職場で上司がどうしても好きになれず、つい態度に出てしまう——。そんな悩みを抱える人は決して少なくありません。理不尽な言動、価値観の違い、仕事のやり方への不満…。上司に対するストレスが積み重なると、気づかないうちに表情や口調、態度に出てしまうことがあります。
しかし、態度に出ると職場での評価や人間関係に悪影響が出る可能性も。
本記事では、上司が嫌いで態度に出てしまう主な原因とストレスを軽減する具体的な対処法を解説します。
職場でのストレスを減らし、自分の立場をしっかり保つためのヒントにしてください。
上司が嫌いで態度に出てしまう原因
上司への嫌悪感が表に出てしまうのは、「なんとなく苦手」というあいまいな感情だけが理由ではありません。ここでは、上司を嫌いになる主な原因をいくつか紹介します。自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
上から目線で高圧的
上から目線の言動は相手に強い不快感を与えます。特に、大声で怒鳴る・威圧的な言葉づかいが日常化している職場では、部下は常に緊張や恐怖を抱くことに。その結果、反発心や嫌悪感が強まり、拒否反応として態度にも出やすくなります。
仕事ができない
上司である以上、自分よりも仕事ができるのが当然だと感じる人は多いでしょう。ところが、実際には年功序列や上層部へのアピールのうまさなど、能力以外の要素で昇進するケースも少なくありません。
その結果、「自分のほうが仕事を理解しているのに」「現場の状況がわかっていない」といった不満が募り、上司を見るだけでイライラするように。この慢性的なストレスが、 表情が硬くなる、返事が素っ気なくなる、距離を置く態度が出るなどの“態度に出てしまう”原因になります。
理不尽
理不尽と感じられる上司の言動には、機嫌が悪いと態度に出る、自分のミスを部下のせいにする、指示内容がコロコロ変わるなどがあげられます。こうした行動は、部下からするとなにが正しいのかわかりにくく、不安やストレスの原因に。
こうした言動が続くと、部下は「どう対応すればいいかわからない」という不安と緊張を常に抱えるようになります。そしてその緊張が蓄積すると、上司に対する反応が冷たくなったり、声のトーンが低くなったり、顔に出たりと、無意識のうちに態度に出てしまうようになるのです。
責任感がない
問題が起きても責任を取らず、言い訳ばかりする上司は、部下から「この人の下で働いても意味がない」と思われやすく、不信感が大きくなります。この不信感は、上司に対する態度にも直結します。最低限のコミュニケーションしか取りたくなくなり、話し方が冷たくなったり、視線を合わせなくなったりといった形で表れやすい傾向があります。信頼できない相手に心を開けず、自然と態度に出てしまうのです。
正当な評価をしない
評価の基準があいまいで、頑張っても正当に評価されないと感じる環境では、やる気が削がれるだけでなく、上司に対する不満が強くなります。「どうせ認めてもらえない」という失望感は、上司と会話するときの温度や表情に反映されます。気乗りしない返答や、必要以上にドライな接し方になるなど、態度がかたくなる原因に。心が離れていく過程が、そのまま態度として出てしまうのです。
価値観のちがい
上司と部下の間で価値観が異なると、仕事の進め方や優先順位に対する考え方にズレが生じます。上司の言動に納得がいかなかったり、理不尽に感じたりすることが重なると、部下は「理解してもらえない」「合わない」と感じ、不満や反発心が芽生えます。こうしたギャップは、上司との間に距離感を生む要因になります。
態度に出てしまうほど嫌いな上司と働くことの悪影響
上司が嫌いすぎて、表情や言葉に態度が出てしまうような状態が続くと、自分自身にもさまざまな影響が出ます。ここではその典型的な悪影響を紹介します。
注意力が散漫になる
「また嫌味を言われるかも」「機嫌が悪いかもしれない」など、常に上司の存在を意識してしまうため、仕事への集中力が落ちやすくなります。上司を見るだけで身構えるようになると、心が上司に向いてしまい、タスクへ注意が向かなくなります。
この緊張状態が続くことで、普段しないようなミスが増えたり、作業に遅れが出たりと、結果的にさらに上司と衝突しやすくなる悪循環が起きることがあります。
仕事へのモチベーション低下
本来は好きだった仕事や興味のあった業務でさえ、嫌いな上司と関わるだけで気持ちが重くなることがあります。「どうせまた否定される」「褒められない」と思うと、前向きな気持ちを取り戻しにくくなり、成果を出したいという意欲も薄れていきます。
