日本製鉄は、10月31日~11月9日までの期間で、日本最大級のデザイン&アートフェスティバルとして位置づけられる「DESIGNART TOKYO2025」という回遊イベントの中で、「ブリキのリデザイン展」を開催することを発表した。
本稿では、イベント開催に先駆けて、イベントの詳細と開催背景を担当者から聞いた。
「ブリキのリデザイン展」ってなに?
今回のイベントのテーマともなっている「ブリキ」は、スチール缶として広く認知されており、一般消費者が身近に手に取ることができる鉄でありながら、ペットボトルやアルミへの素材変更や人口減少に伴い、需要が縮小しているという課題があるという。
今回開催される「ブリキのリデザイン展」は、容器(缶)としてのブリキだけでなく、ブリキの新しい可能性を発掘し、マーケットに提言することで、ブリキ製品の評価を「見直し=リデザイン」したいという想いの下で企画されたという。
日本製鉄は、2023年から「ブリキのリデザイン展」を実施しており、今回の出展が3回目。
2023年は、さまざまなユースケースを議論し、「こんなものがブリキであったらいいな」をテーマに、モックアップ品を作成。
特に好評だったのは、ブリキ素材の高意匠性(高輝度)や軽さについてだったそうで、これまでにはほとんど採用がなかったインテリアへの活用の実現可能性について議論されたという。
2回目の開催となった2024年は、前年に好評だったインテリア用途としてのブリキの提案が行われ、インスタレーションや内装パネルを中心に展示された。
インテリア用途としての可能性を議論する「住空間と鉄」、併せて「食と鉄」をテーマに鉄と身近な生活についてのディスカッションなども実施された。
2025年のテーマは「造形思考」
これまでの開催を踏まえ、今年のコンセプトには「造形思考」が掲げられた。昨年までとの大きな違いは、オカムラ・キヤノン・三菱電機・日建設計といった企業とコラボレーションし、ブリキを素材とした創作活動を展開した点。
ブリキが持つ「輝度」「軽さ」という特徴に加えて、薄手の「加工性」を活かした作品を展示しているそうで、各社ともブリキの新たな可能性を志向した独創的な作品に仕上がっているという。
なお、今回の展示作品には、日本製鉄のグリーンスチール「NSCarborex Neutral」が使用されているとのこと。
開催期間は10月31日~11月9日まで。11月5日と7日は「デザイナーズデー」に設定されており、各デザイナーやアーキテクトに創作活動に関する想い、素材としてのブリキに関する期待などを語るトークイベントが開催される。11月5日はオカムラと日建設計から、11月7日はキヤノンと三菱電機から、それぞれデザイナーやアーキテクトが参加予定となっている。
新しいブリキの可能性を感じられるイベントから目が離せない。


