ロイヤリティ マーケティングと中央大学 国際情報学部の飯尾淳教授(iDSゼミ)はこのほど、2件の共同研究「20代における飲酒頻度が及ぼすWell-beingへの影響」および「リモートワークとウェルビーイングの関係性」を2025年度社会情報学会大会で発表した。
20代における飲酒頻度が及ぼすWell-beingへの影響
分析対象の20代1,022名について、所得による幸福感の違いを考慮するため、年収400万円を境に低所得層と中所得層に分類し、飲酒頻度別のウェルビーイングスコアに差があるかを分散分析(ANOVA)で検証した。その結果、「週1回以上、自宅以外で飲酒する」群は「自宅以外で飲酒しない」群と比較して、充実感・自己成長・職場環境・協調性・外向性・自己満足といった因子で有意に高いスコアを示した。特に「外向性」や「協調性」において顕著な差が確認され、自宅以外の場所での飲酒が社会的交流の促進や対人関係の構築に関与し、心理的・社会的満足度の向上に寄与している可能性が示唆された。
リモートワークとウェルビーイングの関係性
分析対象の会社員6,066名の勤務頻度(毎日オフィスに出勤/週の一部在宅/毎日在宅)とウェルビーイングスコアを比較した。その結果、毎日在宅勤務者をする人や週1~2日在宅勤務をする人は、充実感・自己成長・外向性・職場環境・自己満足など複数の因子で有意に高いスコアを示した。一方で、毎日オフィスに出勤する人は「周囲との関係」では優位であるものの、その他の因子では在宅勤務をする人に劣る傾向が確認された。
また、自由回答で取得した在宅勤務の困りごとからは「光熱費・電気代」「椅子・環境」「集中」「運動不足」といった在宅勤務特有の課題が浮かび上がった。これらは生活コストや身体活動量の低下、業務環境の整備不足といった側面がウェルビーイングに影響していることを示している。



