キャリアデザインセンターが運営する「女の転職type」は11月18日、「働く意識」についての調査結果を発表した。調査は2025年10月6日~10月16日、働く女性306名を対象にインターネットで行われた。

昨年の年収と理想の年収は?

  • 昨年の年収

    昨年の年収

昨年の年収について聞いたところ、2025年は1位「200~300万円未満」30.1%、2位「300~400万円未満」24.5%となった。20年前は1位「200~300万円未満」22.3%、2位「100万円未満」20.8%だった。

この20年で女性の就業率が10%以上増加していることやM字カーブが解消されつつあるなど、女性の働き方が変わってきていることを踏まえると、この差はその変化を裏付けていると考えられる。

  • 理想の年収

    理想の年収

続いて理想の年収を聞いたところ、2025年は1位「400~500万円未満」36.6%、2位「300~400万円未満」28.8%、3位「500~700万円未満」16.3%だった。20年前は1位「400~500万円未満」17.0%、2位「300~400万円未満」16.9%、3位「500~700万円未満」15.8%で、20年前から順位に変動はなかった。

しかし、20年前は「100万円未満」6.3%、「100~200万円未満」9.7%、「200~300万円未満」12.8%と、300万円未満の人が28.8%だったのに対し、2025年は「100万円未満」0.3%、「100~200万円未満」2.3%、「200~300万円未満」4.9%と、300万円未満の人は7.5%にとどまる。

逆に、20年前は「300~400万円未満」16.9%、「400~500万円未満」17.0%の合計が33.9%だったのに対し、2025年では「300~400万円未満」28.8%、「400~500万円未満」36.6%と合計が65.4%に大きく上昇している。この20年で働く女性の理想の年収は上昇傾向にあることがわかる。

ライフステージが変わった後の理想の働き方は?

  • ライフステージが変わった後の理想の働き方は?

    ライフステージが変わった後の理想の働き方は?

結婚・出産後の理想の働き方を聞いたところ、2025年も20年前も「子どもができたら産休をとりつつ、職業を持ち続ける」が最多となった。「子どもができたら退職し、大きくなったら再び職業を持つ」は、20年前29.9%から2025年10.6%と、大幅に割合を減らした。また、「わからない」と回答した人は、20年前5.5%から2025年12.2%と、約2倍になっている。

職場で性別による格差を感じた経験

  • 職場で性別による格差を感じたことはある?

    職場で性別による格差を感じたことはある?

職場で性別による格差を感じたことはあるか聞いたところ、2025年は「ある」91.2%、「ない」8.8%だった。20年前は「ある」70.1%、「ない」29.9%だったので、「ある」と回答した人が20%近く増えている。

  • どんな格差を感じた?

    どんな格差を感じた?

「格差を感じたことがある」と回答した人に、その内容を聞いたところ、2025年は1位「子育てのハンデ」63.1%、2位「家事のハンデ」61.3%、3位「昇進・昇格」57.7%だった。20年前は1位「給与・ボーナス」63.1%、2位「昇進・昇格」60.0%、3位「家事のハンデ」56.1%だった。

20年前と比較して大幅に減少した回答は、「採用」20年前 37.8%→2025年 29.0%、「配属」20年前 34.8%→2025年 23.7%、「福利厚生」20年前 20.5%→2025年 9.7%だった。

転職したいと思った理由

  • 転職したいと思った理由は?

    転職したいと思った理由は?

転職したいと思ったことがある人に、その理由を聞いたところ、2025年は1位「賃金が低い」65.7%、2位「職場の人間関係がよくない」44.2%、3位「仕事内容が合わない」35.6%だった。

20年前の回答では、1位「賃金が低い」41.9%、2位「家庭などと両立しやすい仕事につきたい」27.0%、3位「仕事内容が合わない」23.7%で、一部の順位に変更があった。

「通勤時間が短い仕事につきたい」と回答した人の割合は20年前は9.7%だったが、2025年は33.3%で大幅に増加しており、リモートワークの人気を伺わせる。

転職時に妥協した条件「給与・ボーナス」が最多

  • 転職した時、妥協した条件は?

    転職した時、妥協した条件は?

転職したことがある人に転職した時に妥協した条件を聞いたところ、2025年も20年前も「給与・ボーナス」が最多で、半数程度の人が回答した。2位と3位はそれぞれ、2025年は「正社員雇用」と「通勤事情」、20年前は「労働時間・休日」と「正社員雇用」だった。

生き方を参考にしたい人は?

  • 生き方を参考にしたい働く女性は?

    生き方を参考にしたい働く女性は?

生き方を参考にしたい人の具体的な名前を聞いたところ、2025年は同率1位「ジェーン・スーさん」「高市早苗さん」、2位「天海祐希さん」、3位「北川景子さん」があげられた。自分の考えをしっかりと持っていて、それを世の中に発信している女性の名前が多くあげられていた。

20年前は、1位「黒木瞳さん」、2位「緒方貞子さん」、3位「松嶋菜々子さん」、4位「マザー・テレサさん」だった。

「家事・育児ともにパートナーと分担」20年前から30%増加

  • パートナーを持つなら、仕事と家事はどう分担する?

    パートナーを持つなら、仕事と家事はどう分担する?

もし今後パートナーを持つなら、どんな役割分担をしたいか聞いたところ、2025年も20年前も1位「家事・育児ともにパートナーと分担する」、2位「自分は家事・育児を中心にし、仕事は家計の補助程度」だった。

ただ、「家事・育児ともにパートナーと分担する」は、20年前41.0%から2025年 69.4%と30%近く増加。反対に「自分は家事・育児を中心にし、仕事は家計の補助程度」は、20年前37.3%から2025年20.5%と、20%近く減少している。