大分県が主催する県内移住希望者向けのイベント「大分ライフでウェルビーイングがアガル!」が7月26日、東京都・有楽町の東京交通会館にて開催された。

同イベントは2025年最大規模となる大分県移住推進イベントで、自治体担当者や就職・転職支援、起業サポートなどの担当者が集まって来場者と交流するほか、実際に大分で活躍している方々を招いたトークセッションなどが行われた。

  • 7月26日に開催された「大分ライフでウェルビーイングがアガル!」の様子

大分には大自然やおいしい食材などの魅力が詰まっている!

同イベントではまず、大分県のほかに大分市や別府市、佐伯市、臼杵市、竹田市、杵築市、由布市、日出町の担当者が自治体の特徴や魅力をスライドなどでアピールした。

  • 自治体の担当者がそれぞれの市や町の魅力をアピール

大分県は「県内18市町村ならではの個性あるご当地グルメが楽しめますし、豊富な泉質の温泉がある暮らしが魅力」とし、移住支援の相談会も都内2カ所で毎月行っているという。

各市町の担当者は

  • ご当地グルメなどの食べ物
  • 温泉での癒やしがある暮らし
  • 釣りなどのアクティビティが楽しめる海や川の資源の豊富さ

など、ウェルビーイングを軸にさまざまな角度から魅力をアピール。大分空港から羽田空港まではおよそ1時間30分のフライトのため、空港へのアクセスさえよければ、午前中に大分を出発してお昼前には東京に到着できるアクセス面の利便性もあるという。

自治体担当者のほか、就職や転職、企業、就農などを支援する担当者からもさまざまな発信が行われた。介護スキルアップや外国人向けの移住相談窓口もあり、移住にまつわるさまざまな悩みや相談も受けつけているとした。

大分にゆかりのあるゲストによるトークセッション

続いて、大分にゆかりのあるゲスト3名を迎えてのトークセッションが行われた。

登壇したのは、2023年に大分県にリターンしてSNSメディア「オオイタケン」の運営も行っているBedelight代表取締役CEOの山本翔人さん、日本の魅力を世界に発信する海外マーケティング事業などを展開するMediaBrain CEOの西谷袈音さん、九州6県で展開するオンラインコミュニティ「ママ集まれ!」運営など、母親・女性支援活動を行っているco-e connect代表のもとむろあさみさん。

  • ファシリテーターを務めたアナウンサーの成尾佳代さん

ファシリテーターは大分出身のアナウンサーで、Jリーグ公式映像インタビュアーなどでも活躍する成尾佳代さんが務めた。

大分から渡米し、起業後に大分へリターン

西谷さんは、中学まで大分市で育ち、高校からは海外へ。アメリカの大学へと進み、海外マーケティングや貿易の事業を行う会社を起業し、昨年大分にリターンしたという。

  • MediaBrain CEOの西谷袈音さん

「仕事では海外のお客さまとのやりとりが多いですし、リモートで働かれている方が増えているので、大分にリターンしたことによる障害はなかったです。時々、東京に行ったりとか、海外に行ったりとかもしていますし、オンラインと対面のハイブリッドで仕事をしています」と、大分へ移住後も順調に仕事を進められていると話した。

また「朝、起きたら庭で犬と遊ぶなどのゆっくりした時間があってゆとりができた。そういうゆとりがあることで、自分にとって本質的な、大事なことだけを実現できるような環境になっていると思います」と、大分ならではのゆとりある暮らしが、仕事にもよい影響となっていると実感しているという。

進学で上京するも、地元が水に合うと考え大分で企業

山本さんは、高校まで別府市で暮らし、進学のため東京へ。進学前は「地元には何もない」と思っていたが、東京で暮らしてみると地元の視点の方が自分に合うと感じて、現在は別府に戻り、SNSを活用した発信を行っている。

  • Bedelight代表取締役CEOの山本翔人さん

「東京だとSNS発信を仕事とする企業などはたくさんありますが、大分だとまだあまり入ってきていないので、そういう意味ではすごく(起業や仕事は)やりやすかった」と、大分ではブルーオーシャンの事業だからこそやりやすいとコメント。

周囲からのサポートにも感謝しているそうで「すごく親身にサポートしてくださいましたし、若者を応援したいという気持ちで支援してくださいました。(起業などが)成立しやすいんじゃないかと思いますね」と感じていると話していた。

大自然と人の輪に恵まれ、「1人じゃない子育て」を実感

3児の母であるもとむろあさみさんは、起業家としてママをサポートする事業を展開しながら、大分での子育てにも奮闘しているそう。「本当にびっくりされると思うんですけど、スーパーのお魚もとても安いんですよ。なのにすごく美味しいんです。そういうところは主婦の方にはちょっと嬉しいところなんじゃないでしょうか」と、ママ目線で大分での暮らしの喜びを語る。

  • オンラインコミュニティ「ママ集まれ!」の運営などを手掛けるもとむろあさみさん

「やっぱり地域とのつながりがあることで、1人じゃない子育てができる。私はお地蔵さんのお世話がある地域に住んでいるんですけど、そういうところで交流があって(同世代だけじゃなく)いろんな人と関わって暮らしていける。そういう心の豊かさはありますね」と、ママコミュニティからの声も含めて、孤独にならない子育てができると話した。

「ちょっとお出かけすれば、海も山も川もあって、子どもたちが遊ぶことができる場所もたくさん。大分にも実は温泉が無い町があるんですが、そこは『サウナのまち』としてPRしていて、サウナの後にきれいな水の自然な川に飛びこめるんです。私も大好きな場所ですね」と、家族で楽しく過ごせる大自然も大分の魅力だと話していた。

  • トークセッション終了後も3人は会場に残り、交流会の場で来場者との意見交換や相談などを受けつけていた

トークセッション後の交流会では、各自治体や窓口の担当者のところに来場者が足を運び、具体的にどんな仕事があるのかはもちろん、実際に住んでいる人だからこそ知っていることや、担当者にも移住で大分に来た人もおり、移住者だからこそ話せる実感を伴った話など、時間いっぱいまで活発な話が各所で展開されていた。

なお、8月24日には同じく大分への移住に関するイベント「Fun! Fan! OITA 大分県移住セミナー&交流会」が同じ東京交通会館で開催される。移住とまではいかなくても、大分県の食や文化に興味がある人は一度足を運んでみてはいかがだろうか。