株主優待が人気の企業は、権利確定日に向けて優待目的の買いが入りやすくなります。早いうちから株主優待銘柄に注目することで、値上がり益が期待できるでしょう。今回は、今のうちに買っておきたい3月の優待銘柄をご紹介します。※サムネイル画像:PIXTA

◆オススメの3月の株主優待銘柄

注目度の高い人気の優待銘柄は、権利確定日が近づくにつれ、株価が上昇していく傾向にあります。権利確定日直前にあわてて購入し、高値づかみで不用意な損失を被ることのないように気を付けましょう。

3月は、1年の中でも優待権利が確定する銘柄の最も多い月です。今回ご紹介するような人気の優待銘柄ほど、投資家の注目が集まる可能性は高く、株価も上昇しやすい傾向があります。早いうちから注目しておきましょう。

◆今のうちに買いたい3月の優待銘柄その1:コモ<2224>

【業務内容】保存料無添加のロングライフパンを製造販売する。賞味期限35日以上(※)という長期保存を可能にしている※商品により異なる

【単元株数】100株

【最低購入金額】35万5000円(2026年1月23日時点)

【権利確定月】3月末日

【優待内容】

・100株以上1000株未満……3000円相当の自社製品の詰め合わせ(1回)

・1000株以上……3000円相当の自社製品の詰め合わせ(年6回、偶数月に発送)

コモ<2224>の株主優待は、自社製品の詰め合わせです。同社の製品は保存料を使用していないにもかかわらず、長期間保存が可能なパンです。

パン好きな人や健康に気を使う人などに人気がある優待内容だと考えられます。その魅力的な優待内容から、優待権利確定日に近づくほど投資家の注目を浴び、買いが入りやすい傾向と言えるでしょう。

では、同社株を今のうちに購入した場合、どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。

今回は同社株を1月末に購入し、3月末の権利確定日前に売却した場合の検証を行います。株主優待は取れませんが、この検証のとおりに売買をすると、売買差益が得られるかもしれません。

◇検証結果

「コモ」の損益推移(出典:システムトレードの達人)

勝率:84.62%

勝ち数:22回

負け数:4回

引き分け数:0回

平均損益(円):10,222円

平均損益(率):5.11%

平均利益(円):12,990円

平均利益(率):6.50%

平均損失(円):-5,001円

平均損失(率):-2.50%

合計損益(円):265,775円

合計損益(率):132.89%

合計利益(円):285,778円

合計利益(率):142.90%

合計損失(円):-20,003円

合計損失(率):-10.00%

PF(プロフィット・ファクター):14.287

平均保持日数:51.77日

検証結果を見てみると、勝率は84.62%、1トレード当たりの平均損益は5.11%です。勝率が高く、平均損益もプラスとなっていることから、株価の値上がりが期待できる銘柄と言えるでしょう。

権利確定日の前に、早めに優待銘柄に注目することで、高値づかみして損失を被るリスクを抑えられるでしょう。

◆今のうちに買いたい3月の優待銘柄その2:ワタミ<7522>

【業務内容】居酒屋「鳥メロ」「和民」などを国内外で展開している

【単元株数】100株

【最低購入金額】9万6300円(2026年1月23日時点)

【権利確定月】3月末日・9月末日

【優待内容】優待食事券(1枚500円相当)

・100株以上……食事券8枚(4000円分)

・300株以上……食事券14枚(7000円分)

・500株以上……食事券20枚(1万円分)

・1000株以上……食事券30枚(1万5000円分)

ワタミ<7522>の優待内容は、国内のワタミグループ外食店舗(一部を除く)や「ワタミの宅食」で利用できる食事券です。ワタミグループは、関東を中心に数多くの店舗を出店しているため、飲食する機会がある方も多いのではないでしょうか。

その魅力的な優待内容から、権利確定日直前は個人投資家の人気の銘柄として、買いが入る可能性もあるでしょう。

では同社株を今のうちに購入した場合、どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。

今回は同社株を1月末に購入し、3月末の権利確定日前に売却した場合の検証を行います。株主優待は取れませんが、この検証のとおりに売買をすると、売買差益が得られるかもしれません。

◇検証結果

「ワタミ」の損益推移(出典:システムトレードの達人)

勝率:69.23%

勝ち数:18回

負け数:8回

引き分け数:0回

平均損益(円):8,951円

平均損益(率):4.48%

平均利益(円):21,760円

平均利益(率):10.88%

平均損失(円):-19,869円

平均損失(率):-9.93%

合計損益(円):232,721円

合計損益(率):116.36%

合計利益(円):391,674円

合計利益(率):195.84%

合計損失(円):-158,953円

合計損失(率):-79.48%

PF(プロフィット・ファクター):2.464

平均保持日数:51.81日

検証結果を見てみると、勝率は69.23%、1トレード当たりの平均損益は4.48%です。勝率が高く、平均損益もプラスとなっていることから、良好な成績と言えるでしょう。

優待権利確定日から約2カ月前の早めに注目しておくことで、高値づかみして、損失を被るリスクが低くなるでしょう。

株の売買を行う前に今回のように簡単な検証を行うことで、その投資がどの程度リターンを期待でき、どの程度リスクがあるのか事前に把握できます。検証を行ってから投資すれば、きっと安心感が違うことでしょう。皆さんも投資する際には一度検証してくださいね。

※このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社および関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします

文:西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー)

国内運用会社にて中小型株式ファンドマネージャー兼アナリストを経て独立。個人投資家に分かりやすく株式投資を伝授すべく、講演や執筆を行う。『夕刊フジ』3年連続 株-1グランプリ グランドチャンピオン。

文=西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー)