音楽家の岡村靖幸が12月20日、KAAT神奈川芸術劇場で行われたフジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ ホールツアー in 横浜』の夜公演に出演。即興の“すき間ソング”作りとクリスマスソングの披露で、会場を魅了した。

  • 岡村靖幸

    岡村靖幸

「50、60、花ならツボミ」

漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによる同イベント。今回は、長塚圭史が芸術監督を務め、演劇・ミュージカル・ダンスなどの舞台芸術専用として名高いKAATでの開催にテンションが上がった久保の「舞台っぽいことをしたい」という願いをかなえるため、暗転→明転→暗転の寸劇からスタートした。

岡村の出演回は、世の中にまだないテーマの“すき間ソング”を即興で制作するのが恒例だが、今回は久保からのリクエストで「50代をポジティブに祝ってくれる歌」を作ることに。

「50歳になったんですけど、形式張った祝うものがないんです。60になったら還暦、40歳不惑とか言われるけど、50はなんかぼんやりしてる。実際に50になってみると浮かれることもできないし、若者ぶることもできないし、“(人生)折り返し地点だね”って言うと能町さんから“ずいぶんポジティブだね”って言われる。50はどんな気持ちでいればいいのか…」と悩む久保に、岡村は「(曲調は)明るくいきましょうよ」と提案する。

歌詞のキーワードとして、行きつけの居酒屋のトイレの張り紙にある言葉から「50、60、花ならツボミ」を設定。しかしそこから、「あらゆる欲望を持ったおばあちゃんになりたい」と理想を掲げるも、作詞作業に行き詰まってしまう久保。観覧客から「欲しいもの」のアイデアを募るもしっくり来ず、結局自分から「ボーイズラブが欲しい…」と願望が漏れ出した。

このまま一つ一つ歌詞を作っていくのではらちが明かないということで、岡村の即興ギター演奏に乗せて、久保が即興ポエトリーリーディングで魂のメッセージを叫ぶ方式に転換。「前頭葉」というパワーワードも引き出され、あっという間に曲が完成した。

「まあまあ長い尺を一人でやりましたね(笑)」(ヒャダイン)、「コール&レスポンスまで入れちゃって」(能町)と感心する中、岡村は「いろんなBLがあるじゃないですか。どういうのが好きなんですか?」と詳細を求めながらカウントを打ち、強制的に再び即興パフォーマンスへ突入。久保はここでも見事なパフォーマンスで会場を一体にし、「私が本当に欲しかったものが分かった。ずっと心にしまってしまうままでしたよ。メリークリスマス!」とイケイケで感想を述べていた。

一気に曲が完成し、大幅に時間が余ってしまったため、そこからは岡村への質問タイム。「もし芸名で活動するなら?」「最近ハマってる食べ物は?」といった項目に加え、「サンタさんにお願いしたいこと」という質問から久保が「クリスマスソング聴きたいな…」とつぶやき、岡村が「ホワイト・クリスマス」を弾き語りするという贅沢な時間が流れた。

KAATでやり切る「これ以上の幸せはないですね!」

岡村を見送り、ヒャダインから「神奈川芸術劇場でのライブはいかがでしたでしょうか?」と振られた久保は「超楽しかったです! 岡村ちゃんのギターに乗せて、上の階から下の階までの方を見ながら叫べたのは、もうこれ以上の幸せはないですね!」と大満足。能町は「このメンバーでKAATを使っていいのかと思ったけど、一応劇らしきことをやり、音楽ライブをやり、使ってよかったね(笑)」と、充実の表情で締めくくった。

この夜公演の模様は、地上波フジテレビで1月31日(26:50~)に放送。後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。

次回のライブは、1月31日に開催。昼公演は、大先輩の3人トーク番組『はやく起きた朝は…』の松居直美、磯野貴理子、森尾由美が登場。夜公演では、ついにマツコ・デラックスが初登場する。