
スタッド・ランスに所属する日本代表MF中村敬斗がサッカーキングの単独インタビューに応じ、2024ー25シーズンの戦いを振り返った。
2023年夏にスタッド・ランスに加入し、ヨーロッパ5大リーグのリーグ・アンに挑戦した中村。加入2年目となった2024ー25シーズンは、リーグ・アンで32試合に出場し11ゴール2アシストを記録。34試合中31試合に先発するなどレギュラーとしてプレーした中で、シーズン2桁ゴールも達成。しかし、チームは苦しみ続けた結果、プレーオフで敗れてリーグ・ドゥ(フランス2部)降格が決定してしまった。
一方で、日本代表としてもプレーし、自身初となるワールドカップ(W杯)アジア予選も経験。10試合に出場し2ゴール1アシストを記録するなど、シーズンを通して結果を残し続けた1年となった。
取材・文・写真=菅野剛史
ーー2024-25シーズンが終わり、スタッド・ランスは最終的に降格という結果となってしまいました。シーズンを振り返ってください。
チームとして降格してしまったことが本当に何よりも残念ですし、ファン・サポーターには申し訳ない気持ちです。個人としては、目標としていた2桁ゴールは取れたので、そこは良かったと思います。
ーーフランスでは2年目のシーズンとなりました。個人のパフォーマンスとしては手応えもあったと思いますが?
1年目で出た課題だったり、フランスリーグにアダプトするというところに1年目を使ったので、それを2年目では結果として示さなければいけないと感じていました。結果として出たことは良かったと思います。
ーーチームとしてはシーズン中にリーグ戦で15戦未勝利を記録するなど、とても苦しい時期も過ごしたと思います。1年目とはまた違った苦しみを味わったシーズンだったと思います。
冬にセンターバックとボランチの主力選手が移籍してしまって、そこからチームとして崩れてしまった部分はあります。かなり長い期間勝てなかったので苦しかったですが、ずっとスタメンで使ってもらえていたので責任は感じていましたし、どこかで絶対勝たなければいけないと思っていた中で、マルセイユ戦で勝てました。
その後はちょっとずつ勝っていましたが、最後に3連敗してしまってプレーオフに回ることとなり、そこでも負けて降格ということになりました。本当に残念で仕方ないです。
ーーチームでは苦しみを味わっている中で、日本代表としてワールドカップアジア最終予選も並行して戦ったシーズンでした。初めての経験だったと思いますが振り返っていかがですか?
最終予選は僕個人としては、得点やアシストなど目に見える結果を残せたわけではないですが、本当に日本代表のみんなが上手く、そして強く一致団結できたことが最速でW杯出場を決めることに繋がったと思います。
ーー日本代表としてはシステムの変化もあった中で、ポジションもウイングからウイングバックやシャドーでの起用が増えました。そういった中での手応え、課題感はありますか?
ウイングバックは所属チームではやりませんが、やっぱりどこのポジションでも戦えるということは選手として凄く大事なことです。任せられたポジションで全力を尽くすということだけに集中しています。
ーー変化や競争がある中で、W杯本大会まで残り1年となっています。ここからの1年間はどういったシーズンにしていきたいですか?
ワールドカップイヤーなので、まずは試合に出続けることが大事で、その上で結果も大事だと思います。ここから生き残りをかけてサバイバルが始まると思いますが、必ずW杯に出る。僕の夢でもあるので、選ばれるように頑張る。選ばれたら、(試合に)出て活躍して、チームとして優勝を目指しているので、向上心を持っていきたいです。
ーーヨーロッパに挑戦してから来季は7シーズン目を迎えます。生活面を含めて、ご自身の中で大きく変化したことなどはありますか?
最初の方は言語だったり、生活環境に慣れるということ。ヨーロッパで生活していくというのは日本で生活するものとは全然違うので、少し時間がかかった気がします。1回気持ちが落ちたりしたこともありましたが、諦めずに這い上がって来れたということは自信にもなっているので、そういった浮き沈みがありながらも頑張ってやってこれたことは良かったと思っています。
ーーその間に日本代表のチームメイトもヨーロッパで多くプレーする中で、オフには一緒に時間を過ごしたりもしているかと思います。
時間が合うときにご飯に行ったり、ちょっと旅行に行ったり。ストレスなく過ごせています。
ーー今回のオフも久保建英選手、瀬古歩夢選手と旅行に行かれていたと思いますが?
リフレッシュになりますね。
ーー中村選手自身、オンとオフの切り替えはハッキリさせるタイプでしょうか?
そうですね。今シーズンは凄く長く感じた部分もあり、苦しいシーズンでした。冬のオフもほとんどなくて、丸々1年日本に帰って来ずに戦ってきたので、そういった意味でオフはしっかり休むことは大事かなと思います。
◆「GOLDEN CONCEPT(ゴールデンコンセプト)」コラボモデル インタビューーー今回、「LIMITED K.NAKAMURA EDITION」としてコラボモデルが発売されました。印象を聞かせてください。
僕は色だったりシルエットの形が好きで、Apple Watchとして使えますし、とにかくカッコ良いというのが僕の第一印象です。
ーー日本代表カラーも入っているモデル「RSTRⅢ46」もありますね。
青白も僕のかなりオススメで、夏っぽいイメージかなと思います。今着けているのは黒の方で、僕はこっちの方が着けることは多くなりそうですけど、半袖短パンなどの時は青白も服装に合うかなと思います。皆さんに持って欲しいなというのはあります。
ーーオフの時には時計をファッションに合わせるなどすることもあるかと思います。何かこだわりはありますか?
ファッションはここ最近少し興味を持つようにしているんですけど、自分自身ファッションセンスが良いとは思っていないです(笑)。ただ、フランスにいて、パリに行くことが多いので、白黒だけではなく、結構色々な青、緑、ピンクなどカラフルな色も最近は使うようにしています。