パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は7月7日、「転職市場予測2025下半期」を公開した。

  • 転職市場予測

今回、取り上げた15分野のうち11分野で求人が「増加」または「好調を維持」と予測。

「求人増加(7分野)」と予測しているのは、営業、人事、経理、法務、企画・マーケティング、化学・素材、食品。「好調を維持(4分野)」は、IT・通信、メディカル、不動産・建設、販売・サービス。「横ばい(3分野)」は金融、事務・アシスタント、クリエイティブ。

多くの分野で求人が増加・好調を維持すると考えられる背景として、同社では「2040年問題」を見据えた採用強化を挙げている。1971~74年頃に生まれた団塊ジュニア世代が定年退職を迎えることによって労働力不足が深刻化する「2040年問題」に備え、将来のマネジメント層候補や、即戦力となる専門人材の採用を強化する傾向にある。AIやDX、グローバル事業を推進できる人材ニーズも増えている。

一方、2025年上半期で「求人増加」の予測をしていた電気・機械の分野では、米国の関税政策への懸念や為替レートなどの先行き不透明感から「減る、または横ばい」へと予測が難しい状況となった。採用枠の抑制や採用自体を中止するなど、中途採用計画に影響を及ぼす可能性もあるため今後も注視が必要とのこと。