マイナビは9月18日、「派遣社員の意識・就労実態調査(2025年版)」の結果を発表した。調査は7月8日~16日、派遣社員として勤務する20〜59 歳の男女1,400名を対象にインターネットで行われた。

  • 派遣社員の満足度

    派遣社員の満足度

はじめに、派遣社員として働いていることに対する満足度を調査したところ、7割近くが「満足」「やや満足」(69.3%)と回答。理由を聞くと、「有給休暇や休日を取得しやすい」(33.0%)や「業務の責任が重くないから」(24.5%)が上位に。一方、「不満」と回答した人の理由としては、「賞与がない・少ない」(54.9%)や「給与が低い」(48.1%)が多くを占めた。

そこで、派遣社員の平均時給を調べたところ、前年から13円増加し、1,488円という結果に。理想の時給との差は前年から19円縮小したものの、現実と理想の報酬には依然として乖離が。派遣という働き方には、プライベートを重視しやすい点や、責任の範囲が明確で過度な負担を避けやすいといった利点がある一方で、賞与や給与など報酬面に関して不満を抱く人も一定数いることがわかった。

  • 前職の雇用形態と派遣社員を選んだ理由

    前職の雇用形態と派遣社員を選んだ理由

次に、前職の雇用形態を教えてもらったところ、4人に1人が「正社員」(24.3%)だったことが明らかに。なぜ「派遣社員」になることを選んだのか理由を聞くと、「責任が重くないから」(26.2%)や「すぐ仕事に就けるから」(23.5%)が上位に。

また、正社員と派遣社員のゆとりの差を聞くと、「経済的なゆとり」については「正社員」(73.3%)が高い一方で、「時間的なゆとり」や「精神的なゆとり」では「派遣社員」(時間的ゆとり55.9%、精神的ゆとり40.0%)の方が高く、雇用形態の選択においては、経済的な側面と、時間的・精神的なゆとりの側面を照らし合わせながら、それぞれの価値観や生活状況に応じた最適な判断がなされていることがうかがえた。

  • 今後希望する働き方

    今後希望する働き方

さらに、今後希望する働き方をたずねたところ、「派遣社員」として働くことを希望する割合は42.9%で、前年から5.3pt減少。一方、今後「正社員」を希望する「派遣社員」の割合は29.9%で、前年(26.6%)から3.3pt増加している。

今後「正社員」を希望する理由を聞くと、「賞与(ボーナス)が欲しいから」(69.9%)が最も高く、次いで「雇用が安定しているから」(57.7%)、「賃金が高いから」(48.3%)と続いた。

  • AIの進化によって仕事が減少することへの不安感

    AIの進化によって仕事が減少することへの不安感

次に、AIの進化によって仕事が減少することへの不安感を尋ねたところ、「派遣社員」の35.3%が「不安」「どちらかといえば不安」と回答。特に「テレオペ・テレマーケティング」(42.6%)や「オフィスワーク・事務」(42.0%)など定型業務が中心となる職種で不安感が高い。一方で、人間的な判断やケアが求められ、定型業務となりづらい「医療・介護・福祉・教育」(26.5%)では相対的に低く、職種によって不安の程度に差がみられた。

また、仕事の減少に不安を感じている「派遣社員」に、将来に向けてリスキリングを行っているかと聞いたところ、8割超が「行っていない」と回答。リスキリングしている人は19.8%にとどまり、不安を感じながらも具体的な行動をしている人は限られていることがわかった。