いつも通りの体調のはずが、突然、胃に痛みが……でも仕事は溜まっているし遊びの予定もあったりして、休んでなんかいられない!

そんな時に頼れるのが市販薬。でもどんな薬を選んだら効果的!? 薬局で悩むあなたのために、おすすめの胃腸薬をセレクトした。

■ストレスや食生活で起こる胃痛

みぞおちのあたりが痛む「胃痛」。その原因はさまざまだが、よくあるのが食事の影響だ。過剰な胃酸分泌が引き起こされて胃粘膜を傷つけたり、飲食物自体が直接胃粘膜を傷つけたりした結果、胃痛につながる。辛い物やカフェイン飲料といった刺激物や、脂が多い食べ物、暴飲暴食は要注意だ。

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一方、飲食物に思い当たることがないのに一時的な胃痛に突然襲われた場合は、ストレスの影響も考えられる。

胃の中には、胃酸やペプシンというたんぱく質分解酵素がある。元気な時には胃の粘液がこれらから胃を守り、胃粘膜にできた傷の修復を促している。ところが自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位になると、粘液が減って胃が傷つきやすくなってしまうのだ。さらに、胃の動き(蠕動運動)がうまくいかなくなって食べ物が長時間にわたって留まり、胃の不調を起こしやすくなることも。

このように、胃痛を考える上でキーワードとなる「胃酸」「胃粘膜」「胃の動き」。これらのトラブルを整えるられるよう、胃腸薬を選ぶ必要がある。

<ストレスや食事以外の原因も>

なお、胃痛を引き起こす要因はストレスや食事だけではない。例えば、薬や喫煙・飲酒、ピロリ菌などが原因となる胃炎。そのほかにも、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃食道逆流症、機能性ディスペプシア、虫垂炎などによって胃痛が引き起こされることもある。また、胃がんなどで胃痛を繰り返すことも。そうなったら市販薬によるセルフケアではなく受診の必要があるので、「胃痛には病気が隠れている可能性がある」ことを覚えておこう。

■薬局で買える胃腸薬<6選>

胃痛に困ったとき、効果が期待できる薬剤をいくつか紹介する。最後にある注意事項も読んだ上で参考にしてほしい。

▼H2ブロッカーで人気>>ガスター10 S錠 6錠(第一三共ヘルスケア)

  • 第1類医薬品「ガスター10 S錠」(第一三共ヘルスケア)

    第1類医薬品「ガスター10 S錠」(第一三共ヘルスケア)

胃酸の過剰な分泌をコントロールする「H2ブロッカー」の胃腸薬。荒れた胃粘膜の修復も促す。小粒の糖衣錠で飲み込みやすい「ガスター10」、スッと溶ける「ガスター10 散剤」もあるが、「ガスター10 S錠」は口の中に入れるだけで溶けるので、外出先など水なしで飲みたいときにありがたい。胃もたれや胸やけ、むかつきにも。

▼医療用と同じ成分を配合>>タケプロンs(アリナミン製薬)

  • 要指導医薬品「タケプロンs」(アリナミン製薬)

    要指導医薬品「タケプロンs」(アリナミン製薬)

胃酸の分泌を抑えてくれる「PPI(プロトンポンプ阻害薬)」。これまで医療用だけに含まれていた成分で、市販薬で初めて配合。食前・食後などを気にせず、水なしでも飲めるのも便利だ。胃痛だけでなく、胸やけや胃もたれがあるときにも。

▼胃の働きを調律!>>タナベ胃腸薬<調律>(田辺三菱製薬)

  • 第2類医薬品「タナベ胃腸薬<調律>」(田辺三菱製薬)

    第2類医薬品「タナベ胃腸薬」(田辺三菱製薬)

胃の内側だけはなく外側からもアプローチする本薬。消化を助け、胃酸と粘膜の炎症を抑える成分のほか、胃の動きを調整する成分を配合している。ストレスや生活リズムの乱れ、加齢などによる胃痛や不調に悩むときに。

▼スッキリしない胃に>>パンシロンG(ロート製薬)

  • 第2類医薬品「パンシロンG」(ロート製薬)

    第2類医薬品「パンシロンG」(ロート製薬)

胃酸の分泌が多すぎて胃痛が起こったときはもちろん、消化力が落ちて胃がスッキリしないときに分解酵素が力を発揮してくれる。また、胃の働きを回復させ、胃粘膜の修復する成分も配合されている。

▼3歳から服用可能>>第一三共胃腸薬細粒s(第一三共ヘルスケア)

  • 第2類医薬品「第一三共胃腸薬細粒s」(第一三共ヘルスケア)

    第2類医薬品「第一三共胃腸薬細粒s」(第一三共ヘルスケア)

2つの消化酵素「リパーゼAP12」と「タカヂアスターゼN1」配合で消化機能を改善。弱った胃の働きも、6種類の健胃成分が落ち着けてくれる。胃粘膜修復、胃酸中和成分も。ナトリウムが含まれていないのも特徴のひとつだ。3歳から使用できる。

▼2種の漢方エキスが効果を発揮>>大正漢方胃腸薬<微粒>(大正製薬)

  • 第2類医薬品「大正漢方胃腸薬<微粒>」(大正製薬)

    第2類医薬品「大正漢方胃腸薬」(大正製薬)

胃を適度に動かし本来の胃の働きに戻す成分と、胃の緊張をほぐす成分、2つのエキスを独自処方。漢方薬には飲みにくいものもあるが、これは口の中で溶けて飲みやすい。胃痛や胃もたれ、胃の不快感、食欲不振などにも効果が期待できる漢方の胃腸薬だ。

■市販の胃薬を使用する場合の注意点

胃痛の際に市販薬を安全で効果的に使うために、次の注意事項は必ず守ろう。

・服用前に必ず添付されている文書をよく読み、用法・用量を守って服用をすること。
・痛みが続いたり繰り返したりする場合は、必ず医療機関を受診すること。
・すでに使用している薬剤がある場合は、まずはかかりつけの医師や薬局の薬剤師に相談をすること。
・妊娠中や授乳中の女性、子ども、シニア世代が服用する場合は、かかりつけの医師や薬局の薬剤師に相談して胃薬を選ぶこと。
・子どもに服用させる場合には、保護者による指導監督の上で服用をすること。

体調に合ったセルフケアで元気を取り戻して、充実した毎日を送ろう!