2018年に終了したフジテレビ系バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』の名物シリーズ「岡村隆史にオファーが来ました」の最新作が、同局の動画配信サービス・FODの番組『めちゃ×2メチャってるッ!』(全12話)で独占配信されている。

『めちゃイケ』では毎回高視聴率をマークする人気シリーズだったが、7年というブランクを経て復活することについて、ナインティナインの岡村隆史と矢部浩之はどのように捉えて今回の番組に臨んだのか。その背景には、「自分たちを拾ってくれた」という30年以上の付き合いになる総監督・片岡飛鳥氏との信頼関係があった――。

  • ナインティナインの矢部浩之(左)と岡村隆史

    ナインティナインの矢部浩之(左)と岡村隆史

再始動の理由は「聞かなくてもいいかな」

7年という年月は、年齢を重ねた身体的な面だけでなく、世間のバラエティに対する捉え方や『めちゃイケ』というベースとなる番組が存在しないなど、環境面でも大きな変化があった。当時と比較されることへの懸念や怖さはなかったのか。

矢部は「どうなるか分からないですけど、それも覚悟してやりました。『めちゃイケ』世代の方で楽しみにしてくれている方も多いでしょうけど、何をどうしても100点で誰も文句言われない状況はないと思うんで、それを分かって受けました」、岡村は「僕はそこをあまり気にしてなかったです。(片岡氏に)“やりますよ”って言われたら“やります”って言うのが“めちゃイケスタイル”でしたので」という。

岡村は、片岡氏がこのタイミングで「オファーシリーズ」を再始動させることに、「『めちゃイケ』が終わってから何を感じて、どういうふうに思ってこれをやろうと思ったのかは知りませんが、『めちゃイケ』という番組を自ら“シュウ活”という形で終わらせて、数年経ってからまた“やりましょう”と言った。何かしらの整理がついたんだろうなと思いましたね」と心境を推測するが、実際の理由を聞くことはなかったそうで、「別にそこまで聞かなくてもいいかな」という。

最初は拒否もしたダンスへの挑戦

ナインティナインと片岡飛鳥氏には、そうした細かい会話を交わさなくても成立する信頼関係がある。

SMAPのコンサートに飛び入り参加したオファーシリーズ第1弾で、岡村は本番前日の練習後、ボイコットしていた。「吉本印天然素材」でダンスを踊ってアイドル的な売れ方をし、お笑い業界の中でも“邪道”と言われた経験があった中で、「ダンス踊って何が面白いんですか。こんなことはもうしません」と片岡氏に言い放ったという。

その後、本番で全力のダンスを披露すると、「放送を見たら、結果面白かったんです。一生懸命踊るとなぜか面白く映り、相方のモニタリングで面白くなってる。こういう笑いの形があるんだと思って、それで“ちゃんと踊ることで面白くなる”というのが分かってからは、ただただ与えられたものを全力でやるようになりました」と手応えをつかんだのだ。