学情は、2025年11月25日に、2027年卒学生対象「就職人気企業ランキング」を発表した。同調査は、2027年3月卒業予定の全国大学3年生と大学院1年生1万5,492人を対象に、2025年3月1日~10月31日の期間にWEB上のフォーム形式にて実施された。
トップは8年連続「伊藤忠商事」
就職人気企業総合ランキングのトップに8年連続で伊藤忠商事がランクインし、2001年以降、過去最長の連続トップ記録を更新。同社は、非資源分野を主力としつつ、システム開発を手掛ける子会社などが延び、2024年度の純利益では過去最高益を記録したとのこと。
また、アパレルやコンビニなどの生活消費分野も展開しており、一般消費者に近い存在であることや、午後8時以降の残業を原則禁止する「朝型勤務」や就活生が複数の現場社員から話を聞ける「集団社員訪問」などの取り組みが、人気の要因になっていることが示唆される。
トレンドの作品やコンテンツが就職の人気に直結
2025年の興行収入ランキングでトップを走る『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』、『国宝』などの作品の配給会社である東宝は、3位にランクアップ(前年5位)し、女性ランキングでは1位(前回4位)となった。
また、「ニンテンドースイッチ2」が話題を呼んだ任天堂は4位に、「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」など人気コンテンツを抱える集英社は7位に、ソニーと提携して強化するIP(知的財産)戦略が注目を集めるKADOKAWAは9位にランクイン。
また、ゲームや映像制作事業が好調のサイバーエージェントも36位にランクインし、強いコンテンツをもつエンターテインメント系企業の強い人気が示唆された。
インバウンド需要の影響で旅行・運輸業界も人気
今回、大きく順位を上げたのが8位のJTBグループ(前回19位)で、インバウンド需要の復調で2024年度の売上は2期連続で1兆円超となった。また、運輸業界では14位のANAホールディングスが過去最高の売上高を記録し、26位のJAL(日本航空)も増収の結果に。
金融系業界の人気も上昇、一方で自動車業界はトランプ関税の影響でランクダウン
金融業界について、三菱UFJ銀行が33位(前回58位)、三井住友銀行が52位(前回77位)、りそなグループが63位(前回105位)となったほか、野村證券(83位)、大和証券グループ(91位)といった証券系、三井住友海上火災保険、第一生命保険などの生保・損保系もランクイン。背景として、マイナス金利政策の終了や連日の株高報道の影響が示唆されるとのこと。
一方で、自動車業界については、完成車メーカーとしては唯一ランクインしたトヨタ自動車が42位(前回25位)、自動車部品メーカー最大手のデンソーは199位(前回140位)と、いずれもランクダウン。背景として、トランプ政権による関税政策で減益したことが示唆されるとのこと。

