スーパーで手に取った商品をそっと棚に戻したり、電気代の請求額を見て思わずため息をついたり……そんな経験、増えていませんか? 「値上がりしたら困る」という感覚は、もはや特別な出来事ではなく、暮らしの中にじわじわ入り込む「日常のストレス」になりつつあります。

昨今のニュースでは物価指数や上昇率が頻繁に語られます。でも本当に苦しいのは、数字よりも「生活の選択を変えざるをえなくなった瞬間」です。いつもの米を安い銘柄に替える、卵は特売の日だけ、洗剤は詰め替えを我慢して薄めて使う――。こうした変化は「削れない出費」がじわじわ重くのしかかってくるサインです。

  • 値上がりしたら困るものをランキング形式で紹介します

    値上がりしたら困るものをランキング形式で紹介します

そこで今回、マイナビニュース会員を対象に「値上がりしたら困るもの」をテーマとしたアンケートを実施。「困るモノ・サービス」の正体は何なのか、その背景にある生活実感を含めて丁寧に掘り下げていきます。

値上がりしたら困るものランキング

マイナビニュース会員に、「値上がりしたら最も困るもの」について聞いてみたところ、ランキングはこのような結果となりました。

1位:食料品全般(43.1%)
2位:家賃(11.2%)
3位:電気代(10.1%)
4位:交通機関の運賃(電車・バスなど:4.9%)
5位:日用品(ティッシュ・トイレットペーパーなど:4.5%)
6位:ガソリン代(4.1%)
7位:医療費(診察・薬代など:3.0%)
8位:保険料(医療・自動車など:2.6%)
9位:生活消耗品(洗剤・シャンプーなど:2.2%)
9位:趣味用品(推し活・ゲーム・玩具など:2.2%)
9位:サブスク全般(2.2%)
12位:インターネット回線費・スマホの通信費(1.9%)
13位:ガス代(1.5%)
13位:水道代(1.5%)
13位:子ども関連費(給食費・学用品など:1.5%)
16位:ベビー用品(おむつ・粉ミルクなど:1.1%)
17位:ペット用品(0.4%)

値上がりしたら困るものとその理由

ここからは上位にランクインしたものや、それを選んだ理由を紹介していきます。

1位:食料品全般

ランキング1位には、人間が生きていくうえで絶対に欠かせない「食料品全般」が選ばれました。食料品全般は、日々の生活に欠かせない支出であり、価格が上がると節約が難しい点が特徴です。米やパン、野菜、肉、乳製品など幅広い食品が対象となるため、値上げが積み重なると家計への影響が大きくなります。外食を控えても自炊の材料費が上昇するため、負担感を強く感じやすい項目でもあります。

選んだ理由

・「食費の中で主食である米が高いのは、とても負担が大きいからです」(46歳男性)
・「毎日の献立が随分減って質素になってきた」(46歳男性)
・「毎日に関わることで家計への影響が大きいから」(47歳男性)
・「食べ物は毎日必要な必需品だから」(44歳女性)
・「日々の買い物が一番家計に響くので」(48歳男性)
・「主食の米の値上がりにはお手上げですね」(43歳女性)
・「スーパーで買うと合計金額がだいたい昔の1.5倍になっているから」(37歳男性)
・「生活に欠かせないものだから」(41歳男性)
・「食べなくては生きていけないため、食品全般が値上がりされると非常に困る」(42歳男性)
・「子どももいるので、栄養面を考えるとあまり節約ができないので」(49歳女性)

2位:2位:家賃

2位にランクインしたのは「家賃」でした。家賃は毎月固定で発生する支出であり、一度上がると長期間影響が続く点が特徴です。住居費は生活の基盤となるため、簡単に削減できず、引っ越しにも初期費用がかかります。そのため、家賃の値上げは生活設計全体を見直す必要が生じやすい支出と言えます。

