バルセロナを撃破したアルメイダ監督 [写真]=Getty Images

 セビージャを率いるマティアス・アルメイダ監督が、5日のバルセロナ戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 10年間続いた“負の歴史”に終止符を打ったのは、マティアス・アルメイダ監督だった。かつて“7つの肺を持つ男”と称された51歳は、今シーズンから現役時代に在籍したセビージャを指揮しており、ここまで3勝1分3敗とまずまずの成績に。そんななかで迎えたラ・リーガ第8節バルセロナ戦では、対策として用いた、相手中盤に対するマンツーマン守備という采配がハマったのだ。その結果、FWアレクシス・サンチェスの先制点を皮切りに4得点。途中、反撃を喰らったものの、4-1と内容でも上回った勝利だった。

 試合後、「ホームで勝つ必要があった」と本拠地『サンチェス・ピスフアン』でのシーズン初勝利に触れたアルメイダ監督は、「バルセロナには10年間勝てていなかった。多くのネガティブな要素を断ち切ることができたはずだ。アプローチ、献身、闘志、自尊心…対戦相手を考えると、我々はとても良い試合をしたと思う」と省察。続けて「とくに、印象に残っているのは、選手たちの献身性とパフォーマンス、そしてこの試合に勝利したことで、セビジスタ(ファンの愛称)とドレッシングルームにもたらされた喜びだ。満足している」と選手たちの奮闘を称賛した。

 また、「彼らを後ろで待ち構えたチームの98パーセントは、結局負けてしまった…。別のアプローチを探さなければならない」と試合前に語っていたように、“捕まえにいく”方法を採用した同指揮官は、「よく研究したことが、功を奏した。(試合前に)言ったように、バルセロナを前進させてしまうと、彼らはダメージを与えてくる。かなり犠牲を払い、非常に集中し、1メートルさえも譲ってはいけない。トップレベルのプレッシャーをかけられる相手のひとつであることを承知の上で、リスクを冒してプレーしなければならなかった」と告白。そして、「大部分は成功したと言える。我々が練習してきたこと、すべきことは非常に明確だった。良い点も悪い点もね。このチームは、正しい方向に向かっている」とプラン通りのゲームだったことを振り返った。

 さらに、「初日からチームとして取り組んできた。私はグループを優先し、全員が団結するように伝えてきた」としつつ、「全員が準備万端で、その瞬間に臨機応変に対応し、エネルギーを注げるようにする必要がある。1つの勝利だけに注目し、そこで止まってしまっては、何の意味もない。道は長いんだ。それを楽しみ、自分たちの強み、改善点、そして落ち着きを持って歩んで行くつもり。現にいま、我々はその道を歩めている。良いことだね」とした上で、「もし、ここに来る前に、このように歩めることを知っていたのなら、私は泳いでもここに来ただろう。重要なのは、フットボールで最も難しいことである、安定性を追求すること」と今後目指すのは、安定した戦いだと述べた。

 この夏もサラリーキャップに苦しんだセビージャは、CBロイク・バテとFWドディ・ルケバキオの攻守のキーマンを放出せざるを得なかった一方で、新戦力はフリーおよびレンタルでの獲得にとどまった。それでも、そのGKオディッセアス・ヴラホディモスやアレクシス・サンチェスの活躍で、バルセロナを倒すことに成功。最後に、「今日のチームを分析すると、誰かひとりではなく、チーム全体が際立っていた。それが我々のやり方であり、重要な成果をもたらすだろう」とチーム一丸を勝因に挙げたアルメイダ監督こそが、セビージャ復権の鍵を握る人物なのかもしれない。

【ハイライト】4発完勝のセビージャ