(左から)戸根千明、馬場皐輔、本田圭佑(写真:産経新聞社)

 今年12月に4回目の実施を迎えるプロ野球の現役ドラフト。阪神タイガースの大竹耕太郎のように、移籍によって多くブレイクした選手がいた一方、結果を出せなかった選手も少なくなかった。そこで今回は、現役ドラフトで移籍したものの、新天地で輝けなかった投手を取り上げたい。

戸根千明

・投打:左投左打

・身長/体重:174cm/102kg

・生年月日:1992年10月17日

・経歴:石見智翠館高 - 日本大

・ドラフト:2014年ドラフト2位

 

 読売ジャイアンツから2位指名を受け、プロの世界へと飛び込んだ戸根。活躍したシーズンもあったが、長期的に安定した活躍ができなかった。

 

 石見智翠館高から日本大に進み、2014年ドラフト2位で巨人に入団。ルーキーイヤーから数多くの登板機会を獲得し、同年は46試合登板で防御率2.88と十分な成績を残した。

 

 

 翌年も42試合登板とブルペンを支えたが、防御率は4点台と成績が低下。2017年にはわずか6試合の登板に終わると、2018年は一軍登板無しと厳しい状況が続いた。

 

 2019年には一軍26試合に登板し防御率1.99と復調の兆しを見せたが、翌年以降は制球難に悩まされ、再び一軍登板が減少。

 

 そして2022年シーズン終了後、第1回現役ドラフトで広島東洋カープへ移籍。移籍初年度は復活を期待されるも、防御率4点台と苦しい1年を過ごした。

 

 さらに翌2024年はファームでも苦しみ、無念の戦力外通告。社会人野球の日本新薬でプレーしたものの、今年11月に退団したことが発表された。

馬場皐輔

[caption id="attachment_236541" align="aligncenter" width="530"] 読売ジャイアンツの馬場皐輔(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/97kg

・生年月日:1995年5月18日

・経歴:仙台育英高 - 仙台大

・ドラフト:2017年ドラフト1位

 

 阪神タイガース、読売ジャイアンツでプレーした馬場皐輔は、3球団目の所属先が決定した1人である。

 

 仙台大から2017年ドラフト1位で阪神に入団。大きな期待を受けたものの、先発投手としては結果を残せず、リリーフで活路を見出すことになった。

 

 

 すると2020年は登板数が飛躍的に増加し、32試合登板で防御率2.08を記録。翌2021年はキャリアハイの44試合に登板すると、10ホールドを挙げ、存在感を放った。

 

 2023年も19試合登板と一定の成績を残したが、現役ドラフトで巨人に移籍。復活を誓ったものの、移籍初年度は1試合の一軍登板にとどまった。

 

 今季もファームで防御率1点台の成績を残しながらも、一軍では僅か8試合の登板にとどまり、今年10月に戦力外通告を受けた。

 

 その後、横浜DeNAベイスターズが育成契約での獲得調査に動き、獲得を正式に発表。支配下契約を勝ち取り、「伝統の2球団」を見返す活躍が期待される。

内間拓馬

・投打:右投右打

・身長/体重:179cm/86kg

・生年月日:1998年11月21日

・経歴:宜野座高 - 亜細亜大

・ドラフト:2020年ドラフト4位

 

 東北楽天ゴールデンイーグルスに入団後、現役ドラフトで移籍した内間拓馬。しかし、移籍後は厳しい現実を受け止める形になった。

 

 沖縄の宜野座高を卒業後、亜細亜大に進学。大学3年から頭角を現し始めると、日米大学野球で代表メンバーにも選出された。

 

 

 力強いストレートも注目され、楽天から2020年4位指名を受けプロ入り。ルーキーイヤーは一軍で11試合に登板するも、防御率5.91とプロの壁に跳ね返された。

 

 また、翌年は1試合の登板にとどまると、プロ3年目の2023年は、一軍登板なしに。同年の現役ドラフトで広島東洋カープに移籍した。

 

