネットで行われた。
花粉お困り都道府県ランキング
全国の男女5463名を対象に、「花粉に困っているか」について、「とても困っている」・「やや困っている」と回答した人の合計割合を都道府県別に調査した。その結果、1位 神奈川県(54.5%)、2位 三重県(52.8%)、3位 静岡県(51.7%)、4位 山口県(50.0%)、5位 高知県(49.2%)という結果になった。4位以上の県ではお困り率が50%を超えており、県民の2人に1人が花粉に困っている実態が判明した。
一方、下位は46位 北海道(28.3%)、47位 沖縄県(8.2%)と、いずれも避粉地として知られる地域が最下位となった。
「室内で花粉を感じる」54%
「室内で花粉を感じることはありますか?」と質問したところ、「頻繁にある」(13%)、「たまにある」(41%)と、54%が室内でも花粉を感じていることがわかった。屋外だけでなく、半数以上が"室内でも花粉に悩まされている"実態が浮かび上がっている。
室内で花粉を感じるタイミングを尋ねたところ、最も多かったのは「洗濯物を取り込んだとき」(43%)で、次いで「帰宅直後」(40%)、「換気のために窓を開けたとき」(38%)が続いた。衣類や洗濯物、換気などを通じて、日常動作の中で花粉が室内に持ち込まれている様子がうかがえる。
花粉対策で困っていること
実際に行っている室内の花粉対策を見ると、「空気清浄機の使用」(27%)、「部屋干し/乾燥機使用」(23%)、「マスク着用」(20%)などが上位となった。一方で、「何もしていない」と答えた人も40%にのぼり、対策の必要性を感じつつも行動に移せていない層が多いことがわかる。
花粉対策で困っていることとしては、「換気すると花粉が入ってくる」(35%)が最多で、「対策しても改善を感じない」(26%)、「掃除やケアに手間がかかる」(25%)、「できる対策がわからない」(21%)と続いた。「対策したいが、どうすればいいのかわからない」「やっても効果を実感しにくい」というジレンマが見えてくる。
13%が「エアコン」を侵入経路と誤解
今回、花粉がどこから室内に入り込むのかについての理解度を調査したところ、誤解があることがわかった。「室内に侵入する花粉の主な経路はどこからだと思いますか?」とたずねたところ、「衣類・髪に付着した花粉」(64%)、「窓の開閉」(54%)、「洗濯物」(37%)、「玄関の開閉」(36%)といった項目が多く挙がる一方で、13%が「エアコン」を侵入経路として挙げている。
しかし、換気機能を搭載していない一般的なエアコンは、「室内の空気を吸い込んで、暖めたり冷やしたりし、再び室内に吹き出す」というように室内の空気を循環させているだけなので、通常エアコンから花粉が侵入することはない。さらに「わからない」と答えた人も13%にのぼり、多くの人が花粉の侵入経路を正しく理解していないことが明らかになった。
室内の花粉を減らすために必要だと思う対策について尋ねると、「外から花粉を持ち込まない対策」(57%)が最も多く、「空気清浄機などで吸引」(35%)、「こまめな掃除」(35%)、「洗濯物の対策」(31%)が続いた。"持ち込まない・ためない・取り除く"という複数の対策を組み合わせる必要があると考えている人が多いことがわかる。
室内の花粉を減らす対策
室内の花粉を減らすために今日からできる具体的な対策を、同社のエアーマイスター 福田風子氏が解説する。
花粉が室内に入り込む経路は、大きく3つあるという。
1つ目は、人やペットの体に付着するケース。帰宅時にどれだけ花粉を家の中に持ち込まないかが、室内の花粉対策の大きなポイントとされており、外から持ち込む花粉が室内の花粉量の大部分を占めるとも言われている。
2つ目は、玄関や窓などの開口部。人の出入りや換気のたびに、外の空気と一緒に花粉が入り込んでしまう。
3つ目は、外干しした洗濯物。濡れた衣類の繊維は花粉を絡め取りやすく、取り込む際に大量の花粉を家の中へ持ち込んでしまうという。
玄関でのひと手間が花粉対策の要
室内の花粉対策で最も効果的なのは、玄関で花粉を落としきること。衣類やバッグ、靴についた花粉は、粘着ローラーや衣類用ブラシで玄関先で落とすのが基本とされる。ペットがいる場合は、散歩帰りに濡れたタオルで体を拭いてあげることで、毛についた花粉の持ち込みを減らすことができる。髪や顔についた花粉は、できるだけ早くシャワーや洗顔で洗い流すことが理想的だという。
また、静電気防止スプレーを衣類に使うことで、外出中の花粉の付着を抑えることもできる。消臭スプレーの中にも静電気防止効果を持つものがあり、花粉対策として有効とされている。
換気と洗濯で花粉を入れない工夫
換気の際は、窓を大きく開けるほど花粉も入り込む。環境省が作成した「花粉症環境保健マニュアル」によると、窓の開け幅は10cm程度にとどめ、レースカーテンを閉めた状態で換気を行うことで、室内に入る花粉をおよそ4分の1に減らすことができる。どうしてもしっかり換気したい場合は、花粉が飛びにくい夜間から早朝にかけて行うのが効果的とされる。
洗濯物や寝具は、花粉シーズン中は外に干さないことが基本となる。濡れた繊維は花粉を吸着しやすく、一度入り込んだ花粉は乾いても簡単には落ちない。部屋干しや乾燥機、衣類乾燥除湿機や布団乾燥機を活用し、仕上げに粘着ローラーや掃除機で表面の花粉を取り除くことで、室内への持ち込みを防ぐことができる。
室内の花粉対策は、「入れない」「ためない」「舞わせない」を意識することが重要であり、特に帰宅時の行動を少し変えるだけで、家の中の花粉環境は大きく変わるという。
エアコンと空気清浄機の「併用」テクニック
エアコンと空気清浄機を合わせて使用することでエアコンの気流がアシストし、集じん効果を高めることができる。その際にはエアコンの気流に合わせた空気清浄機の置き場所がポイントとなる。空気清浄機の多くは、前面もしくは側面から汚れた空気を吸い込み、上部からキレイな空気を出す構造となっている(背面から吸い込む機種もある)。エアコンの暖房は足元から暖めることが推奨されており、下向きの気流となる。対面に空気清浄機を置くことで、汚れた空気を空気清浄機の方へ送り込みフィルターを通じて上部から空気を吹き出すことで、効率的に部屋の空気を循環しながら清浄することができる。









