疲れを感じたときや気合いを入れたいときに飲む「栄養ドリンク」や「エナジードリンク」。違いを気にせず、なんとなく選んでいる人も多いのではないでしょうか?

本記事では「栄養ドリンク」と「エナジードリンク」の違いについて紹介します。飲むタイミングや注意点にも触れるので、参考にしてください。

栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは?

  • 栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは?

    栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは?

似ているように思える栄養ドリンクとエナジードリンクですが、実は法律上の分類から飲む目的まで、明確な違いがあります。まずは、それぞれの特性を理解しましょう。

栄養ドリンクとは?

栄養ドリンクは、「医薬品」または「医薬部外品」 に分類されるものを指します。医薬品の栄養ドリンクには、有効成分が一定量含まれており、法律で認められた範囲で効能・効果を表示できます。一方、医薬部外品は「薬に準ずるもの」とされ、こちらも決められた条件下で機能を表示できます。

また、成分量や用法・用量の表示が義務付けられているのも特徴です。

医薬品に該当するタイプは、薬剤師や登録販売者がいる店舗でのみ購入できます。疲れを感じているときや、体調を整えたいときに選ばれることが多いですが、使用にあたっては表示された用法・用量を守ることが大切です。

エナジードリンクとは?

エナジードリンクは、「清涼飲料水」に分類される一般飲料です。医薬品ではないため、特定の効果・効能(疲労回復、集中力の向上など)を直接的に表現することはできません。そのため、エナジードリンクはあくまで

  • 気分転換したいとき
  • 作業前のリフレッシュ パフォーマンスを発揮したい場面でのサポート

といった “シーンに合わせた飲用” として紹介されることが一般的です。コンビニやスーパーで手軽に購入できる点も特徴で、味やフレーバーで気分を変えたいときに活用できます。

栄養ドリンクとエナジードリンクに配合されている成分の特徴

  • 栄養ドリンクとエナジードリンクに配合されている成分の特徴

    栄養ドリンクとエナジードリンクに配合されている成分の特徴

栄養ドリンクとエナジードリンクは、配合されている成分にも違いがあります。ここでは、それぞれのドリンクにどのような成分が含まれているのか、その特徴について紹介します。

栄養ドリンクの配合成分

栄養ドリンクには、ビタミン類、タウリン(アミノ酸の一種)、生薬成分、カフェインなどが配合されています。ビタミンB群はエネルギー代謝に関与する栄養素として知られ、ビタミンCは抗酸化作用に関する研究が多く、体内で様々な働きを担います。タウリンやカルニチンも代謝に関わる成分として活用されることがあります。

医薬品・医薬部外品として販売される栄養ドリンクには、法的に認められた効能・効果があり、用法・用量が定められています。

エナジードリンクの配合成分

エナジードリンクには、カフェインをはじめ、アルギニン(アミノ酸の一種)やビタミンB群などが配合されている製品が多くみられます。カフェインは日常的に摂取される成分で、目を覚ましたいときに選ばれることがあるほか、頭をすっきりさせたいときの選択肢として親しまれている点が特徴です。また、アミノ酸類やビタミン類は、体内の代謝に関わる成分として幅広く知られています。

ただし、エナジードリンクは「清涼飲料水」に分類されるため、医薬品のように特定の効果や効能をうたうことはできません。成分の特徴や飲用シーンを理解したうえで、自分の体質や生活リズムに合わせて取り入れることが大切です。

栄養ドリンクとエナジードリンクを飲むおすすめのタイミング

  • 栄養ドリンクとエナジードリンクを飲むおすすめのタイミング

    栄養ドリンクとエナジードリンクを飲むおすすめのタイミング

栄養ドリンクとエナジードリンクは、それぞれ分類や目的が異なるため、飲むタイミングも変わってきます。ここでは、一般的に選ばれやすいシーンを紹介します。

栄養ドリンクを飲むタイミング

医薬品・医薬部外品として販売されている栄養ドリンクは、パッケージに記載された効能・効果や用法・用量を守って飲むことが基本です。体調や生活リズムに合わせて、どの種類を選ぶかを検討するとよいでしょう。

