(左から)東北楽天ゴールデンイーグルスの林優樹、三木肇監督、入江大樹(写真:産経新聞社)

 日本野球機構(NPB)は、12月9日に2025年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、他球団から必ず1人以上指名する。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での飛躍が期待される。ここでは、今年の現役ドラフトで特に注目したい東北楽天ゴールデンイーグルスの選手を紹介する。

伊藤裕季也

[caption id="attachment_184855" align="aligncenter" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの伊藤裕季也(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:181cm/95kg

・生年月日:1996年8月30日

・経歴:日大三高 - 立正大

・ドラフト:2018年ドラフト2位(DeNA)

 

 村林一輝や黒川史陽が台頭したことで、厳しい状況に置かれているのが、プロ7年目の伊藤裕季也だ。

 

 立正大から2018年ドラフト2位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーに一軍デビューを果たし、同年は21試合の出場ながら打率.288、4本塁打、7打点と能力の一端を示した。

 

 

 だが、牧秀悟の入団もあり、以降は一軍での出場機会が減少。2022年7月に森原康平との交換トレードで、東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍となった。

 

 それでも、翌2023年には自身初の開幕スタメンを掴むと、自己最多の87試合に出場し、打率.245、5本塁打、16打点を記録。

 

 一塁や三塁を中心に内外野の複数ポジションをこなし、新天地で出場機会を増やした。

 

 しかし今季は、51試合の出場で打率.214、1本塁打、7打点と低調な結果に。

 

 ファームでは42試合の出場で打率.329、2本塁打、14打点と傑出した数字を残しているだけに、現役ドラフトの対象となれば、他球団も注目の存在となりそうだ。

武藤敦貴

[caption id="attachment_241631" align="aligncenter" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの武藤敦貴(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:左投左打

・身長/体重:178cm/73kg

・生年月日:2001年6月15日

・経歴:都城東高

・ドラフト:2019年ドラフト4位

 

 ファームでは高いパフォーマンスを発揮するも、一軍では目立つ成績を残せていない武藤敦貴。新たなライバルの加入が決まっており、現役ドラフトの対象となる可能性もありそうだ。

 

 都城東高(現:櫻美学園)では投手兼外野手で活躍。2019年ドラフト4位で東北楽天ゴールデンイーグルスに外野手として入団した。

 

 

 高卒2年目の2021年に一軍デビューし、守備固めを中心に44試合に出場。翌2022年は先発出場の機会を増やし、43試合の出場で打率.250、1本塁打、9打点を記録した。

 

 しかし、その後2年間は一軍での出場機会が減少。高卒6年目の今季は62試合に出場したが、打率.204、10打点、3盗塁に終わった。

 

 チームでは、プロ2年目の中島大輔がブレイク。さらに、今秋のドラフト会議では同じ左打ちの外野手・阪上翔也(近畿大)を指名している。

 

 一方、ファームでは43試合出場、打率.275、4本塁打、22打点、13盗塁の好成績をマークしている。

 

 現役ドラフトの対象とれば、多くの球団が興味を示す存在となるだろう。

辰見鴻之介

[caption id="attachment_241632" align="aligncenter" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの辰見鴻之介(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:176cm/67kg

・生年月日:2000年11月24日

・経歴:香住丘高 - 西南学院大

・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位(楽天)

 

 プロ3年目の今季は、2度目の支配下昇格を果たしたが、一軍出場なしに終わった辰見鴻之介。一軍でのチャンスが限られており、なんとか現状を打破したいところだ。

 

 西南学院大から2022年育成選手ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。ルーキーイヤーから二軍で結果を残し、7月末に支配下登録を勝ち取った。

 

 

 翌2024年に一軍デビューしたが、わずか2試合の一軍出場に。二軍でも打率1割台と低迷し、同年オフに戦力外通告を言い渡され、育成再契約を結んだ。

 

 今季は7月末に支配下へ復帰したが、一軍出場がないままレギュラーシーズンが終了。

 

 それでも、ファームでは88試合出場で打率.280、8打点、31盗塁の好成績を収め、イースタン・リーグの盗塁王に輝いた。

 

