
鹿島アントラーズは3日、ブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)に在籍するボルシアMGとクラブアライアンスを締結したことを発表した。
同クラブアライアンスについて、鹿島は「フットボールを主軸とした連携を通じて、長期視点で両クラブの経営の持続可能性と競争力を高めることを目的としている。資本提携や財政面でのコミットメントはないが、お互いを対等なパートナーと位置づけ、トップチーム、アカデミー、そして事業要素を含む国際的な活動において、3つのフェーズで具体的な施策を戦略的に推進していく」と発表。期間は2026年1月25日から2030年7月31日までのおよそ4年半だと伝えられた。
主な取り組みとしては、強化領域における同プログラムの実施、スカウティング領域での連携、ナレッジ共有、人材交流、アカデミー年代における各種選手育成プログラムの実施(U13〜U18)、国内、国外のスクール事業における連携と共同プログラムの実施が挙げられている。
アライアンス締結に際し、ボルシアMGのライナー・ボンホフ会長、およびシュテファン・シュテゲマンCEO(最高経営責任者)は、それぞれ次のようにコメントを発表している。
「日本サッカー界をけん引する存在であり、昨年のリーグ王者かつ国内最多のタイトル獲得数を誇る鹿島アントラーズと、クラブアライアンスを締結できたことを心からうれしく思います。ボルシアMGは長年にわたり、互いへの尊敬、フットボールへの敬意、そして文化的な寛容さを重んじ、日本と特別な関係を築いてきました。鹿島アントラーズとの提携はこの伝統を礎として、それを未来志向の枠組みへと発展させるものです。複数の主要領域における長期的な連携を通じて、フットボールの枠を超えるインパクトを創出できることに期待しています。我々は鹿島アントラーズの中に、伝統や歴史における類似性を感じただけでなく、グローバル規模でフットボールを発展させるという戦略においても合致するパートナーを見出すことができました」(ボンホフ会長)
「国内および国際舞台において、輝かしい実績を誇る鹿島アントラーズと、この歴史的なアライアンスを推進できることを喜ばしく思います。日本は我々にとって極めて重要なマーケットであり、競技レベルの高さに加え、欧州サッカーとも非常に強い結びつきがあります。私たちは、クラブとしての価値観が近く、組織としても非常に優れた、鹿島アントラーズという対等なパートナーを得ることができました。このアライアンスを通じて、日本市場における活動を戦略的に発展させると同時に、フットボールにおいても新たな道を切り拓きたいと考えています」(シュテゲマンCEO)
同様に、鹿島の小泉文明代表取締役社長も、クラブを通して次のようにコメントを出している。
「125年を超える偉大な歴史と伝統に加えて、欧州最高水準のハードを有しており、アカデミー世代からの選手育成においても国内外で高く評価されているボルシアMGとアライアンスを締結できたことを大変光栄に思います。国、歴史、文化は異なりますが、周辺地域の人口規模やサポーターの熱量など、両クラブの間にはいくつもの類似性があり、何よりもクラブミッションと経営の持続可能性を重視しているという共通点があります。また、アカデミーに対して積極的に投資しているという点においても、我々の方針と合致しています。このようなスキームで提携することは両クラブともに歴史上初めてとなりますが、経営レベルから現場に至るまで、クラブ間における緊密かつ長期的な連携が、双方の経営の持続可能性と競争力の向上につながることを期待しています」
ボルシアMGは1900年設立。ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州メンヒェングラートバッハに本拠地を置くプロサッカークラブ。これまで、ブンデスリーガを5度、DFBポカールを3度、UEFAカップ(現:ヨーロッパリーグ)を2度制覇。現在のチームには日本代表FW町野修斗と同DF高井幸大と2名の日本人選手が在籍している。