JR東日本は23日、山手線・京浜東北線で1月16日に発生した停電に伴う輸送障害の原因と対策について発表した。工事後作業の見直しや、停電発生時の長時間見合わせ、駅間停車を早期に解消する対策などを挙げている。
1月16日に発生した輸送障害に関して、田町駅の改良工事で送電を停止し、資機材の搬入作業を実施したところ、完了後の送電開始時に取扱いの誤りがあり、山手線と京浜東北線が停電した状態となったため、列車の運転を見合わせたという。
その後、設備点検と復旧作業を実施して送電を開始し、始発から運転を見合わせていた山手線は13時8分、京浜東北線は12時45分にそれぞれ全線で運転を再開した。この輸送障害による影響は、運休747本、遅延174本(最大485分)、影響人員約67万3,000名、体調不良の申告(1月23日9時現在)16名(うち救急搬送5名、入院なし)とされている。
発生原因について、作業終了後、送電を開始する際、山手線の検電接地装置の取扱いを誤り、接地した状態で送電を開始したため、停電が発生したとのこと。運転再開に時間を要した原因は、送電設備と検電接地装置の切離しに時間がかかったためとしている。山手線の復旧作業において、先に運転再開していた京浜東北線で停電が発生したため、再度の運転見合わせとなり、影響が拡大したとしている。
対策として、検電接地装置の取扱いを確認する際にダブルチェックを行い、テレビ電話画面を活用するなど確実に記録に残す取扱いに見直すとのこと。送電設備と検電接地装置は検電接地装置の外側ケーブルで切り離し、具体的な切離し箇所を含めた復旧方法を検電接地装置の設置箇所ごとに定め、定期的な訓練を実施するとしている。
利用者への影響を最小限にする対策として、停電区間に駅間停車している列車からの速やかな降車誘導の実施など、引き続きレベルアップを図るとのこと。これらの対策に加え、精度の高い運転再開見込みを早期に情報発信し、運転再開後の輸送力や時間帯に応じた輸送案内、他経路の利用、振替乗車、駅の混雑状況に関するこまめな情報提供も行う。