 セ・リーグでの飛躍を目指したが、二軍では29試合の登板で1勝2敗、防御率4.00の成績に。一軍から声がかかることはなかった。

 

 最終的に移籍初年度は一軍登板を果たせず、戦力外通告を受けた内間。その後は北米独立リーグでのプレーを選択するなど、海外での挑戦も続けている。

櫻井周斗

[caption id="attachment_239759" align="aligncenter" width="530"] 楽天時代の櫻井周斗(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:左投左打

・身長/体重:178cm/86kg

・生年月日:1999年6月25日

・経歴:日大三高

・ドラフト:2017年ドラフト5位

 

 高校時代に躍動し、一軍での活躍を期待された櫻井周斗も、新天地で輝けなかった1人だ。

 

 日大三高では清宮幸太郎から5打席連続三振を奪うピッチングを披露。「清宮キラー」として注目され、2017年ドラフト5位で横浜DeNAベイスターズに入団した。

 

 

 ファームで経験を重ね、高卒4年目となる2021年、一軍で30試合に登板。防御率3.07と安定した成績を収めた。

 

 さらなる飛躍が期待された2022年だったが、左ひじの手術を受け出遅れる形に。育成契約となったが、翌年に支配下復帰を果たした。

 

 しかし、その後も復活を果たせず、一軍登板がなかった2023年シーズンのオフ、現役ドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスへ移籍した。

 

 楽天では防御率が8点台を超える成績で、登板機会も増えないまま戦力外に。活躍の舞台を台湾に移し、今もなお腕を振り続けている。

本田圭佑

[caption id="attachment_237425" align="aligncenter" width="530"] オリックス・バファローズの本田圭佑(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/80kg

・生年月日:1993年4月24日

・経歴:東北学院高 - 東北学院大

・ドラフト:2015年ドラフト6位

 

 埼玉西武ライオンズのリリーフ陣の一角を担い、2022年の活躍が光ったのが本田圭佑だ。

 

 東北学院大から2015年ドラフト6位で入団。プロ入り後数年間は大苦戦し、一軍での登板機会が得られないシーズンが続いた。

 

 

 それでも、2022年は45試合に登板し、防御率1.97と大ブレイク。20ホールドを挙げ、ブルペン陣に欠かせない存在に成長した。

 

 翌年は25試合と登板数こそ減少したが、防御率1.56をマーク。2年続けて防御率1点台の成績を収めた。

 

 しかし、2024年に成績を落とすと、現役ドラフトによってオリックス・バファローズに移籍。西武での実績も十分だっただけに、活躍を期待したファンも多くいたはずだ。

 

 オリックスでは二軍での成績は十分だった一方、一軍登板は9試合のみ。球団からの期待値には遠かったのか、1年で戦力外通告を受け、現役から退くことになった。

松岡洸希

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/84kg

・生年月日:2000年8月31日

・経歴:桶川西高 - BC・武蔵

・ドラフト:2019年ドラフト3位

 

 育成契約での再スタートとなる松岡洸希。来季こそ、一軍での活躍を見せたいところだ。

 

 高校時代は野手とピッチャーを兼任。高校3年の時点でプロ志望届を提出したが、NPB球団からの指名はなかった。

 

 

 その後、独立リーグの埼玉武蔵ヒートベアーズに入団し、150キロに迫るストレートを武器に、速球派右腕として活躍した。

 

 2019年ドラフト3位で埼玉西武ライオンズから指名を受け入団。ただし、入団後は一軍での出番を得られず、3年間で7試合の登板にとどまった。

 

 西武で苦しいシーズンを過ごし、現役ドラフトの末、北海道日本ハムファイターズへの移籍が決定。新庄剛志監督のもと、再出発を誓った。

 

 新たな環境で再起を図ったが、移籍後の一軍登板は今季のみ。3試合登板で防御率6.75と苦しんだ。育成契約で迎える来季、なんとしても結果を残したい1年になるだろう。

 

 

【了】