音楽は私たちの日常に寄り添う存在で、その背後には知られざる楽しい事実がたくさん隠れています。音楽の歴史や様々なスタイル、楽器の面白い特徴など、ちょっとした知識を知ることで、音楽をもっと楽しむことができます。
夏こそ満たしたい“大人の知識欲”シリーズ。今回は『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑』(KADOKAWA)より楽譜の話をお届けします。
■世界最古の楽譜はお墓に彫られていた!?
楽譜が存在しなかった頃、音楽は口伝えでしか残すことができませんでした。歌を書き記して残そうとした楽譜として、現在残っている一番古いものは、トルコの都市近郊で発掘された「セイキロスの墓碑銘」と呼ばれるものです。ギリシャ語で書かれた歌詞と音の長さ、高さを示す記号が記されています。
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inharecherche “2. Stèle portant l’inscription de Seikilos.jpg” CC 表示 2.0 Lennart Larsen, Nationalmuseets fotograf “Seikilos2.tif” CC 表示-継承 3.0
中世のヨーロッパでは、教会で歌うグレゴリオ聖歌を伝えるために、ネウマ譜というものが使われていました。初期は歌詞の上に、音の上がり下がりを記入しただけのものでしたが、11世紀になると4本の譜線を使って音の高さや長さを示すようになりました。
今のような五線譜の形が整ってきたのは17世紀に入ってから。この頃になると音符の形も現在に近いものになり、様々な音楽が楽譜に記されるようになりました。 五線譜以外にも、ギターなどで使われるタブ譜や邦楽器の縦譜、三味線の数字譜など、楽器の特性に合わせた楽譜もあります。
<楽譜豆知識>
バッハは楽譜の中に自分の名前「BACH」をドイツ音名(シb-ラ-ド-シ)で入れたり、宗教曲の中に十字架の形に見える音型を忍ばせるなど、楽譜の中に暗号やメッセージを組み込むことを好んでいました。

