俳優の北村匠海が、テレビ朝日系ドラマ『ちょっとだけエスパー』(10月21日スタート 毎週火曜21:00~21:54)に出演することが16日、わかった。

テレビ朝日『ちょっとだけエスパー』

テレビ朝日『ちょっとだけエスパー』

同作は、ドラマ『アンナチュラル』(18)、『MIU404』(20)、『海に眠るダイヤモンド』(24)、『スロウトレイン』(25)などを手掛けた脚本家・野木亜紀子氏の完全オリジナル作。主人公・文太を演じる大泉洋は、今作でテレビ朝日の連続ドラマ初主演となり、野木氏も同局の連続ドラマで初めて脚本を手掛ける。

現在放送中の連続テレビ小説『あんぱん』で柳井嵩を演じている北村が、朝ドラ後初のドラマとして今作に出演することが決定。文太ら“ちょっとだけエスパー”たちに急接近する謎多き大学生・市松を演じる。

今作で大泉とドラマ初共演となる北村は「『水曜どうでしょう』が大好きで、どれだけあの日常感に救われたことか……。ある意味、大泉さんは僕を“ちょっとだけ”救ってくれた方」と語る。

撮影初日から「2人でいろんな話をして、おなかがよじれるほど笑いました。今では“オモロイおじさん”という印象です(笑)」と、早くも距離が縮まっていると明かした。

コメントは以下の通り。

北村匠海

――本作の出演オファーを受けた際の気持ちは?

『にじいろカルテ』『星降る夜に』でご一緒したプロデューサーの方からお話しをいただいて、すごく“らしいな”というところからスタートしました。そして僕がすごく大好きな役者・大泉さんが主演! 僕は『水曜どうでしょう』が大好きで、どれだけあの日常感に救われたことか……ある意味、大泉さんは僕を“ちょっとだけ”救ってくれた方なんです。年末の大型音楽番組で司会をなさった時に初めてお会いして「ファンです」とお伝えしたくらいなので、今回ドラマで再会できるという喜びが大きかったです。そして、連続テレビ小説『あんぱん』で1年間という長い撮影を終えた次の作品だったので、いい意味で肩の力を抜けるチームに参加したいなという気持ちもありました。

――脚本を読まれた感想をお聞かせください。

読み進めていくと、“SFバトルアクションもの”とも言える内容なんですが、そこにはずっと何か“普通じゃなさ”が漂っていて…。この作品を見た人が、ちょっとだけ平和な日常を感じられるのではないかと思える優しさや温かさがすごく詰まっている物語です。読んでいて面白いのはもちろんなんですが、すごく大きな船に乗ったような気持ちになりました。

――市松はどんなキャラクターですか?

まだ言えないことばかりなんですが……ある意味、本当に普通の大学生です(笑)。ただ、別の角度から見ると変すぎる! それが絶妙なキャラクターです。

このドラマは個性豊かな人たちが集まっているので、その中で市松というキャラクターには、ずっと“つかめない普通さ”があるといいなと思っています。ある意味で、作品を引き締める立場でもありながら、ずっと漂っているような役だとも思います。

――大ファンだとおっしゃっていた大泉さんとご一緒されていかがですか?

初日から2人でいろんな話をして、おなかがよじれるほど笑いました。今では“オモロイおじさん”という印象です(笑)。基本的には「(水曜)どうでしょう」の話をずっとしているんですが、たくさんお話をさせていただいて、楽しいスタートが切れました! クランクインの日、撮影に入る前に「市松役の北村匠海さんです!」と紹介された瞬間、大泉さんがジッと僕を見ていて、「これは試されているな……?」と感じました(笑)。何かを欲しているとはわかったんですが、すぐに応えることができなくて……のちほど「数カ月でものにします!」とお伝えしました(笑)。

――個性豊かなキャラクターがたくさん登場しますが、一番気になっているのは?

個性が爆発している桜介です。ディーンさん自身も個性と自分の世界をお持ちなんですが、それを押しつけるわけではなく、気づけばディーンさんの世界に勝手にお邪魔している感じなんですよね。前にドラマでご一緒したとき、急に「匠海くん、ちょっとミット打ちしようよ」と言われたんです。そしたら車からミットとグローブが出てきて、本番が始まる直前まで汗をかかされました(笑)。今回、そんなディーンさんがさらに個性を増幅させたようなキャラクターで…すごく面白いと思います。

――“ジャパニーズ・ヒーロードラマ”にちなみ、北村さんにとってヒーローといえる存在は?

僕はいろんなジャンルがありますが、各ジャンルにヒーローがいます。いろんなヒーローが増えすぎて絞りきれないんですが、始まりはジョン・レノンさんだった気がします。曲ももちろんなんですが、“存在”としてずっと憧れていました。そしてOasisさん、RADWIMPSさん、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTさん、チバユウスケさん……僕には音楽のヒーローがいっぱいいます。役者だと僕、チャウ・シンチーさんが好きで、一番数を重ねて見た映画が『少林サッカー』(01)なんです。なぜか回数で言うとダントツで見ていますね。

――もしエスパーになれるとしたら、どんな能力がほしいですか?

完璧な火加減を手に入れることができるエスパーがいいです。料理するときにミリも違わない、これがベストだという火加減を常に叩き出せるエスパー。僕は普段、結構料理をするんですが、成功もあれば失敗もある。失敗もまた良しなんですが、できれば火加減だけは間違えたくないんですよね。

――最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

作品が始まる前に制作チームからいただいた言葉なのですが、“世の中のヒーローは強すぎる”。でもこのドラマに出てくるのは、ちょっとだけのエスパー。見てくださる皆さんの日常がちょっとだけ平和になればいいなという思いを込めて、楽しみながらこのドラマをお届けしたいと思います。

僕が演じる市松は謎の多い人物ではありますが、これから先、この世界と携わって日々を重ねていくことがすごく楽しみです。温かく、見応えがあって“漠然とこれを見られている僕らって平和なのかもしれない”と感じることができるドラマなのかなと思います。ぜひとも皆さん、楽しみに待っていてください。

【編集部MEMO】
主人公・文太(大泉)は、会社をクビになったどん底サラリーマン。妻と離婚し、財産分与と慰謝料で貯金は底をつき、ネットカフェを泊まり歩く日々。そんなある日、文太はとある会社の最終面接に合格、社長から「君には今日から、ちょっとだけエスパーになって、世界を救ってもらいます」と思わぬ言葉をかけられる。与えられた社宅で見知らぬ女性と夫婦として暮らすことになった文太の仕事は、“世界を救う”こと。しかし、そこには「人を愛してはならない」という不可解なルールがあり……