ここ数年の記録的な暑さの影響から、熱中症対策として子どもたちの“外遊びの減少”が顕著となっている。しかし、キリンホールディングスによると、子どもの室内化は感染症のリスクを高めることにもなり、一層の免疫ケアが重要になるという。
暑さ対策の「外遊びの減少」が、感染症リスクに
全国各地で猛暑日の連続日数記録を更新するほど暑かった昨年と同等以上に、今年の夏も注意が必要だ。気象庁によると、2025年の夏は日本上空が暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が高くなる発表されている。また、月ごとの平均気温でみた際にも、全国的に例年より高い見込みといわれている。
ここ数年は記録的な暑さや熱中症の患者数が増加しており、子どもたちの屋外での活動には慎重にならざるを得ない状況に。子どもは大人と比較し、体重に比べて体表面積が広い分、外気温の影響などを受けやすく、かつ発汗・体温調整機能が十分でないため体温が上がりやすい傾向に。また、大人と比べて背が低いため、照り返しによる輻射熱の影響も受けやすいと言われており、暑さや熱中症対策には細心の注意を払う必要がある。
子どもが活動する現場では、一定の気温を超えた場合、園庭での外遊びや、屋外でのプールの授業・営業を取りやめる動きが全国的に出てきている。しかし、熱中症予防のために冷房のある室内で過ごすことは良い一方で、窓・扉をしめて換気が不十分な室内で複数の子どもたちが過ごすことは感染症リスクでもあるという。
一般的に、高温環境は「熱ストレス」をもたらして、それによって身体に炎症がおきて免疫が下がってしまうと言われている。また、脱水症状に陥ることで、免疫細胞が体内のリンパ系を移動できなくなってしまったり、免疫に必須なビタミン・ミネラルの吸収が落ちたりと、体内の水分が不足していることが免疫を下げてしまうことに。以上のことから、酷暑が見込まれる夏こそ、より一層、子どもの免疫を意識することが重要なのだという。
“獲得免疫の未熟”によって、感染症が増加傾向に
例年7月~9月ごろにかけて子供を中心に感染が広がるヘルパンギーナや手足口病は、新型コロナウイルス感染症が流行した2020年以降、例年と比べて発生が減少していたが、社会活動の再活発化に伴い、近年都内でも報告数の拡大傾向が見られている。
東京都健康安全研究センターが発表した、過去5年のヘルパンギーナと手足口病の感染者数グラフを見ると、明確に2022年以降各感染症の感染者数が増えていることがわかる。これらは衛生観念の高いコロナ禍を経て、子どもの“獲得免疫“が未熟であるために発生しているとも言えるという。

