日本車輌製造と住友商事は、インドネシア・ジャカルタ特別州が出資するMRTジャカルタ(MRTJ)から、「ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)南北線フェーズ2A」向けに地下鉄車両48両を約170億円で受注したと発表した。

  • 納入予定車両(写真はフェーズ1で既納入のもの)

    納入予定車両(写真はフェーズ1で既納入のもの)

日本車輌製造と住友商事は、この事業の前身となる「MRTJ南北線フェーズ1」にて地下鉄車両96両を納入し、2019年4月にインドネシア初の地下鉄として営業運転を開始している。今回はフェーズ1での高い評価を背景に、フェーズ2Aの車両納入パッケージを受注したとのこと。

インドネシアは近年、急速な経済成長を続けており、ジャカルタ首都圏で人口集中による交通渋滞や大気汚染が深刻な社会問題となっている。その対策として、公共交通システムの拡充を進めているという。地下鉄輸送サービスを拡張することにより、ジャカルタ都市部の混雑緩和、市民生活の利便性向上に貢献するとともに、自動車とバイクの利用が減少することで大気汚染の改善にもつながるとしている。

  • 路線計地図

    路線計地図

「ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)南北線フェーズ2A」は、「ジャカルタ中心部ブンデランHI~北部コタ地区」5.8kmを運行。受注車両は8編成(1編成6両)48両、納期は56カ月とされている。日本政府が国際協力機構(JICA)を通じ、本邦技術活用条件(Special Terms for Economic Partnership : STEP)を適用した円借款を供与し、両国政府にとって重要度の高い案件と位置づけられているとのこと。

日本車輌製造と住友商事は、これまでインドネシアや台湾など世界各国で鉄道車両の供給実績を重ねており、とくにインドネシアにおいて、「MRT南北線」向けに地下鉄車両を計144両納入。今後、MRTJは日本政府からの資金提供の下、ジャカルタを東西に横切る新線も計画している。その他、インドネシア国内の他都市でも鉄道網を新設する計画が多数ある。両社は引き続き同国市場における鉄道網発展への貢献の機会を探っていくとしている。