この状態が続くと、上司と話すときの表情や態度もどんどん冷たくなり、職場の空気にも影響が出ることがあります。
ストレスの蓄積
嫌いな上司と毎日顔を合わせることで、無意識のうちにストレスが積もっていきます。表面上は平常心を装っていても、上司が近づくだけで表情が固まったり、話しかけられると嫌悪感が声に出てしまったりと、自分でもコントロールしづらい反応が出てしまうことがあります。
こうしたストレスが積み重なると、心身への負荷が大きくなり、眠れなくなる・食欲がなくなる・気分が落ち込むなどの不調にもつながりかねません。
嫌いな上司と接する際の対処法
上司が嫌いでも、その態度が表に出すぎてしまうと、自分が損をする場面もあります。ここでは、感情が態度に出てしまう前にできる対処法を紹介します。
上司と距離をとる
完全に避けることはできなくても、負担を減らすことは可能です。必要な報告や相談は、要点をまとめて短時間で済ませたり、メールやチャットなどのオンラインツールを活用したりすることで、直接対面する機会を減らせます。
距離ができるだけで、上司に会った瞬間の「嫌い」という感情の爆発を防ぎ、態度に出にくくなります。
上司のいいところを探す
嫌いな相手の良い面を見つけるのは難しく感じるかもしれませんが、視点を変えるだけで、心の負担は軽くなります。「厳しいけれどトラブルに迅速に対処してくれる」「細かいが品質にはこだわる」など、仕事面での評価ポイントを意識すると、敵意が弱まり、態度が荒くなるのを防げます。
完全に好きになる必要はありませんが、嫌悪の“角”が少し丸くなるだけでも態度は変わります。
周囲に相談する
信頼できる同僚に話を聞いてもらうだけでも、気持ちは軽くなります。自分だけが悩んでいるわけではないとわかるだけで、上司と接するときの緊張が和らぎ、態度に出てしまう場面も減ることがあります。
もし上司の言動がパワハラに該当しそうな場合は、職場の相談窓口や外部機関への相談も検討しましょう。
ストレスを発散する
嫌いな上司のことばかり考えてしまうと、どうしても態度に出やすくなります。仕事以外の時間でしっかりリフレッシュすることで、上司と向き合う余裕が生まれます。運動や趣味、友人との時間など、自分に合った方法でストレスを適度に逃がす習慣をつくりましょう。
異動・転職を検討する
どんな対処法を試しても態度に出るほど嫌いな場合は、環境を変えるのも選択肢です。ただし人事に相談する際は「嫌いだから」ではなく「スキルアップのため」「〇〇の経験を積みたい」という前向きな理由を伝えるのがスムーズです。
状況が変わらない場合は転職も検討し、心身の負担を減らすことが大切です。
上司が嫌いでもしてはいけないNG行動
どれだけ嫌いでも、感情のままに行動すると状況がさらに悪化することがあります。ここでは、避けるべきNG行動を紹介します。
上司とのコミュニケーションを断つ
「嫌い」という気持ちのまま、連絡を無視したりコミュニケーションを拒否したりするのは、職場では大きなマイナスになります。業務が滞るだけでなく、あなた自身が「扱いにくい人」と評価されてしまう恐れも。苦手でも、最低限のやり取りは必要です。
周囲に八つ当たりをする
上司が嫌いすぎると、関係ない同僚にもイライラが向いてしまいがちです。冷たい返答をしたり、余裕のない態度をとったりすると、周囲から距離を置かれ、あなた自身が孤立する原因になります。まずは深呼吸したり席を外したりして、感情を整えることが大切です。
SNSなどに上司のことを書き込む
嫌なことがあっても、SNSで上司の悪口を書くのは絶対に避けましょう。思いがけず特定されてしまうケースも多く、懲戒処分やトラブルに発展するリスクがあります。一度投稿したものは消えないと考え、SNSでは上司・会社に関する投稿自体を控えるのが賢明です。
仕事の手を抜く
「どうせ評価されない」とヤケになって仕事を手抜きすると、ミスが増え、さらに上司から指摘されて余計に態度が悪くなる…という悪循環に陥ります。短期的には楽でも、長期的には自分のキャリアを傷つける行為です。嫌いでも、仕事は誠実にこなすほうが結局は自分のためになります。
嫌いな上司がいても自分を保ってしっかりと対応しよう
嫌いな上司がいると心身の負担になるだけではなく、それが態度に出るとキャリアにも悪影響を及ぼしかねません。今回紹介した対処方法を参考に、自分に合った向き合い方を見つけてください。




