「うざい」と感じるほど承認欲求が強い友人や同僚に悩まされているという人も多いでしょう。そこで今回は、承認欲求が強い人の特徴や強くなってしまう原因を解説しながら、上手な付き合い方について紹介します。
承認欲求が強い人の特徴
承認欲求が強い人には、いくつか共通する特徴があります。その特徴を理解することで、相手の行動パターンを把握し、適切に対応するヒントを得られるでしょう。
自分の話ばかりする
会話において常に自分の話を中心に進めたがるのは、承認欲求が強い人の特徴のひとつです。たとえば、誰かが話している最中に「それ、私も同じことがあってさ~」とすぐに自分の体験談にすり替えたり、話の途中で割り込んで、自分の意見を主張したりすることもあります。
他人と比較して優位に立ちたがる
承認欲求が強い人は、自分が他人よりも優れていると感じることで、満足感を得ようとする傾向があります。そのため、何かにつけて人と比較し、「自分が上である」ことをアピールするのです。たとえば、仕事の成績や学歴、収入、外見、趣味などを比較して、「自分のほうがすごい」ということを示そうとします。また、自分より優れている人を見つけると、対抗意識を燃やしたり、相手を批判したりすることも少なくありません。
SNSでの「いいね」やコメントを過剰に気にする
今やSNSは自己表現のツールとして欠かせないものになっています。しかし、承認欲求が強い人にとっては、SNSが自己評価の基準になってしまうことも。投稿した写真や文章に対する「いいね」やコメントの数を頻繁にチェックし、反応が少ないと過度に落ち込むなどSNS上の評価に一喜一憂する姿が見られます。また、自分が「いいね」をした相手からの「いいね返し」がないと不満を感じることもあるでしょう。
批判や否定されることに極端に弱い
承認欲求が強い人は、他者から認められることを最優先にしているため、批判や否定的な意見に対して非常に敏感です。少しでも自分の考えを否定されると、ひどく落ち込んだり、怒り出したりすることもあります。また、指摘を受けると必要以上に言い訳をしたり、「自分は悪くない」と主張したりすることもあるでしょう。
どうして承認欲求が強くなってしまうのか
承認欲求が強くなる背景には、さまざまな要因が関係しています。それを理解することも、上手く付き合っていく上で大切です。
幼少期の家庭環境の影響
幼少期の家庭環境は、人の性格や価値観に大きな影響を与えるものです。子どものころに「親の要求に応えることが愛される条件」だった場合、大人になってもその傾向が強く残ることがあります。たとえば、親が子どもを褒める際に「良い成績を取ったときだけ褒める」「他の子と比べて優れているときだけ認める」といった条件付きの愛情を示していた場合、その子どもは「他人に認められなければ自分には価値がない」と思い込むようになり、承認欲求が強くなってしまうでしょう。
逆に「まったく褒めてもらえなかった」「親から認めてもらえなかった」という経験を持つ人も、承認欲求が強くなる場合があります。幼少期に十分な承認を得られなかったことで、大人になってからその不足を補おうとし、他者からの評価に強く依存してしまうのです。
成功体験や評価への依存
過去の成功体験が多くある人の中には、その成功は「他者からの評価によるもの」であると考える人もいます。たとえば、学生時代に学業やスポーツで優秀な成績を収め、周囲から称賛され続けた経験があると、「認められることで自分の価値が決まる」と思い込むようになってしまうのです。
こうした人は、大人になっても「周囲からの評価を得ること」が目的になりやすく、承認欲求が強くなりがちです。仕事やプライベートでも「褒められる」「評価される」ことを最優先に考え、それが得られないと不安や焦りを感じる場合があります。
SNSやデジタル社会の影響
近年、SNSの普及によって「他人からの評価を可視化できる時代」になりました。かつては、自分が他者からどれだけ好かれているか、どれだけ認められているかを知るのは難しいものでしたが、今は「フォロワー数」「いいねの数」「コメントの数」などによって、リアルタイムで見えるようになっています。
このような環境では、承認欲求が強くなってしまう人が生まれやすいといえるでしょう。特に、SNSをよく利用する人は「いいねの数=自分の価値」と考えがちです。SNS上での評価を意識した行動ばかりとるようになり、周囲に不快感を与えることも少なくありません。
