年金の受取口座をどこに指定するかで、老後の暮らしの利便性が変わります。今回は、日本全国どこにいても安心な「ゆうちょ銀行」の強みを軸に、最近注目されているネット銀行との違いを整理しました。※サムネイル画像:amanaimages

「年金口座なんて、どこでも同じ」と考えていませんか? 実は受取口座をどこに指定するかで、毎月の利息やATM手数料の負担、さらには窓口でのサポート体制まで、日々の利便性が変わります。

今回は、日本全国どこにいても安心な「ゆうちょ銀行」の強みを軸に、最近注目されているネット銀行との違いを整理しました。これからの長い時間を共にする「お金のパートナー」を、今のあなたのライフスタイルに合わせて選び直してみましょう。

◆ゆうちょ銀行を年金口座に選ぶメリット

ゆうちょ銀行の最大の強みは、なんといっても「日本中どこにでもある安心感」です。メリットを3つ見てみましょう。

【抜群の利便性とサポート体制】

全国に約2万4000の店舗、約3万台以上のATMがあります。どこに住んでいても、近くに郵便局がある方は多いでしょう。窓口での対面相談に強く、紙の通帳とアプリの両方が使えるため、デジタル操作が苦手な方でも安心です。

【ATM手数料の負担が無料】

全国どこでもATM手数料が無料で、土日祝日も利用可能です(硬貨を伴う場合を除く)。

【年金口座に指定した場合の特典】

新たに年金受給を開始し、ゆうちょ通帳アプリを登録でもれなく500円がもらえます。さらに、1年間ゆうちょ口座で年金を受給したら追加で1000円、合計で1500円がもらえます。

また、ゆうちょ銀行の通常貯金の金利は2026年1月時点では0.2%(年)ですが、2026年2月9日からは0.3%(年)に引き上げられます。

参照:ゆうちょ銀行「年金自動受取り」

◆「金利」や「ついで」を重視するならネット銀行も

「ゆうちょ銀行の安心感は捨てがたいけれど、もう少し金利や特典にもこだわりたい」という方には、店舗を持たないネット銀行や、独自のサービスを展開する銀行が有力な選択肢になります。

◇買い物ついでに恩恵を受けられる「イオン銀行」

イオン銀行には、「イオン銀行Myステージ」といって、ステージごとに他行ATM入出金手数料などが毎月最大5回無料になるなどの特典を受けられるサービスがあります。

年金を受け取る場合は、「イオン銀行スコア」が30点加点されます。他にも、イオン銀行口座で受け取った年金は、イオン銀行のATMを利用した場合、いつでも手数料無料です。

生活用品や食材の購入は主にイオンを利用する方にとっては、うれしいサービスといえます。普通預金の金利は2026年1月時点で0.2~0.25%(年)です。

参照:イオン銀行「年金受取サービス・便利なサービス」

◇60歳以上への優遇が魅力の「SBI新生銀行」

SBI新生銀行には、60歳以上限定の「Bright 60」というサービスがあります。特典としては、セブン銀行などの提携コンビニATMなら、24時間いつでも何度でも出金手数料が無料になります。また、他行宛ネット振込手数料も1カ月10回まで無料です。

普通預金の金利は2026年1月時点で最大0.4%(年)と高く、ネット銀行ならではの高金利を享受できます。

参照:SBI新生銀行「Bright 60」

◆これからの自分に「ちょうどいい」銀行を

ゆうちょ銀行は、多くの方にとって身近にあることや、窓口で気軽に相談できる点に安心感があります。今回ご紹介したネット銀行のように、高い金利を受け取れる、買い物ついでに利用できるなども魅力に感じるかもしれません。

どんな選択をするにしても、今の自分の生活圏内で、ストレスなく、自然に付き合えそうだなと思える銀行を選びましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。

文=舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)