また、カフェインが含まれるタイプやビタミン主体のタイプ、生薬成分が配合されたタイプなど、目的に応じたさまざまな製品があります。朝のリズムを整えたいときや、疲れを感じたとき、就寝前など、自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。

エナジードリンクを飲むタイミング

エナジードリンクは「清涼飲料水」に分類されるため、嗜好品として好きなタイミングで楽しめる飲料です。カフェインが含まれる製品も多く、目を覚ましたいときや気分を切り替えたいときに選ばれることがあります。

仕事や勉強に取りかかる前、作業前に気持ちを整えたいときなど、生活の中で“気分をシャキッとさせたい場面”で取り入れられることが多いのが特徴です。ただし、飲みすぎないよう、各製品の表示を確認するようにしましょう。

栄養ドリンクとエナジードリンクを飲む際の注意点

  • 栄養ドリンクとエナジードリンクを飲む際の注意点

    栄養ドリンクとエナジードリンクを飲む際の注意点

栄養ドリンクやエナジードリンクは手軽に取り入れやすい一方で、飲み方によっては体に負担がかかる場合があります。安心して利用するために、知っておきたいポイントを整理しておきましょう。

栄養ドリンクを飲む際の注意点

医薬品・医薬部外品として販売されている栄養ドリンクは、パッケージに記載された用法・用量を守ることが大前提です。製品によってはカフェインやアルコールが含まれるものもあるため、就寝前の摂取や、妊娠・授乳中の方は特に注意が必要です。

また、複数の栄養ドリンクを続けて飲むと、同じ成分を重複して摂取することになる場合があります。体調や生活習慣に合わせて、必要なタイミングで適切に利用することが大切です。

エナジードリンクを飲む際の注意点

エナジードリンクには、カフェインや糖分が多く含まれる製品があります。カフェインを短時間に多く摂取すると、めまい、動悸、眠りにくさなどが生じることがあるため、量やタイミングには注意しましょう。コーヒーやお茶など、カフェインを含む他の飲料との“飲み合わせ”にも気を配ると安心です。

また、糖分を多く含む製品を継続的に摂る場合は、摂取量が過剰にならないよう意識することも重要です。日常的な水分補給というよりは、気分を切り替えたい場面や特定のシーンで取り入れる飲み物として考えるとよいでしょう。

それぞれの特徴を知って、上手に摂取しよう

ここまで、栄養ドリンクとエナジードリンクの違いについて紹介してきました。栄養ドリンクは医薬品・医薬部外品として販売されているものも多く、体調や生活リズムに合わせて成分を選べる点が特徴です。一方、エナジードリンクは清涼飲料水として手軽に楽しめる飲料で、気分を切り替えたいときや、作業前に気持ちを整えたい場面で選ばれることがあります。

それぞれの分類や成分の特徴を理解したうえで、自分の目的や生活シーンに合った形で取り入れることが大切です。

中路幸之助先生より

栄養ドリンクやエナジードリンクは、どちらも過剰に摂取すると健康リスクを伴うことがあります。自身の体調や目的に合わせて、使用法を守り、安全に活用することが大切です。

漫然と長期間飲み続けると、気づかないうちに摂りすぎとなり、思わぬ体への負担につながるおそれがあります。特にカフェインは摂りすぎると、中枢神経系が刺激され、心拍数の増加、めまい、不眠、などの症状を引き起こすことがあります。心臓疾患や高血圧などの持病がある方は、使用前に医師へ相談することをおすすめします。

健康の基本は、あくまでバランスのとれた食事と十分な睡眠です。まずは生活習慣を整えたうえで、栄養ドリンクやエナジードリンクを活用するのが良いでしょう。飲み続けても症状が改善しない場合や、新たな不調が現れた場合は、摂取を中止し、早めに医師や薬剤師に相談してください。

この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。