自己肯定感の低さと不安感
承認欲求が強い人の多くは、自己肯定感が低い傾向にあります。自己肯定感とは、「自分はそのままで価値がある」と思える感覚のことですが、この感覚が弱いと、「他人に認められないと価値がない」と考えてしまいます。
また、承認欲求が強い人は、不安を感じやすいという特徴もあります。他人に認められなかったとき、「嫌われたのではないか」「もう価値がないのではないか」と極端に考えてしまい、必要以上に落ち込むのです。この不安感がさらなる承認欲求を生み出し、より強く評価を求める行動へとつながってしまいます。
うざいと感じるほど承認欲求が強い人との上手な付き合い方
承認欲求が強い人と関わると、相手の言動に「うざい」と感じることが多くなります。しかし、こうした人と対立するのは得策ではありません。上手く付き合っていく方法を知っておくことが大切です。
過度に期待に応えすぎない
承認欲求が強い人は、周囲の人からの承認を求め続ける傾向があります。この期待に応え続けていると、どんどん要求がエスカレートし、こちらが疲れてしまうでしょう。そのため、「適度に褒める」「時には軽く流す」といったバランスを意識することが大切です。
たとえば、相手が「これすごくない?」と自慢げに話しかけてきたとき、毎回大げさに褒めるのではなく、「うん、いいね」と軽く相づちを打つ程度にとどめてみましょう。また、「相手の期待に応えなければ」という義務感を捨てることも大切。無理をして相手の欲求を満たそうとすると、自分自身のストレスが増えるだけなので、適度な対応を心掛けましょう。
適度な距離感を保つ
承認欲求が強い人と適度な距離を保つことは、精神的な負担を軽減するうえで重要です。特に、職場や友人関係などで頻繁に接する相手の場合、距離感を上手く調整しないと、相手の言動に振り回されてしまいます。
たとえば、SNSの「いいね」やコメントを強要された場合、適度にスルーすることもひとつの方法です。すべての投稿に反応しようとすると、次第にストレスがたまっていきます。また、対面で話すときも、相手が自分の話ばかりするタイプであれば、話を聞く時間を意識的にコントロールし、「今日はこれくらいで」と切り上げることも大切です。
相手の良い面を認める
承認欲求が強い人にも、良い面はたくさんあります。たとえば、社交的であったり、努力家であったりすることが多く、ポジティブな影響を与えてくれることもあるでしょう。
そんな相手の良い部分を見つけて、そこについては認める、という意識を持つとストレスを感じにくくなるはずです。特に、仲よしグループ内にいる友人や、同じ部署の同僚など、関わりを避けるのが難しい相手の場合は実践してみてください。
無理に対抗せず流すスキルを身につける
承認欲求が強い人は他人と比較したり、自分をアピールしたりすることが多いため、ついこちらも対抗したくなるでしょう。しかし、真正面から対抗すると、相手はさらに強く自己主張をしようとして、不毛な対立が生まれることがあります。
たとえば、相手が「この前、部長に褒められてさ~。やっぱり努力してる人は認められるよね」とアピールしてきたとします。このとき、「私もこの前褒められたよ」と返してしまうと、相手はさらに対抗してくるかもしれません。こういうときは、「そうなんだ、よかったね」と軽く受け流し、無駄な争いを避けるのが賢明です。
「承認の与え方」を工夫する
承認欲求が強い人には、適切な形で承認を与えることが効果的です。たとえば、相手が仕事で成果を出した場合、「すごいね!」と単に褒めるのではなく、「あの案件、しっかり準備してたもんね」と具体的な部分を認めることで、相手は満足しやすくなります。認め方を工夫することで、過度な承認欲求を防ぐことができるでしょう。
承認欲求が強い人に振り回されずに!
過度に相手の期待に応えすぎると、どんどん要求がエスカレートし、こちらが疲れてしまいます。適度な距離感を保ち、相手の承認欲求を満たしつつ冷静に対応すれば、こちらのストレスを最小限に抑えることができるはずです。
最終的に大切なのは、自分のペースを守ること。承認欲求が強い人に振り回されず、上手に付き合っていきましょう。