選んだ理由

・「家賃が値上がりした場合、節約や代替商品といった工夫ができないので、生活の逼迫につながる」(35歳女性)
・「家賃が一番家計を逼迫させる要因なので」(48歳女性)
・「生活費の中で占める割合が大きいからです」(49歳男性)
・「住む所がなくなってしまうので」(44歳女性)
・「単価が高いため家計への影響が大きい」(44歳男性)
・「毎月必ずかかるから」(48歳男性)
・「賃貸マンションに住んでいるので困る。値上げ率もかなり高いので……」(33歳女性)
・「貯金ができなくなります」(39歳男性)
・「とても高くてこれ以上は無理だから」(44歳男性)
・「高い。更新料も高い。立地がいいわけでもないのに」(33歳女性)
・「住宅ローンを契約しているので、金利上昇に伴って支払いが増えて長期間家計に負担がかかるから」(35歳男性)

3位:電気代

3位には「電気代」がランクインしました。電気代は季節や使用量に左右されやすく、特に夏や冬に負担が増えやすい支出です。生活必需のインフラであるため、使用を完全に抑えることは難しい特徴があります。電気料金の上昇は、節電意識を高めても限界がある点で不安につながりやすいです。

選んだ理由

・「照明だけでなく、スマホやPCでの動画配信などのサービスの利用も控えないといけなくなるから」(30歳男性)
・「インフラの値上げは生活に直結するから」(44歳男性)
・「毎日、家族みんなが使うものなので」(26歳男性)
・「電気がないと生活できないので」(34歳女性)
・「家にいるだけでも電気を使うことは多いので、控えるにも限度がある」(42歳女性)
・「暑いし寒い家なので電気代を使うから」(49歳女性)
・「特に冬は電気代が高くなるので、これからの時期にどれぐらい高くなるのか怖いです」(44歳男性)
・「節約にも限度があるし、そもそも上がりすぎて困っているから」(45歳男性)
・「生活するうえで欠かせないから」(45歳女性)
・「季節を問わず必ず何らかのもので利用するから」(45歳男性)

4位:交通機関の運賃

4位に選ばれたのは、「交通機関の運賃」でした。交通機関の運賃は、通勤や通学など日常移動に直結する支出です。定期利用が多い人ほど、値上げの影響を毎月継続的に受けることになります。移動手段を簡単に変えられない都市部では、家計への影響を実感しやすい項目です。

選んだ理由

・「交通費が値上がりすると定期券が高くなるから」(49歳男性)
・「交通機関は日々の生活において身近な存在だから」(26歳男性)
・「交通費が上がったら気軽にお出かけや外出ができなくなってしまう」(34歳女性)
・「頻繁に上がっている気がする」(44歳女性)
・「毎日の通勤で交通費が上がったらしんどいから」(24歳女性)
・「日々使っていて意識するから」(30歳男性)
・「電車代が値上げされたからです」(28歳男性)

5位:日用品

5位にはティッシュ・トイレットペーパーなどの「日用品」がランクインしています。ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品は、消耗が早く購入が不可欠な点が特徴です。単価は低くても、値上げが続くと年間では大きな負担になります。買い置きや代替が難しいため、価格上昇を実感しやすい支出です。

選んだ理由

・「毎月コンスタントに使うものなので実感しやすい」(39歳男性)
・「生活に必要だから。値上がりしすぎは困る」(37歳男性)
・「必ずいつも使うものだから」(46歳男性)
・「スーパーに行った際の会計が非常に高いから」(42歳男性)
・「普段使うものだから高くなったら困る」(41歳女性)
・「必ず要るもので消耗するから」(45歳男性)

6位:ガソリン代

6位には、自動車の運転に必須な「ガソリン代」が選ばれました。ガソリン代は、自動車を利用する人にとって生活や仕事に直結する支出です。通勤や送迎、買い物など利用頻度が高いほど影響が大きくなります。燃料価格の変動が激しい点も、不安を感じやすい理由と言えます。

選んだ理由

・「毎日車を使うため値上がりは困る」(49歳男性)
・「日常的なものだから」(37歳男性)
・「生活費が高騰するのに対して給料が上がらないので生活が苦しくなるから」(46歳男性)
・「同じリットル数を入れても1,000円ぐらい高くなっていたから」(44歳男性)
・「出かけるのに車は必須なので」(41歳男性)
・「通勤で車を利用するので困る」(49歳男性)

