フジテレビ系ドラマ『明日はもっと、いい日になる』(毎週月曜21:00~ ※これまでの全話はFODで配信中)の第6話が、11日に放送された。

海沿いのある街の児童相談所を舞台に、そこに出向を命じられた所轄の刑事・夏井翼(福原遥)をはじめとした個性的な面々たちが、子供たちの純粋な思いに胸を打たれ、その親までも救っていく姿を温かく描く、ハートフルヒューマンドラマだ。

  • 林遣都 (C)フジテレビ

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【第6話あらすじ】身柄付き通告で児相に来た子ども

夏井翼(福原遥)と蔵田総介(林遣都)が当直だった夜、浦ヶ崎署の猪俣健一(佐々木道成)から、身柄付き通告を頼みたい、との連絡が入る。近隣の小学校から、そこの児童ではない男の子(谷利春瑠)が忍び込んだという通報があったというのだ。その男の子の名前は一ノ瀬愁だとわかるが、両親のことや自宅の住所を尋ねても何も言わない。

翌朝、別の市から愁に関する情報が1件送られてくる。蜂村太一(風間俊介)は、該当するマンションを訪ねたが、留守だった。近所の人の話では、半年ほど前には母親と男の子が暮らしていたという――。

居所不明児童が抱えていた本当の問題とは

児相で引き取ったのは居所不明児童だった。居所不明児童とは経済的な理由やDVからの避難など様々な理由でどこに住んでいるか分からなくなってしまった児童で、行政の記録からも消えてしまっているため、対応が難しいという。

愁の母・リン(フォンチー)はベトナム人で、住民票異動や学校入学の手続きを、やらなくてはいけないとわかっていても、日本語が満足に理解できない。やり方もわからないし、離婚してその費用もない。周りに相談できる友達や頼れる人もいなかった。児相が抱える問題以前に、シングルマザーで外国籍を持つ居住者が、現代社会で生きていくことの難しい問題が浮き彫りになる。

それでも南野(柳葉敏郎)が言うように、親が社会とのつながりを絶ってしまったら、子どもも社会とつながれなくなってしまう。大人の事情はあくまでも大人のことで子どもには関係ない。「大好きな母親と一緒にいたい」一心で母の手伝いをする。「学校に行きたい」と小学校に忍び込み、見るものすべてに興味を抱く。子どもなら当たり前の願いなのに…大人が「つながり」を絶ってしまったことでかなわなくなってしまうとは、切ない。

今回は児相の範疇(はんちゅう)を超えていると頭を抱える一同。「街を守る」行政と、「子どもたちの未来と笑顔を守る」児相。お互い立場や守るべきものも違う。成す術(すべ)がないのか…とヤキモキさせられる。同じように感じていたであろう児相職員が、翼の言葉で一つになり、子どもたちも巻き込んでの連係プレーには結束力の強さを感じた。そして彼らの思いと、母子が純粋に再会を喜ぶシーンには行政も心が動いたようで…胸がスッとした。

今後も目が離せない蔵田の言動

今話で気になったのが蔵田の言動だ。これまで回を追うごとに、蔵田の児相の職員としての姿が出来上がった過程が少しずつ分かってきた。「親子を再統合するのは簡単ではない」という言葉にもかつての苦々しい経験が感じ取れる。

美味しそうにカレーライスを食べる愁の姿に、かつて自分が見た子どもの姿を重ね合わせてしまう蔵田。それが故にか、翼の提案を幼稚な手法と言いながらも、汗だくになって走り回る。リンと愁の再会を一番望んでいたのは、実は蔵田だったのかもしれないと感じた。なぜなら、つかの間の再会の後の涙がとても印象的だったから。かつては家族に「入れ込んだ」蔵田。当時のその家族の行方と、親子の再会が確信できるまで、蔵田の葛藤はまだまだ続くのだろう…。

今回また登場した翼の「絵」。この絵に対する蔵田とのやり取りが、実は日本語があまり理解できないリンの心を解きほぐした。毎回見られる2人のぎこちない中での小競り合いも、回を追うごとに楽しみに。さらに、翼がさりげなく聞こうとした「蔵田が児童福祉士になった理由」も気になる。

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