飲み会の席で、お酒の力も相まってつい他人の悪口で盛り上がってしまう…。誰でも心当たりがあるのではないでしょうか。悪口はその場での一体感を生む一方で、信頼関係を損なうリスクが潜んでいることも。
本記事では飲み会で悪口が盛り上がる理由を解説し、トラブルを防ぎながら会話を健全に楽しむためのポイントを紹介します。
人が悪口を言う理由
飲み会で人の悪口が盛り上がる理由を考える前に、そもそもなぜ人は悪口を言うのか考えてみましょう。つい悪口を言ってしまう人が抱きやすい心理の特徴を挙げてみます。
自己肯定感が低く嫉妬心が強い
自己肯定感が低いと自分に自信を持ちにくくなるため、周囲と自分を比べて劣等感を抱くことが多いです。その結果、自分より優れている人を認められず嫉妬心から悪口を口にしてしまいます。悪口を言うことで劣等感からくる苦しさを和らげようとしているのです。
プライドが高い
プライドが高すぎると、悪口を言うことによって自信を保とうとしてしまうことも。自分を優位に見せたい気持ちが強すぎるあまりに、他人の価値を下げることで相対的に自分を高く見せ、優越感を得ようとするのです。
自分の正義感に固執する
悪口は必ずしも悪意だけで生まれるものではありません。正義感が強すぎるために、自分の価値観に合わない相手を間違っていると断定し、非難する形で悪口を言うこともあります。
これは本人にとって「正しいことを指摘している」つもりでも、聞く側からすると悪口にしか聞こえないこともあります。
飲み会で悪口が盛り上がる理由
人が悪口を言う理由を理解したところで、飲み会で悪口を言うとなぜ盛り上がってしまうのか考えてみます。
飲酒による心理的ブレーキの緩み
飲み会で悪口が出やすい理由の一つは、アルコールによって言ってはいけないことを止めるブレーキが緩んでしまうことです。酔いが進むと自制心が弱まり、普段なら理性で止めている本音や不満が出やすくなります。人前で言わない方が良いというのが分かっているにも関わらず、「上司のあの態度が気に入らない」「同僚が生意気で気に食わない」といった小さな不満を酔いによって口にしやすくなるのです。
会話のネタとしての手軽さ
飲み会では何を話すかじっくり考えるよりも、その場で共感を得やすい話題が優先されてしまいます。悪口は共通の知人や上司、職場の出来事などを題材にできるため、誰でもすぐに参加できる“手軽な会話ネタ”になりやすいのです。
仲間意識が高まる
悪口が盛り上がるのは、共通の敵をつくることで一体感を得やすいため。人は「同じ意見を共有できる仲間がいる」と感じたとき、心理的に距離が縮まりやすくなります。そのため、悪口はその場にいる人の結束を強める役割を果たすのです。
このような集団心理が飲み会での悪口を助長しているのでしょう。
タブーに触れるワクワク感
人には「○○してはいけない」という制限があると、どうしてもそれに触れたくなる心理が働きます。悪口もその一つで、普段の生活や職場では「人の陰口はよくない」とわかっていても、飲み会という非日常の場ではタブーに踏み込むことへのワクワク感が生まれやすいのです。
タブーとされていることに触れることが秘密の共有につながり、参加者同士の距離も縮まりやすくなります。
飲み会で悪口を言うデメリット
飲み会での悪口が盛り上がるとはいえ、そこには危険性も孕んでいることを忘れないようにしましょう。
自分の評価を下げてしまう
その場では盛り上がっても、悪口は誰かの耳に入る可能性があります。「あの人は裏でこんなことを言っている」と知られると、信用を失い自分の評価に悪影響を及ぼすことも。軽い冗談のつもりだったとしても、飲み会での内容を耳にした人から「信用できない人だ」と思われてダメージになることもあるのです。
グループの雰囲気が悪化することも
飲み会での悪口は盛り上がる話題として扱われがちですが、必ずしも全員が同じ温度感で受け止めるわけではありません。自分は冗談や軽い愚痴のつもりでも、相手によっては悪意のある発言だと感じ取られることもあります。
悪口で共感を得られなかった際には、裏目にでることもあると覚えておきましょう。
ネガティブな雰囲気に引きずられる
悪口は一時的に盛り上がりますが、場の空気を暗くする側面もあります。否定的な話題が続くと、参加者全体がネガティブな気分になり、雰囲気がどんよりしてしまうことが多いです。楽しいはずの場を台無しにするのは大きなデメリットです。
悪口が習慣化してしまう
飲み会での悪口は、その場だけと思っていても、繰り返すうちに癖になりやすいものです。気づかないうちに普段の会話でもネガティブな言葉が増え、周囲に「愚痴っぽい人」「すぐに文句を言う人」という印象を持たれてしまう危険性があります。
飲み会で悪口が始まったときの対処法
飲み会で悪口が始まったときに、盛り上がっている場の雰囲気をしらけさせることなく悪口に加担するリスクを回避する方法を紹介します。
聞き流して深入りしない
悪口が始まったときに一番無難なのは、相槌を打つ程度にとどめて深入りしないことです。強く同調すると自分も悪口を言っていたと見なされる可能性があり、逆に頭から否定すると場の空気を壊してしまう恐れがあります。
「そうなんだね」と軽く受け流すくらいがちょうどよい距離感です。
さりげなく話題を変える
悪口が続きそうだと感じたら、さりげなく別の話題に切り替えるのも有効です。「ところで最近〇〇って知ってる? 」とニュースや趣味の話に移すと、自然に空気を変えられます。直接「悪口はやめよう」と言うのではなく、場の流れをコントロールするイメージで対応するのが効果的です。
距離を取る
どうしても悪口が止まらない場合は、自分を守るためにその場を離れるのも大切です。トイレに行ったり、別の席の人と会話を始めたりして距離を取れば、巻き込まれるリスクを減らせます。無理に付き合うと、自分まで悪口の共犯者と見なされかねないため、一時的な退避行動をとりましょう。
信頼できる人にだけ相談する
飲み会の悪口で気分がモヤモヤしたら、後日、信頼できる友人や同僚に軽く話しておくのも一つの方法です。自分の中で抱え込むよりも気持ちを整理でき、次に似た状況があったときの対応も考えやすくなります。ただし、相談相手を増やしすぎると新たな悪口が発生する危険性もあるため、相手選びは慎重に行いましょう。
飲み会での悪口に振り回されず、上手に向き合おう
飲み会で悪口が盛り上がるのはよくあることですが、よく考えずにその会話に参加していると、自分の信用や評価を下げるリスクも伴ってしまいます。大切なのは悪口に流されず、聞き流したり話題を変えたりして自分を守るとともに、せっかくの飲み会の場の空気を悪くしないように努めること。
悪口に頼らずに前向きな話題で楽しく会話する工夫を心がけましょう。




