マイナビが「マイナビProfessional」による副業人材活用の事例を紹介している。
プロ人材の選定から実務進行までサポート
マイナビProfessionalは、さまざまな企業における高度・専門的なビジネス課題解決や、事業立ち上げ・立て直し、規模拡大などのミッションに向け、同社の専任担当が適任なプロ人材の選定、体制構築、実務進行管理までを牽引・サポートするサービス。
これまでのノウハウや支援体制、6万人の会員のスキルや知見を企業の「売上・利益増」に繋げるべく、高いスキルや経験を獲得したプロ人材と協働する。また、企業が抱える課題に応じて、支援内容や支援期間、必要な人員数、適したプロ人材などを専任コンサルタントが提案し、業務開始後も伴走してサポートを続けていくという。
副業・複業市場が拡大
近年、政府による正社員の副業・兼業推進や、従来の一元的な雇用形態にとらわれない多様な働き方の推進を背景に、副業(複業)市場は着実に拡大している。特に中小企業では6割以上が人手不足を感じており、地方圏では人口流出や若年層の減少、賃金格差の影響が大きく、正社員や定着人材の確保がより困難な状況となっている。こうした社会的背景から、副業解禁や奨励の動きが社会全体で進んでいる。
同社の調査によると、副業を始める主な目的は、「収入を増やすため(46.4%)」がもっとも多く、次いで「好きな仕事で働くため(34.3%)」「働く時間や場所を自由にするため(25.6%)」などが挙げられる。実際に副業を経験した人からは、「本業では得られない経験ができた」「新たなスキルを習得できた」「副収入により生活にゆとりが生まれた」といった声が寄せられた。
「マイナビProfessional」による副業人材活用事例
中小企業の慢性的な人手不足が深刻化するなか、副業人材の活用は企業成長の新たな突破口として注目を集めている。そうした潮流の中、滋賀県彦根市の老舗近江牛ブランド「千成亭風土」は、副業人材と共に会員データの分析に取り組み、新規顧客獲得や売上拡大に成功した。
同社は1957年に彦根の町に一軒の肉屋としてスタートし、現在では近江牛肉を中心とした製造・加工・販売、飲食店事業、宅配弁当事業など多角的な事業展開を行っている。日本三大和牛の1つである近江牛のブランド価値向上を重要な課題と位置づけ、積極的な取り組みを進めている。
同社は、ポイントカード(お客様会員カード)のデータ分析を通じて、顧客に応じたサービス提供を目指し、副業人材の受け入れを開始した。この取り組みにより、今まで着手できていなかった顧客の属性分析の結果、同サービスの利用は60代、70代が中心であることが分かり、世代交代や新規顧客獲得が新たな課題として浮上した。新規入会キャンペーンや会員限定価格での商品販売などの販促施策を実施したところ、新規入会が増加し、より効果的な販促活動によって、売上拡大にもつながったという。さらに初開催の大創業祭では1,000万円の新規売上を創出するなど、販促活動が大きく売上拡大へつながった。
「今後も、副業人材の活躍を通じてデータ分析などを行いながら、さらなるサービスの向上と事業成長を目指してまいります」(千成亭風土 総務人事部 部長・清水達也氏)
副業を通じて得た自信と新たなつながり
本業では都内でプロダクトマネージャーとして企画・開発に携わる右田涼氏は、地方でも自分のスキルが役に立つのかを確かめたいという思いから、千成亭風土での副業を始めたという。島根県出身で、いつか地元に貢献したい気持ちはあったものの、自身が本当に価値を出せるのか不安もあったと語る。
そうした中、同社の「データを活かして売上を伸ばしたい」という明確な想いに共感し、応募に至った。リモートでのコミュニケーションに不安はあったが、チャットでのやり取りや丁寧なサポートにより、安心して取り組めたとのこと。毎月の会議では経営陣と活発に議論を交わし、その内容が実際の売上や会員増につながったことは大きな経験だったという。
「副業を通じて提案姿勢や時間管理の意識が高まり、本業にも良い影響を感じています。そして何より、"地方でも自分は役に立てる"という自信が芽生え、新しい地域とのつながりも生まれました。この経験を糧に、今後もご縁を広げていけたらと思っています」(右田涼氏)