 二塁を中心に三塁、外野の全ポジションをこなしているが、一軍での出場機会に恵まれずにいる。

 

 俊足という一芸を持つだけに、他球団であればチャンスが増える可能性も大いにあり得るだろう。

津留﨑大成

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/86kg

・生年月日:1997年10月10日

・経歴:慶応高 - 慶応大

・ドラフト:2019年ドラフト3位(楽天)

 

 ルーキーイヤーには33試合に登板した実績を持つ津留﨑大成。だが、その後は一軍に定着できないシーズンが続き、現役ドラフトによる移籍の可能性も否めない立ち位置となっている

 

 慶応大から2019年ドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した津留﨑。ルーキーイヤーから開幕一軍入りを掴んだ。

 

 

 同年は33試合登板、1勝1敗1ホールド、防御率4.19とブルペンを支える働きを見せた。

 

 しかし、翌2021年以降は一軍での登板機会が減少。昨季はプロ入り後初となる先発マウンドを経験したが、14試合の登板で1勝1敗、防御率6.85と振るわなかった。

 

 プロ6年目の今季は、開幕からファームを主戦場としたが、夏場以降はロングリリーフをこなし、17試合の登板で防御率3.62を記録。

 

 また、二軍では25試合登板、4勝2敗1セーブ、防御率2.03、奪三振率9.00と安定した投球を披露した。

 

 現役ドラフトの対象となれば、他球団も注目の存在となるだろう。

林優樹

[caption id="attachment_239800" align="aligncenter" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの林優樹(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:左投左打

・身長/体重:173cm/73kg

・生年月日:2001年10月29日

・経歴:近江高 - 西濃運輸

・ドラフト:2022年ドラフト6位(楽天)

 

 社会人からプロ入りも、3年間でわずか1試合の一軍登板にとどまっている林優樹。貴重なサウスポーだが、現役ドラフトの対象となる可能性もありそうだ。

 

 近江高時代に3度の甲子園出場を経験した林。西濃運輸を経て、2022年ドラフト6位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーは一軍登板こそなかったが、二軍で24試合登板、1勝1敗、防御率2.18、奪三振率10.89の好成績をマーク。

 

 しかし、翌2024年は左肘手術の影響で出遅れ、一軍未登板。二軍でも1試合の登板にとどまった。

 

 プロ3年目の今季は、シーズン終盤にようやく一軍デビューを果たしたが、1試合どまり。

 

 二軍でも43試合登板、4勝1敗、防御率3.69と目立つ成績を残せなかった。

 

 楽天は今秋のドラフト会議で、4人の投手を支配下指名。より厳しい立場となるだけに、新たな環境に身を置くことも選択肢の1つといえそうだ。

入江大樹

[caption id="attachment_241633" align="aligncenter" width="530"] 東北楽天ゴールデンイーグルスの入江大樹(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/83kg

・生年月日:2002年6月6日

・経歴:仙台育英高

・ドラフト:2020年ドラフト5位(楽天)

 

 高卒5年目の今季はファームで一定の結果を残すも、一軍では4試合の出場に終わった入江大樹。現役ドラフトの趣旨に沿う選手の1人である。

 

 仙台育英高では1年秋から正遊撃手として活躍し、高校通算16本塁打を記録。2020年ドラフト5位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。

 

 

 プロ入り後は遊撃手として実戦経験を重ね、高卒4年目となる昨季のシーズン終盤に一軍デビュー。同年は5試合の出場ながら、打率.417(12打数5安打)をマークした。

 

 だが、今季は開幕からファームが主戦場に。夏場に昇格したが、わずか4試合の一軍出場にとどまった。

 

 二軍では104試合出場、打率.262、3本塁打、44打点、6盗塁とまずまずの成績を残したが、宗山塁の加入が影響し、一軍での出場機会が限られた

 

 内野には村林一輝、黒川史陽など20代の選手が多く、厳しい状況に置かれている。

 

 他球団であれば出場機会の増加が期待されるだけに、現役ドラフトの対象となる可能性もありそうだ。

 

 

【了】