小林製薬の爪まわりなどのガチガチ荒れ治療薬「チュメキュア」はこのほど、「手・指先のケアに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は9月12日~18日、全国の20~69歳男女1万人を対象に、インターネットで実施した。
他人に対し、清潔感がないとどこで感じるか尋ねたところ、「髪」「ニオイ」「口元」「服装」に続き、「指先(爪の長さ・荒れ・汚れなど)」が多かった。他人の指先で気になる点を聞くと、デザインや形、ツヤ、長さなどよりも「皮膚の荒れ」が男女ともに最も多い。指先の印象がポジティブな場合、その人の印象に約6割がプラスの影響があると回答した。
1年以内に感じた手荒れ症状で最も多かったのは「爪まわりの角質荒れ」(31.8%)だった。特に女性の経験率が高く、20代から50代の各年代で男性の約2倍の割合で症状を経験している。しかし、角質荒れを経験しても、対策するのは全体の約半数(50.2%)に留まっている。
また、ハンドクリームでケアしても自分の指先のケアに満足していない「治し方迷子」が半数以上(50.5%)存在することがわかった。
爪まわりなどの荒れが気になる季節は、「冬」(80.4%)が圧倒的に多かった。特に、40代女性は90.0%、50代女性は96.0%と9割超が冬に指先荒れの悩みを抱えていると答えている。冬以外の季節でも、春31.0%、夏25.6%、秋44.0%となり、どの季節も指先荒れに悩んでいる人が一定層存している。
手のひらや甲の手荒れの原因は、「乾燥」(65.6%)が最も多く、「水仕事」(53.0%)、「加齢」(43.2%)と続いた。
爪まわりなどの指先のケアには、約6割がハンドクリームを使用していることがわかった。その中で配合成分を気にする人は約半数(52.5%)だが、「医薬品」を使用する人は2割程度に留まった。
皮膚科医の田尻友恵氏によると、指先荒れの根本解決には、単に保湿するだけでなく、硬くなった角質層を分解し、炎症を鎮め、皮膚の土台を再構築する多角的なアプローチが必要だという。
硬質化した角質を軟化・分解するため、爪まわりの硬い部分には、角質溶解作用と保湿作用を持つ尿素配合のクリームをピンポイントで塗るのが有効であるとのこと。尿素が刺激になる場合は、サリチル酸やヘパリン類似物質の活用も良いという。
次は、荒れた指先を修復するため、バリア機能を徹底的に保護する習慣を作ることが必要となる。昼は、手洗い後やアルコール消毒後、30秒以内に保湿剤を塗り直す「30秒ルール」を徹底すると、水分喪失を防ぐことができる。夜は、ヒアルロン酸やセラミド配合のハンドクリームなど、保湿成分を配合したクリームなどを塗り、その上に純度の高いワセリンを重ね塗りし、綿手袋をして寝る密閉修復ケアを行う。
赤みや痛み、かゆみがある場合は「単なる乾燥ではなく炎症です」と田尻氏。赤み、かゆみ、小さなブツブツ(水泡)、腫れなどがある場合、保湿剤を塗り続けても改善しないという。亀裂が深く、出血や痛みが伴う場合は、湿潤療法の絆創膏などで傷口を保護する。症状が悪化したり治らない場合は、自己判断せず皮膚科専門医を受診することをすすめている。