7位:医療費

7位には、「医療費」が選ばれました。医療費は、体調不良やけがなど予測できないタイミングで発生する支出です。診察代や薬代は削減が難しく、必要に応じて支払わざるをえません。価格が上がると受診をためらう心理につながる点も特徴です。

選んだ理由

・「何よりも身体が大事なので、体調を崩した時、医療費が高いと困る」(41歳男性)
・「毎月一回診察を受けないといけない持病があるから」(33歳男性)
・「医療費の高騰は命に関わることだから」(45歳男性)
・「いざというときに頼れないと困る」(49歳男性)
・「節約できないから。命に関わることだから」(43歳女性)

8位:保険料

8位には、医療保険・自動車保険などの「保険料」がランクインしています。医療保険や自動車保険などの保険料は、毎月または毎年発生する固定費です。保障内容を簡単に削れない場合も多く、値上げが続くと家計を圧迫します。将来への備えと支出増加の板挟みになりやすい項目です。

選んだ理由

・「昨今の物価高にあって、社会保険料や健康保険料まで上がるとかなり厳しい」(40歳男性)
・「自動車保険も上がっています。デフレでお願いします」(30歳男性)
・「定期的に払わなければいけないうえに、桁が違う」(47歳男性)
・「地味に家計にのしかかる」(49歳男性)
・「節約したくてもできない分野」(37歳女性)

9位:生活消耗品

9位に選ばれたのは、洗剤・シャンプーなどの「生活消耗品」です。生活消耗品は、日常的に使用し続けるため、単価の上昇が積み重なることで家計全体の負担感が増します。節約しにくく、品質を落とすことにも抵抗を感じやすい支出です。

選んだ理由

・「一番私生活に影響のあるカテゴリなので」(38歳女性)
・「生活に必要不可欠だから」(35歳女性)

9位:趣味用品

同率9位に入ったのは、推し活・ゲーム・玩具などの「趣味用品」です。生活必需品ではないものの、心の満足度に直結する支出です。推し活やゲーム、玩具などは楽しみの一部であり、削減するとストレスにつながります。価格が上がると、楽しみを我慢する必要が生じやすい点が特徴です。

選んだ理由

・「趣味が楽しめなくなるから」(42歳男性)
・「スポーツクラブの会費も値上がりした」(43歳男性)
・「いつも楽しくありたいのに、楽しめない」(43歳男性)
・「値上げばかりで生活がきつい」(42歳男性)

9位:サブスク全般

同じく同率9位にランクインした「サブスク全般」も、動画配信や音楽配信など、趣味に関わる分野です。サブスクの費用は、毎月少額でも積み重なる支出です。複数サービスを利用している人ほど、値上げの影響を感じやすくなります。解約の判断が必要になる点で、心理的な負担を感じやすい項目です。

選んだ理由

・「サブスク、3カ月ぐらいですぐ値上げするように思う」(43歳男性)
・「毎年値上がりしていると思う」(37歳男性)
・「サブスクは今さら止められないので」(31歳女性)

ランキング上位に選ばれたものの傾向

上位には、食料品や家賃、電気代など生活に欠かせない固定費や必需品が多く並びました。これらは使用を完全にやめることができず、値上げの影響を直接受けやすい支出です。生活の基盤に近い項目ほど、価格高騰への不安が大きくなる傾向が見られます。

「値上がりしたら困るものランキング」を紹介しました

本記事では、「値上がりしたら困るもの」についてランキングで紹介しました。寄せられたコメントからも、多くの人が日常生活に直結する支出に強い不安を抱いていることがわかります。

物価高騰は日々の生活にダイレクトに影響を与えていますし、電気代やガソリン代などのインフラの値上げは、節約や工夫では乗り切れないもの。そんななかで、なんとか日々の生活をやりくりしていかなければなりません。

まだしばらくは物価の高騰が続きそうな昨今。今後の物価動向を見据え、支出の特徴を把握しながら、家計管理や節約の優先順位を考えることが大事なようです。

調査時期:2025年12月17日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計300人(男性: 230人、女性: 70人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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