「寝ている間もカロリーを消費する」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。そのため、寝れば寝るほど痩せる……と思いがちですが、残念なことに実際はそうではないそう。
今回は、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏監修のもと、疲労研究の最新エピソードからさまざまな休養の方法を紹介する『最新医学でわかった 脳ファーストの休養学』より、「睡眠時間と肥満リスクの関係性」についてお届けします。
肥満を防止するためには何時間寝るのが効果的?
睡眠不足は肥満と密接な関係があります。睡眠時間が平均6時間以下になると、食欲を高めるホルモン「グレリン」が増加します。さらに、満腹感を感じさせるホルモン「レプチン」が減少します。イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの研究によると、睡眠不足の人は、1日の摂取カロリーが平均して385㎉も高くなっていました。睡眠不足が慢性化すると摂取カロリーが増え続けて体重が増加し、メタボリックシンドロームや糖尿病のリスクも上昇します。慢性的な睡眠不足でなくても、短期間の睡眠不足でもホルモンのバランスが崩れて食欲が増大するので注意が必要です。最近食べすぎているなと思ったら、睡眠時間が足りているか、振り返ってみるといいでしょう。
一方で、睡眠時間は長ければよいわけではありません。成人女性の場合、睡眠時間が9時間以上になると、肥満になりやすくなるというデータもあります。個人差はあるものの、睡眠時間は6~7時間の人は肥満度が低い傾向があるようです。

